在庫調整を実行するには

在庫調整を使用すると、特定のストックポイントLN に登録されている在庫をマニュアルで変更できます。在庫調整を実行するには、在庫調整オーダを作成する必要があります。

在庫調整オーダを作成するには

[調整オーダ (whinh5120m000)] セッションで在庫調整オーダを入力してから、[調整オーダライン (whinh5121m000)] セッションで調整オーダラインを入力します。[調整オーダライン (whinh5121m000)] セッションでは、ストックポイントごとに在庫の調整が必要な数量を指定できます。

在庫調整オーダは、[調整オーダ出力 (whinh5420m000)] セッションで出力できます。このセッションで出力されるレポートには、LN に登録されている在庫と在庫調整オーダで指定された在庫が記載されています。

注: 

在庫が検査中に不合格、廃棄済、破壊済の状態になった場合、または隔離検査で廃棄された場合に、LN で在庫調整オーダを自動的に生成することもできます。自動生成された在庫調整オーダは直接処理されるため、[調整オーダ履歴 (whinh5570m000)] セッションおよび [調整オーダライン履歴 (whinh5571m000)] セッションにのみ保管されます。

マニュアルで作成して処理した調整オーダを調整オーダセッションおよび調整オーダラインセッションに保管するには、[処理済み調整オーダラインの削除 (whinh5271m000)] セッションを使用します。

次の表は、LN が自動的に在庫調整オーダを生成して処理する条件と該当する理由タイプを示します。

条件 理由タイプ
未出荷数量が発生する。つまり、[出荷 - ライン (whinh4131m000)] セッションで [出荷数量] の値が [ピッキング済数量] の値よりも少ない場合。[出荷 - ライン (whinh4131m000)] セッションの [未出荷数量の自動調整] チェックボックスがオンの場合、未出荷数量は在庫調整オーダで在庫から削除されます。 [出荷の未完了]
出荷予定品目が検査中に [倉庫検査概要 (whinh3122m000)] セッションで不合格になった [商品の不合格]
入庫済品目が [倉庫検査概要 (whinh3122m000)] セッションで検査中に不合格になり、不合格品目保管場所も隔離検査処理も使用していない [商品の不合格]
入庫済品目が検査中に [倉庫検査概要 (whinh3122m000)] セッションで破壊された [検査中に破壊]
品目が [隔離検査在庫概要 (whwmd2171m000)] セッションで廃棄される ユーザ定義の理由
特定の PCS プロジェクトの在庫が倉庫で利用可能であり、そのプロジェクトが [プロジェクトのクローズ (tipcs2250m000)] セッションでクローズされた [PCS プロジェクトのクローズ]

在庫調整オーダを承認するには

調整オーダラインを承認するには、[調整オーダ差異の承認 (whinh5821m000)] セッションを使用します。

次のいずれかの条件に該当する場合、在庫調整オーダは処理前に承認する必要があります。

  • [在庫処理パラメータ (whinh0100m000)] セッション、または [サイト別倉庫管理設定 (whwmd2101m000)] セッションで、[調整オーダ承認] チェックボックスがオンになっている
  • 調整オーダラインに指定された [調整 理由] フィールドの値に承認が必要な場合。[理由 (tcmcs0105m000)] セッションの [承認] チェックボックスがオンの場合、調整理由には承認が必要です。
  • EUS は調整済在庫のロット番号またはシリアル番号にリンクされ、差異はマイナスです。
  • 指定された差異が、[在庫処理パラメータ (whinh0100m000)] セッションの上位および下位クラス値または割合フィールドに指定されたマージンを超えています。
注: 

自動作成された在庫調整では、承認を使用できまん。

在庫調整オーダを処理するには

在庫調整オーダラインで指定された在庫調整を有効にするには、在庫調整オーダを処理する必要があります。次のセッションを使用して、在庫調整オーダを処理できます。

  • [調整オーダの処理 (whinh5221m000)]

    セッションの目的: 一定範囲の在庫調整オーダを処理します。
  • [調整オーダ (whinh5120m000)]

    セッションの目的: 選択された 1 つまたは複数の在庫調整オーダを処理します。
  • [調整オーダライン (whinh5121m000)]

    セッションの目的: 選択された 1 つまたは複数の在庫調整オーダラインを処理します。

在庫調整オーダラインを処理する場合、次のような操作が行われます。

  • 在庫調整オーダラインで指定された数量に基づいて、ストックポイントのシステム数量が調整されます。
  • 在庫調整オーダラインで差異が発生した場合は、会計取引が転記されます。

    差異の内容に応じて、次のように処理されます。

    • ロットに関する差異の場合、LN は、[品目 - ロット - 出庫 (whltc3500m000)] セッションでマイナスの差異に対するロット処理を作成し、[品目 - ロット - 入庫 (whltc3501m000)] セッションでプラスの差異に対するロット処理を作成します。
    • 少量シナリオのシリアル番号付品目に関する差異の場合、LN は、[品目 - シリアル - 出庫 (whltc5510m000)] セッションでマイナスの差異に対するシリアル処理を作成し、[品目 - シリアル - 入庫 (whltc5511m000)] セッションでプラスの差異に対するシリアル処理を作成します。
    • 多量シリアル番号付品目の場合、差異は見込品目と同様に処理されます。これは、多量シリアル番号は在庫内でメンテナンスされないためです。
  • 未入庫のロットに関する調整の場合、[品目 - ロット (whltc1100m000)] セッションで該当するロットの [ロットサイズ] および [初回入庫日] フィールドは次のように調整されます。
    • [ロットサイズ]

      ロットサイズは、増加の調整であるか減少の調整であるかに応じて、増加または減少します。
    • [初回入庫日]

      該当ロットが未入庫の場合、初回入庫日は調整の日付と同じ日付になります。

在庫所有権

販売業者管理在庫 (VMI) 機能を使用すると、調整オーダライン所有権 (whinh5125m000) セッションで在庫所有権レコードを表示してメンテナンスできます。在庫所有権レコードには、調整オーダラインに入力された差異のある品目の所有者 (1 人または複数) が示されます。詳細については、次のトピックを参照してください: 所有権レコード倉庫の所有権設定と差異のある品目に応じて、在庫所有権レコードを自動的に作成するか、マニュアルで作成します。

[調整オーダライン所有権 (whinh5125m000)] セッションを開始するには、[調整オーダライン (whinh5121m000)] セッションの適切なメニューにある [所有権] をクリックします。

所有権と販売業者管理在庫の詳細については、倉庫管理での在庫所有権販売業者管理在庫をそれぞれ参照してください。

注: 

在庫調整オーダラインの内容に応じて、次の情報を指定する必要があります。

  • プロジェクトペギング在庫の場合、在庫調整オーダを処理する前に、[循環棚卸オーダラインペグ配分 (whinh5107m000)] セッションでプロジェクトデータを指定しておく必要があります。[循環棚卸オーダラインペグ配分 (whinh5107m000)] セッションは、[調整オーダライン (whinh5121m000)] セッションから開始できます。
  • シリアル番号付品目の場合、在庫調整オーダを処理する前に、在庫に加算するか、在庫から減算するシリアル番号付品目を [循環棚卸オーダラインストックポイント詳細 (whinh5106m000)] セッションで指定しておく必要があります。[循環棚卸オーダラインストックポイント詳細 (whinh5106m000)] セッションは、[調整オーダライン (whinh5121m000)] セッションから開始できます。