メンテナンス販売オーダの対話式原価計算 (tsmsc4110m000)
セッションの目的: 作業オーダまたは作業オーダ活動に物的資源を追加します。作業オーダまたは作業オーダ活動への材料割当方法は、選択された「納入タイプ」によって決定されます。
このセッションでは、分解部品も扱うことができます。入力可能な部品は、次のとおりです。
- 組立待ちのサービス可能部品
- フォローアップ作業オーダの作成を要するサービス不可部品
- 置換を要するサービス不可部品
作業オーダ物的資源の追加先となるのは、次のいずれかです。
- 作業オーダ
- 作業オーダ活動。作業オーダ活動に物的資源をリンクすると、[資源所要量 (tsacm2120m000)] セッションで定義された資源所要量が作業管理システムモジュールにコピーされます。
財務会計が導入済の場合、作業オーダまたは作業オーダ活動に対して使用される物的資源が仕掛品 (WIP) 原価として記帳されます。
- 納入タイプが [倉庫から] の場合、仕掛品原価は出庫数量に基づいて記帳されます。仕掛品の記帳は、消費量に基づいて調整されます。
- 納入タイプが [サービス在庫から] または [キットから] の場合、仕掛品原価は消費量に基づいて記帳されます。
- 作業オーダ
-
物的資源ラインを作成する対象の「作業オーダ」
- 作業オーダ
-
作業オーダの記述は、次の順序で選択されます。
- 「サービスタイプ」の記述
- 「シリアル番号付品目」の記述
- 「品目」の記述
- ラベルの記述
- 作業オーダ
-
- 計画済
- 発行済
- 完了
- 承認済
- クローズ
- 取消済
- フリー
- 活動ライン
-
物的資源ラインを作成する対象の作業オーダ活動ライン
活動ラインには、作業オーダに対して実行する必要のある参照活動またはマスタ工順が表されます。活動ラインは連番で識別されます。
- 活動ライン
-
- 計画済
- 発行済
- 完了
- 承認済
- クローズ
- 取消済
- フリー
- ライン番号
-
物的資源を表すライン。物的資源ラインは連番で識別されます。
- 品目
-
作業オーダの実行に要する材料。また、分解品目も入力できます。
「品目」または「シリアル番号付品目」を入力できます。
注:- 品目を変更できるのは、作業オーダの状況が[フリー]または[計画済]で、かつ倉庫オーダまたは購買オーダが未作成の場合です。
- 廃棄: 価値がゼロ、またはほとんどない品目。納入タイプが[倉庫へ]に設定されている場合は、シリアル状況が表示されます。
- シリアル番号
-
品目コードまたは製造元部品番号と組み合わせる番号。構成要素、品目、機械、または設備を一意に識別します。
このシリアル番号は通常、品目に取り付けられた識別プレートに、製造元部品番号やその他の識別データと合わせて示されています。
注:納入タイプとして[倉庫から]または[購入]を選択した場合、そのシリアル番号から品目を納入することはできません。シリアル番号付品目ごとに物的資源ラインを作成して、オリジナルのシリアル番号とは別のシリアル番号を付ける必要があります。
例
倉庫からの納入を要する ABC 品目は、2 個あります。指定された倉庫から納入できる品目は、品目 ABC-123 で 2 個、および品目 ABC-456 で 1 個のみです。品目 ABC-123 については、現在の物的資源ラインが作成されます。品目 ABC-456 については、新規に物的資源ラインを作成する必要があります。
- 改訂
-
改訂管理品目の設計改訂を指定する値
注:- 品目の [改訂管理] チェックボックスは、[一般サービスパラメータ (tsmdm0100m000)] セッションで設定する必要があります。
- 作業オーダ状況が[フリー]、[完了]、[承認済]、または[クローズ]の場合、改訂をメンテナンスできます。
- シリアル番号付品目の改訂はメンテナンスできません。
- 有効化コード
-
有効化構成品目に関する差異をモデル化するために使用する、販売オーダラインやプロジェクト成果物ラインなどの参照番号
- ラベル
-
使用される材料を識別しますが、この材料は LN では定義できません。
注:「機能要素」は入力できません。
