完了作業オーダの概要

品目がシリアル番号付の場合

主品目がシリアル番号付の場合、計画数量 (常に 1) が [作業オーダの完了 (tswcs2240m000)] セッションの [実際数量] フィールドにデフォルト設定されます。実際数量がゼロに設定されている場合、品目が修理されないことを示します。

• 作業オーダ状況は ｢完了｣ に設定され、品目は顧客に返却されません。
• 倉庫入庫は作成されません。

実際数量が 1 の場合、品目の新しいシリアル状況を定義できます。

たとえば、[作業オーダの完了 (tswcs2240m000)] セッションの [シリアル状況] が [欠陥] に設定されている場合、シリアルは修理されずに顧客に返却されます。主品目がシリアル番号付の場合、[残存数量のフォローアップ作業オーダの作成] チェックボックスは表示されません。

品目が見込の場合

主品目が見込の場合、[作業オーダの完了 (tswcs2240m000)] セッションの [実際数量] フィールドに計画活動がデフォルト設定されます。実際数量が修正され、ゼロ以外の (計画数量以下の) 値に設定されると、[残存数量のフォローアップ作業オーダの作成] チェックボックスが有効になります。このチェックボックスがオンの場合、残存数量に対して新規フォローアップ作業オーダが作成されます。

[残存数量のフォローアップ作業オーダの作成] チェックボックスがオンの場合

[作業オーダの完了 (tswcs2240m000)] セッションの [残存数量のフォローアップ作業オーダの作成] チェックボックスがオンの場合

• 現在の作業オーダへの影響

  現在の作業オーダ状況が ｢完了｣ に設定されます。これに関連する作業オーダ状況は [作業オーダパラメータ (tswcs0100m000)] セッションでオンになっている [作業オーダ活動を自動的に承認] チェックボックスおよび [作業オーダを自動的にクローズ] チェックボックスに基づいて、承認済およびクローズに設定されます。非消費材料は、新しいフォローアップ作業オーダに再び出庫されます。

• 部品メンテナンスラインへの影響

  外部作業オーダの場合、現在の作業オーダに関連するメンテナンス販売オーダに対して新規部品メンテナンスラインが作成されます。[品目入庫] チェックボックスがオフに設定され、オリジナル部品メンテナンスラインの入庫倉庫および納入倉庫が、新規部品メンテナンスラインの入庫/納入倉庫にデフォルト設定されます。

  完了作業オーダの [開始倉庫] は [作業オーダ倉庫 (入庫)] にデフォルト設定され、完了作業オーダの [終了倉庫] は部品メンテナンスラインの [作業オーダ倉庫 (納入)] にデフォルト設定されます。オリジナル作業オーダの計画数量と実際数量の差異が、部品メンテナンスラインの [数量] フィールドにデフォルト設定されます。

  見積、ターンアラウンドタイム文書、保証などの関連サービスオブジェクトが、オリジナル部品メンテナンスラインから新規部品メンテナンスラインにコピーされます。TAT タイマがフォローアップ作業オーダで継続するため、新規ターンアラウンドタイム文書は作成されません。新しい部品メンテナンスの状況は ｢処理中｣ に設定されます。これは、合計数量が前の部品メンテナンスラインにすでに入庫されているためです。

• 新規フォローアップ作業オーダへの影響

  ｢完了｣ に設定された作業オーダは、新規フォローアップ作業オーダの開始作業オーダとしてデフォルト設定され、オーダ発生元は ｢メンテナンス販売オーダ｣ に設定されます。新規フォローアップ作業オーダの状況は ｢発行済｣ に設定され、さらに処理を進めることができます。

  完了作業オーダの計画数量と実際数量の差異が、新規作業オーダの ｢計画数量｣ として設定されます。作業オーダ活動および資源所要量ラインが、新規作業オーダにコピーされます。

  納入タイプが [倉庫から] および [購入] である材料ラインを除き、新しい計画数量に基づいて物的資源ラインが比例してコピーされます。これらの材料ラインでは、非消費数量が、新規作業オーダの材料ラインの所要量としてデフォルト設定されます。すべての主品目が完了していない場合でも、すべての材料を使用する場合は、所要量がゼロに設定された状態で材料ラインがコピーされます。

  作業オーダ活動期間およびオーダヘッダ継続期間は、新しい計画数量および見積労務時間に基づいて決定されます。