倉庫検査概要 (whinh3122m000)
セッションの目的: 入庫検査と出庫検査を表示およびメンテナンスします。
入庫検査と出庫検査では、すべての検査済品目を一度に承認または不合格にすることができます。入庫検査の場合、検査品目を破壊することもできます。入庫検査または出庫検査をファイナライズするには、検査数量を承認、不合格、または破壊した後で、検査を処理します。
個々の検査ラインまたはその一部の検査結果は [倉庫検査 (whinh3622m000)] セッションで指定します。
ペグ配分
プロジェクトペギングが適用され、入庫ラインがプロジェクトペギングである場合は、承認済数量、破壊済数量、不合格数量が、利用可能な入庫ラインペグに配分されます。出庫オーダラインの場合、承認済数量と不合格数量は出庫オーダラインペグに配分されます。
特定の検査のペグ配分を表示するには、[ペグ配分] オプションを使用します。このオプションにより、入庫検査の場合は [入庫ラインペグ配分 (whinh3528m000)] セッションが開始され、出庫検査の場合は [出庫オーダラインペグ配分 (whinh2190m000)] セッションが開始されます。
[ペグ配分] オプションは、プロジェクトペギングが導入されている場合に表示されます。このオプションは、[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションで [プロジェクトペギング] フィールドが選択されている場合に有効になります。
在庫所有権
[倉庫検査 (whinh3622m000)] セッションで、所有者別に品目を承認、不合格、破壊できます。
検査レコードを検索するには
このセッションはフィルタを使用します。このセッションの状況ラインには有効なフィルタが表示されます。探している検査を見つけるには、必要に応じてフィルタを変更します。有効なフィルタを変更するには、適切なメニューにある [
] をクリックして、必要なフィルタを選択します。ユーザは、WMS で管理された倉庫に関連する検査をマニュアルで更新することはできません。
- 検査
-
LN によって生成される検査番号
新しい検査ヘッダごとに、検査番号が作成されます。
- 検査連番
-
入庫検査または出庫検査の連番。それぞれの入庫、保管リスト、入庫勧告、出庫勧告、ピッキングリストに対して複数の検査を実行できます。検査の特定数量の品目の処理が終了するたびに、検査待ちの残りの数量に対する新しい検査連番が作成されます。新しい連番ごとに、検査の連番は 1 加算されます。
- 検査タイプ
-
検査のタイプ。検査は、入庫、または出庫のいずれかです。
- 検査テキスト
-
このチェックボックスがオンの場合、 [検査テキスト]フィールドで検査に関する情報を利用できます。
- 品目
-
購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具
品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。
非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。
- 原価品目 (電気代など)
- サービス品目
- 外注サービス
- リスト品目 (メニュー/オプション)
- オーダライン
-
検査の元になったオーダの番号
- 出荷元コード
-
倉庫オーダのソースを識別するコードで、出荷元タイプとともに使用します。
- 出荷先
-
出荷先タイプは、出荷先コードとともに、商品の出荷先を識別するために使用します。
出荷先タイプには次の値を使用できます。
- [取引先]
- [倉庫]
- [ワークセンタ]
- [プロジェクト]
- 出荷先コード
-
商品の出荷先を識別するコードで、出荷先タイプとともに使用します。
- 検査結果
-
- 検査予定数量 (保管単位)
-
「保管単位」で表した、検査予定品目の合計数量。検査ラインに異なる単位で表された品目がある場合、このフィールドの数量は「棚卸単位」で表されます。
- 承認単位
-
品目の単位
- 保管単位
- 検査予定(棚卸単位)
-
「棚卸単位」で表した、検査予定品目の数量
- 棚卸単位
-
品目の在庫の計測単位。たとえば、個、キログラム、1 ダース、メートルなどがあります。
棚卸単位は、計測を変換する際の基準単位としても使用されます。特に、購買オーダや販売オーダのオーダ単位や価格単位に関する変換で使用されます。これらの変換では、常に基準単位として棚卸単位が使用されます。このため、棚卸単位はすべての品目タイプ、また在庫として保存できない品目タイプにも適用できます。
