実際原価訂正 (whina1230m000)
セッションの目的: 一連の品目に関して実際原価額を訂正します。
- 選択
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- 設定
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- 実際原価が異なるときのみ考慮
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更新が行われるための、新しく計算する値と既存値との差異の最低比率
- 理由
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修正の理由を示すコード
- 通貨
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[成功レポート]チェックボックスをオンにした場合にレポートに出力される通貨。倉庫については、選択した倉庫の現地通貨がこのフィールドのデフォルト値になります。倉庫評価グループについては、デフォルトで参照通貨が選択されます。
- 処理日
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- 処理日
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再評価日
指定可能な値
- [現在の日付]
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評価額が計算および更新される日付は、現在の日付です。
- [前期の最終日]
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評価額が計算および更新される日付は、評価が行われる倉庫にリンクされた財務会社の前の会計期間の最後の日付です。
評価が行われる倉庫およびリンクされた財務会社は、異なるタイムゾーンに位置していてもかまいません。評価額に含まれる在庫処理が財務会社の前の会計期間に含まれるようにするには、このオプションを選択します。
たとえば、処理が行われる倉庫と財務会社が同じタイムゾーンにある場合、2014 年 8 月 31 日の午後 11:45 に作成された在庫処理は 8 月の会計期間に含まれます。財務会社が 1 時間進んだタイムゾーンにある場合、この在庫処理は 9 月の会計期間に転記されます。
- [特定の日付]
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評価額が計算および更新される日付は過去の日付であり、[特定の日付]フィールドに入力できます。
注:過去の日付を指定するには、[特定の日付]を選択します。
- 棚卸資産評価額
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- 新規棚卸資産評価額
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- 新規棚卸資産評価額
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在庫評価の基準を指定します。
次のいずれか 1 つを選択します。
- [MAUC (倉庫別)]
- [標準原価]
- [市場価格 (付加費用を含む)]
- [市場価格 (付加費用を除く)]
- [平均購買価格 (付加費用を含む)]
- [平均購買価格 (付加費用を除く)]
- [現在の棚卸資産評価額]
注:- [MAUC (倉庫別)] 評価方法を持たない品目/倉庫の組合せの移動平均単位原価を訂正するには、[品目別移動平均単位原価訂正 (whina1231m000)] セッションを使用します。
- [市場価格 (付加費用を含む)] または[市場価格 (付加費用を除く)] がオンである場合は、市場価格 (whina1118m000) セッションから市場価格が取得されます。
- [平均購買価格 (付加費用を含む)] または[平均購買価格 (付加費用を除く)] がオンである場合は、常に、現在平均購買価格が使用されます。これは、平均購買価格の履歴が保管されていないためです。したがって、価格を取得するために処理日は使用されません。
- 値上
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新規棚卸資産評価額を決定するための追加割合を指定します。
- 棚卸資産評価額のレベル (ロット価格設定)
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ロット価格設定の場合、適切なレベルを指定します。
次のいずれか 1 つを選択します。
- [品目]
- [ロット]
例
品目 A には、倉庫内に 2 つのロット、A 00011 と A 00012 が存在します。ロット A 00011 の評価額は 10、ロット A 00012 の評価額は 15 で、市場価格は 12 です。市場価格が品目価格よりも低い場合は、実際原価の訂正が行われます。
ユーザが在庫レベルとして[ロット]を選択すると、ロット A 00011 の原価修正は行われません。これは、その評価額 10 が市場価格よりも低いためです。ロット A 00012 の評価額は 12 に変わります。これは、その本来の評価額が 15 であるためです。
在庫レベルとして[品目]を選択すると、品目 A の全ロットの全品目の平均評価額が計算されます。
ロット A 00011 と A 00012 の両方に品目が 1 つ含まれる場合、ロット A 00011 と A 00012 の平均評価額は 12.5 です。したがって、両方のロットについて原価訂正が行われ、12.5 から 12 に変わります。
ロット A 00011 に品目が 2 つ含まれ、ロット A 00012 に品目が 1 つ含まれる場合、品目の平均評価額は (2 × 10 + 1 × 15) ÷ 3 = 11.67 です。品目の平均評価額 11.67 は、市場価格を下回っています。したがって、どちらのロットについても原価修正は行われません。
注:- 該当するロットが複数の倉庫に存在する場合は、[ロット]が選択されます。このセッションで入力された値が[品目]の場合でも、すべての倉庫のすべてのロットに対してこの値は無視されます。例: 倉庫 WH1 はロット A、B、C を含みます。WH2 はロット B と D を含みます。WH3 はロット E と F を含みます。[品目]が選択されている場合、この値は WH1 と WH2 のすべてのロットに対して上書きされます。ロット B が両方の倉庫に存在するためです。ロット E と F (WH3 の場合のみ) のレベルは、[品目]のままです。
- ロット価格は倉庫によって異なるため、範囲外の倉庫についても再評価が行われます。ロット価格が変更されると、これはロットが含まれるすべての倉庫に適用されます。
- レベル棚卸資産評価額 (シリアル価格設定)
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シリアル価格設定の場合、適切なレベルを指定します。