- 所要量%
-
指定の長さ、幅、厚さ、および品目に必要な単位数を基準とした所要量
所要量が指定の長さ、幅、厚さ、および単位数を基準としない場合、デフォルト値は 1 です。
- 実際数量
-
作業オーダまたは作業オーダ活動に対して実際に使用される数量
注:作業オーダの納入タイプが[倉庫から]または[購入]の場合、作業オーダまたは作業オーダ活動がクローズされた後、出庫数量と消費量の差異分が倉庫に返却されます。
- テキスト
-
このチェックボックスがオンの場合、物的資源ラインにテキストが追加されています。
- 納入タイプ
-
活動を実行するために必要な材料をどのように納入するか、または、欠陥品目にどのように対処するかを示します。
注:次の場合には、品目のデフォルト納入タイプを[品目 - サービス (tsmdm2100m000)] セッションで定義してください。
- 物的資源ラインが作業オーダまたは作業オーダ活動にリンクされている場合
- 作業オーダ活動の作業手順が一般または検査である場合。
- サービスキット
-
納入タイプとして[キットから]を選択した場合、「サービスキット」は必須選択になります。
例: キットから作業オーダ物的資源を出庫する
- 品目 ABC が 10 個必要です。
- 物的資源ラインを作成します。
- 作業オーダ (活動) 状況 = [計画済]
- 計画数量 = 0 個
- 出庫数量 = 0 個
- 消費量 = 7 個
- 消費量をマニュアルで入力する必要があります。消費量は仕掛品 (WIP) として記帳されます。
- 倉庫
-
フォローアップサービス部署に値がある場合、倉庫はフォローアップ作業オーダのシリアルを受け取る倉庫を示します。
注:倉庫オーダは、品目納入の目的に合わせて作成する必要があります。
例: 作業オーダ (活動) に応じた作業オーダ物的資源を出庫する
- 品目 ABC が 10 個必要です。
- 作業オーダ (活動) 状況 = [フリー]
- 所要量 = 10 個
- 出庫数量 = 0 個
- 消費量 = 0 個
- 物的資源ラインを作成します。
- 作業オーダ (活動) 状況 = [計画済]
- 計画数量 = 10 個
- 出庫数量 = 0 個
- 消費量 = 0 個
-
有効在庫のチェックを実行します。[約定の使用]チェックボックスがオンの場合、倉庫オーダが作成され、必要な在庫が作業オーダに強制的に割り当てられます。
- 作業オーダ (活動) 状況 = [発行済]
- 計画数量 = 10 個
- 出庫数量 = 0 個
- 消費量 = 0 個
- 倉庫管理において出庫勧告が開始されました。出庫勧告の結果として倉庫から出庫されたのは 2 個です。この 2 個は、仕掛品として記帳されます。他の 8 個は作業オーダに割当/約定引当されたままです。
- 作業オーダ (活動) 状況 = [発行済]
- 計画数量 = 8 個
- 出庫数量 = 2 個
- 消費量 = 0 個
- また、出庫勧告の結果、他の 8 個は出庫された後で出庫数量に追加されました。
- 作業オーダ (活動) 状況 = [発行済]
- 計画数量 = 0 個
- 出庫数量 = 10 個
- 消費量 = 0 個
- この作業オーダに実際に使用されるのは、7 個だけです。消費量はマニュアルで入力できます。
- 作業オーダ (活動) 状況 = [完了]
- 計画数量 = 0 個
- 出庫数量 = 10 個
- 消費量 = 7 個
- 割当や約定はすべて撤去されます。出庫数量と消費量の差異分は、倉庫に返却されます。仕掛品は実際の使用分に合わせて調整されます。実際に使用された数量が、消費量です。
- 作業オーダ (活動) 状況 = [クローズ]
- 計画数量 = 0 個
- 出庫数量 = 10 個
- 消費量 = 7 個
- 品目 ABC が 10 個必要です。
- 約定の使用
-
このチェックボックスがオンの場合、倉庫から納入しなければならない材料は、作業オーダまたは作業オーダ活動に約定引当をしてからでないと計画/発行が可能になりません。
作業オーダまたは作業オーダ活動の計画/発行を可能にするために材料を事前に約定引当をする必要があるかどうかは、[作業オーダパラメータ (tswcs0100m000)] セッションの[約定の使用]設定に応じて決定されます。