- 扱い単位あり
- 扱い単位
-
現在の検査の「扱い単位」。検査に複数の扱い単位が存在する場合、このフィールドは空です。
- 承認済
-
- 承認済
-
承認単位で表した、承認された品目の数量。検査ラインに異なる承認単位で表された品目がある場合、このフィールドの数量は「棚卸単位」で表されます。
- 承認済数量 (棚卸単位)
-
「棚卸単位」で表した、承認された品目の数量
- 棚卸単位
-
前の検査連番で承認された品目の数量。棚卸単位で表されます。
現在の検査番号について、一部検査が実行されています。一部検査それぞれが連番を取得します。このフィールドには、それまでの一部検査の数量を集計した値が表示されます。
- 棚卸単位
-
品質によって承認が推奨される品目の数量。この数量は[オーダ検査 (qmptc1120m000)] セッションから取得されます。
- 破壊済数量
-
検査で破壊される品目の数量。棚卸単位で表されます。
破壊済数量は承認数量の一部になり、在庫から削除されます。
- 棚卸単位
-
前の検査で破壊された品目の数量。棚卸単位で表されます。
現在の検査番号について、一部検査が実行されています。一部検査それぞれが連番を取得します。このフィールドには、それまでの一部検査の数量を集計した値が表示されます。
- 棚卸単位
-
品質によって破壊が推奨される品目の数量。この数量は[オーダ検査 (qmptc1120m000)] セッションから取得されます。
- 不合格
-
- 不合格数量 (不合格単位)
-
不合格となった品目の数量
- 不合格数量 (棚卸単位)
-
「棚卸単位」で表す不合格商品の数量
- 廃棄数量 (棚卸単位)
-
検査中に廃棄された不合格数量。「棚卸単位」で表されます。この数量は廃棄済検査ライン数量から集計されます。検査処理後、在庫から廃棄済品目が削除されます。
[不合格処理]フィールドと隔離検査の設定によって、不合格商品を廃棄できるかどうかが決まります。
- 廃棄数量 (不合格単位)
-
検査中に廃棄された不合格数量。不合格単位で表されます。この数量は廃棄済検査ライン数量から集計されます。検査処理後、在庫から廃棄済品目が削除されます。
[不合格処理]フィールドと隔離検査の設定によって、不合格商品を廃棄できるかどうかが決まります。
- 不合格単位
-
品目の単位
- 棚卸単位
-
棚卸単位で表す前回の検査で不合格にされた品目の数量
- 棚卸単位
-
前の検査で廃棄された品目の数量。棚卸単位で表されます。
- 棚卸単位
-
品質によって不合格にすることが推奨される品目の数量。この数量は[オーダ検査 (qmptc1120m000)] セッションから取得されます。
- 不合格処理
-
倉庫検査時に不合格となった品目の処分に使用された方法。このフィールドのデフォルト値は、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] セッションの[不合格処理]フィールドから取得されます。
オーダまたは倉庫の設定により隔離検査在庫が許可されていない場合、このフィールドは[適用なし]に設定されます。
指定可能な値
- 隔離検査
-
倉庫検査時に不合格になった品目は隔離検査に送られます。
- 適用なし
-
現在の品目または倉庫に不合格処理は適用されません。または、隔離検査在庫が有効になっていません。
- 廃棄
-
倉庫検査時に不合格になった品目は廃棄されます。廃棄理由を入力する必要があります。在庫から品目を削除する調整オーダが作成されます。
- 廃棄/隔離検査
-
廃棄する数量または隔離検査に送る数量を指定できます。廃棄する品目の場合は、廃棄理由を入力する必要があります。
- 不適合資材レポート
-
このチェックボックスがオンの場合、不適合資材レポート (NCMR) が存在します。
- ストックポイント
-
- 倉庫
-
商品を収容する場所。各倉庫に対して、住所データおよびそのタイプに関するデータを入力できます。
- 保管場所
-
入庫時に検査が必要な品目を保管することを専門とする在庫保管場所のタイプ
品目は検査の後、次のいずれかに転送されます。
- 検査に合格した場合は、通常の保管場所へ
- 検査に不合格になった場合は、隔離検査場所へ
検査場所にある商品は、常に保留在庫として考えられます。
- ロット
-
品目が属す「ロット」の番号。ロットが該当しない場合、または、現在の検査の[検査ライン (whinh2131m000)] セッションに複数のロットが存在する場合、このフィールドは空です。
- シリアル番号
-
品目のシリアル番号