- [品目]
- [シリアル]
例
品目 A には、倉庫内に 2 つのシリアル番号付品目、A 00011 と A 00012 が存在します。品目 A 00011 の評価額は 10、品目 A 00012 の評価額は 15 で、市場価格は 12 です。市場価格が品目価格よりも低い場合は、実際原価の訂正が行われます。
ユーザが在庫レベルとして[シリアル]を選択すると、品目 A 00011 の原価訂正は行われません。これは、その評価額 10 が市場価格よりも低いためです。品目 A 00012 の評価額は 12 に変わります。これは、その本来の評価額が 15 であるためです。
在庫レベルとして[品目]を選択すると、品目 A の全シリアルの平均評価額が計算されます。品目 A 00011 と A 00012 の平均評価額は 12.5 です。したがって、両方の品目について原価訂正が行われ、12.5 から 12 に変わります。
- 市場価格
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- 最終市場価格日付後に購買入庫が存在する場合に使用する価格
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- 最終市場価格日付後に購買入庫が存在する場合に使用する価格
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[最新有効市場価格]または[最新有効オーダ価格]のいずれかを選択します。
このオプションは、[市場価格 (付加費用を含む)] または[市場価格 (付加費用を除く)] が選択されている場合にのみ利用可能です。
- 市場価格レベル
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- 市場価格レベル
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承認済購買価格または最終オーダ価格の下限を定義するレベル
次のいずれか 1 つを選択します。
- [品目]
- [品目/倉庫]
- [品目/倉庫評価グループ]
- [品目/サイト]
新しい棚卸資産評価額が[市場価格 (付加費用を含む)] または[市場価格 (付加費用を除く)] に設定されている場合にのみ、このフィールドは適用されます。
注:マルチサイト機能が導入されている場合にのみ、[品目/サイト]が表示されます。
- 部品表を含む品目の市場価格
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- 部品表を含む品目の市場価格
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次のいずれかを選択します。
指定可能な値
- 主品目別
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主品目の商業価格は、構成要素の「標準原価」の値を基に配分されます。
- 構成要素別
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各構成要素の商業価格が使用されます。
- 原価計算コード
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標準原価、評価額、または販売価格の計算方法の指定。このコードには、特定の原価計算データが保存されます。
標準原価計算パラメータ (ticpr0100m000) セッションで定義される価格計算コードは、標準原価を決定します。他の原価計算コードはシミュレーションに使用されます。カスタマイズ品目の価格計算コードは、プロジェクト別に保存されます。
例
- 特定の作業費レート
- 外注費レート
- シミュレート購買価格
- 付加費用
このオプションは、[構成要素別]がオンの場合にのみ利用可能です。
- 原価計算方法
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次のいずれか 1 つを選択します。
- [トップダウン]
- [シングルレベル]
- [ボトムアップ]
このオプションは、[構成要素別]がオンの場合にのみ利用可能です。
- オプション
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- 更新モード
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- 更新モード
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[シミュレート]または[更新]のいずれかを選択します。
- オプション
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- 新規在庫評価額が現在の評価額より低いときのみ考慮
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このチェックボックスがオンの場合、再評価が実行されるのは、新しい値が現在の値よりも低い場合のみです。
注:低価法 (LCMV) の場合、再評価が行われるのは新しい値の方が低い場合のみであるため、このオプションを選択する必要があります。
- 当期首のオリジナル棚卸資産評価額へ戻す
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このチェックボックスがオンの場合、再評価は次の期間には元に戻されます。
このオプションは、[処理日]が[前期の最終日]に設定されている場合にのみ利用可能です。
- 不合格品目倉庫サービスを含む
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このチェックボックスがオンの場合、指定された品目/倉庫の範囲内にあるサービス不合格品目倉庫に関連する品目について実際価格が計算されます。
- 出力
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- エラーレポート
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このチェックボックスがオンの場合、選択した品目の訂正処理のエラーレポートが出力されます。
- 成功レポート
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このチェックボックスがオンの場合、新しく計算された値が出力されます。
レポートには次のデータが表示されます。
- 品目
- 倉庫
- 再評価オーダ
- 在庫
- 現在の値 (単位別、および品目/倉庫別の合計値の両方)
- 新しい値 (単位別、および品目/倉庫別の合計値の両方)
- 現在の値と新しい値の差異を表す割合
- 原価詳細
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このチェックボックスがオンの場合、 原価構成要素ごとの現在の値、新しい値、および差異の割合を示すレポートが出力されます。