シリアル番号が該当しない場合、または、現在の検査の[検査ライン (whinh2131m000)] セッションに複数のシリアル番号が存在する場合、このフィールドは空です。
- 在庫日付
-
検査する品目の「在庫日付」。在庫日付が該当しない場合、または、現在の検査の[検査ライン (whinh2131m000)] セッションに複数の在庫日付が存在する場合、このフィールドは空です。
- 有効化コード
-
検査する品目の有効化コード。有効化コードが該当しない場合、または、現在の検査の[検査ライン (whinh2131m000)] セッションに複数の有効化コードが存在する場合、このフィールドは空です。
- 設計品目改訂
-
検査する品目の改訂番号。改訂番号が該当しない場合、または、現在の検査の[検査ライン (whinh2131m000)] セッションに複数の改訂番号が存在する場合、このフィールドは空です。
- 製造元
-
検査品目の製造元
- 製造元製品番号
-
検査品目の製造元製品番号 (MPN)
- オーダ
-
- オーダ
-
検査の実施対象となるオーダの発生元
- オーダ
-
検査の実施対象となるオーダの倉庫オーダ番号
- セット
-
オーダセットは、同じオーダのオーダラインをグループ化します。
オーダラインは、以下の属性が合致する場合にグループ化されます。
- 出荷元取引先
- 出荷先取引先
- 出荷元住所
- 出荷先住所
- 運送業者
- 出荷日
- オリジナル会社
- オーダライン
-
倉庫オーダライン番号。倉庫管理以外のパッケージで生成されたオーダの場合、この番号はオリジナルのオーダライン番号と同じになります。
- 連番
-
倉庫オーダラインの連番
- 入庫
-
この検査の作成の元になったオーダに添付されている「入庫」の識別番号
- ライン
-
この検査の作成の元になったオーダに添付されている「入庫」のライン番号。現在の検査に複数の入庫ラインがリンクされている場合、このフィールドは空になります。[検査ライン (whinh2131m000)] セッションで、現在の検査の入庫ラインに対応する検査ラインを表示およびメンテナンスできます。
- 入庫数量
-
現在の検査の作成元である「入庫」の合計数量
- 入庫単位
-
入庫数量を表す単位
- 出庫勧告
-
- 勧告数量
-
現在の検査の作成元である「出庫勧告」の合計数量
- 直接資材供給
-
- 直接資材供給実行済
-
直接資材供給が実行された数量
- 品質管理システム別ブロック
-
このチェックボックスがオンの場合、この検査記録は品質によって処理されているため、マニュアルで修正できません。
このチェックボックスがオフの場合、 品質によって処理されていません。または、この記録の処理が終了しています。
- 品質管理の結果結合
-
このチェックボックスがオンの場合、選択した検査データが品質で処理されます。検査結果をマニュアルで修正することはできません。
次の場合、デフォルトではこのチェックボックスはオフです。
- 品質検査オーダがあり、[検査のブロック方法]が[続行]に設定されている
- 倉庫が WMS 管理されていて、[倉庫管理システムインタフェースパラメータ (whwmd2105m000)] セッションの[倉庫管理システム処理]タブにある[品質管理:] チェックボックスがオフになっている
注:このフィールドのデフォルト値は、品質から取得されます。
- 不適合資材レポート
-
このチェックボックスがオンの場合、 不適合資材レポート (NCMR) が存在します。
- 適合レポート
-
発注先、出荷先取引先、または倉庫が提供した適合文書セットのコード。このコードは、発生元の購買オーダライン、販売スケジュールライン、または販売オーダラインから取得されます。
品質が導入されていない場合、このフィールドは使用できません。
- 検査日
-
検査結果が入力された日付
- ユーザ
-
検査の検査結果を入力したユーザ
- 仕様
-
- オプションリスト ID
-
構成済品目のオプションと特徴の ID。この ID は、需要と供給を一致させるために品目仕様で使用されます。
事前出荷通知の仕様には、オプションリスト ID が含まれます。事前出荷通知の仕様は、[入庫オーダライン (whinh2110m000)] セッションから生成されます。同様に、入庫オーダラインの仕様は、購買スケジュールラインから生成されます。
倉庫管理で構成可能な購買品目に対して、オプションリスト ID のみが仕様となっています。これは、在庫が、オプションリスト ID ごとにメンテナンスされていること、および同一のオプションリスト ID を持つすべての製品バリアントの在庫の合計であることを意味しています。
注:-
このフィールドは、[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションの[組立 (APL/ASC/ASL)] チェックボックスがオンの場合にのみ表示されます。
-
このフィールドは、構成可能な購買品目および製造組立 (FAS) 品目に対してのみ生成されます。
-
- 派生元製品バリアント
-
構成可能品目の一意の構成。バリアントは構成処理に由来し、特徴オプション、構成要素、作業などの情報を含みます。
例
構成可能品目: 電気ドリル
オプション:
- 3 つの電源 (電池、12 V または 220 V)
- 2 色 (青、灰)
これらのオプションから合計 6 つの製品バリアントが生じます。
- 製品バリアント
-
コードの記述または名称
- 仕様
-
このチェックボックスがオンの場合、現在の検査に含まれる品目の仕様が用意されています。仕様に関する情報は、詳細セッションの[需要ペグ]グループボックスの各フィールドにあります。
- 引当先販売先取引先
-
在庫が引き当てられる販売先取引先。
このフィールドで指定された取引先について、このレコードで指定された在庫を使用できます。他の取引先にこの在庫は使用されません。
- 引当先出荷先取引先
-
在庫が引当済の出荷先取引先
- ビジネスオブジェクトタイプに割当
-
在庫が引当済のオーダのタイプ ([販売オーダ]や[サービスオーダ]など)
注:次のフィールドは、常に組み合わせて使用します。これらのフィールドの組合せによって対応するオーダやオーダラインを識別します。
- [ビジネスオブジェクトタイプ]
- [ビジネスオブジェクト]
- [ビジネスオブジェクト参照]
指定可能な値
- サービス (マニュアル)
- メンテナンス販売オーダ
-
メンテナンス販売オーダ
- メンテナンス販売 (マニュアル)
- メンテナンス作業オーダ
-
メンテナンスオーダ
- メンテナンス作業オーダ (マニュアル)
- 販売オーダ
-
販売オーダ
- 販売スケジュール
-
販売スケジュール
- 適用なし
- 販売 (マニュアル)
- サービスオーダ
-
サービスオーダ
- ビジネスオブジェクトに割当
-
在庫が引当済のオーダまたはオーダライン
注:次のフィールドは、常に組み合わせて使用します。これらのフィールドの組合せによって対応するオーダやオーダラインを識別します。
- [ビジネスオブジェクトタイプ]
- [ビジネスオブジェクト]
- [ビジネスオブジェクト参照]
- 参照に割当
-
在庫が引当済の参照コード
このレコードで指定された在庫を使用して、参照で指定された需要を満たすことができます。
このフィールドは、次の 2 とおりの方法で使用できます。
- [販売先取引先]フィールドが入力済の場合、[参照]フィールドを使用して顧客定義による参照コードが記録されます。
- [販売先取引先]フィールドが空の場合、[参照]フィールドを使用して内部参照が記録されます。
参照コードを使用すると、一連の部品の工順が異なる場合 (たとえば、一部の部品が外注先に輸送されて後で返却される場合) でも、それらの部品を互いにリンクしたままにできます。
- 検査状況
-
検査の状況。[倉庫検査状況]
- 活動
-
検査で実行される次の「活動」
- 活動
-
検査で実行される次の「活動」
- 勧告
-
入庫勧告が生成される数量
- プットアウェイ数量
-
プットアウェイされる検査済数量
承認数量は、在庫にプットアウェイされます。不合格数量は、不合格品目保管場所にプットアウェイされます。
- 検査テキスト
-
フリーテキストフィールド
注:- [入庫ライン (whinh3112s000)] セッションで入力した検査ラインテキストは、このフィールドにコピーされません。
- このフィールドに入力したテキストは、次の検査連番にコピーされません。
- 画像
-
このフィールドでは、たとえば破損した商品を示すために、.gif ファイルのような画像を検査に添付できます。画像を添付できるのは、検査が[オープン]または[処理中]である場合のみです。
新しい検査ラインが入庫ラインまたは出庫勧告ラインに追加された場合、前の検査ラインに追加された画像は新しい検査ラインに追加されます。
検査ラインが不合格になった場合、不合格検査ラインの画像は隔離検査在庫にコピーされます。同じ入庫ラインまたは出庫勧告ラインで前の検査ラインの隔離検査在庫に画像が存在する場合は、画像を上書きするかどうかを選択する画面が表示されます。