- ロット選択
-
ロット選択を指示する値を選択します。[特定]を選択した場合、ロットは必須入力です。
注:納入タイプとして[倉庫から]または[購入]を選択した場合、各品目の納入元は同じロットではないため、オリジナルのロットと異なる各ロット用に物的資源ラインを作成する必要があります。
例
倉庫からロット 1 の品目 ABC 10 個を納入する必要があります。指定された倉庫ではロット 1 から納入できる品目 ABC が 5 個だけに限られているため、あと 5 個はロット 2 から納入されます。ロット 2 から納入される品目 ABC 5 個については、新規に物的資源ラインを作成する必要があります。
- ロット
-
[特定]を選択した場合、ロットは必須入力になります。
- 組立/解体関連活動
-
対応する組立/分解活動の活動ライン番号
注:- 組立活動について物的資源ラインが定義されている場合、その関連活動は分解活動です。
- 分解活動について物的資源ラインが定義されている場合、その関連活動は組立活動です。
- 置換
-
現在の物的資源ラインを置換する物的資源ライン。選択された「納入タイプ」に従って材料を納入できない場合に使用されるのが、別の物的資源ラインである置換ラインです。
例
納入タイプが[倉庫から]の物的資源ラインを作成し終えました。ただし、倉庫には十分な在庫がありません。必要な材料は、購入する必要があります。納入タイプが[購入]の置換ラインを作成して、納入タイプが[倉庫から]の物的資源ラインをその置換ラインで置換してください。
- 廃棄/返品理由
-
品目を廃棄にする理由、または品目を倉庫に返却する理由
注:デフォルトの理由は、[作業オーダパラメータ (tswcs0100m000)] セッションで定義されます。
- 最上位作業オーダ
-
現在の作業オーダの開始作業オーダが派生した一番初めの作業オーダ
- 所要量
-
指定の長さ、幅、厚さ、および品目に必要な単位数を基準とした所要量
所要量が指定の長さ、幅、厚さ、および単位数を基準としない場合、デフォルト値は 1 です。
- 出庫数量
-
作業オーダに対して納入された数量
- 実際数量
-
作業オーダまたは作業オーダ活動に対して実際に使用される数量
注:作業オーダの納入タイプが[倉庫から]または[購入]の場合、作業オーダまたは作業オーダ活動がクローズされた後、出庫数量と消費量の差異分が倉庫に返却されます。
- 原価構成要素
-
物的資源の原価構成要素
デフォルト
品目の原価構成要素
- 対象外
-
このチェックボックスがオンの場合、この資源ラインが確認済になり修正できなくなります。
注:[作業オーダパラメータ (tswcs0100m000)] セッションの[資源の確認必須]チェックボックスがオンの場合、まず実際に使用される材料をチェックして[確認]をクリックする必要があります。その後、作業オーダまたは作業オーダ活動のクローズが可能になります。
- 長さ
-
品目の長さ。品目の長さは、購買品目にのみ指定できます。長さを表す単位は、品目在庫単位に等しくなります。棚卸単位の物理量は、長さ、面積または容積です。
注:納入タイプとして[購入]を選択しておく必要があります。また、購買オーダの状況は[フリー]または[計画済]でなければなりません。
- 幅
-
品目の幅。品目の幅は、購買品目にのみ指定できます。幅を表す単位は、品目在庫単位に等しくなります。棚卸単位の物理量は、面積または容積です。
注:納入タイプとして[購入]を選択しておく必要があります。また、購買オーダの状況は[フリー]または[計画済]でなければなりません。
- 厚さ
-
品目の厚さ。品目の厚さは、購買品目にのみ指定できます。厚さを表す単位は、品目在庫単位です。棚卸単位の物理量は、容積です。
注:納入タイプとして[購入]を選択しておく必要があります。また、購買オーダの状況は[フリー]または[計画済]でなければなりません。
- 単位数
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品目が指定の長さ、幅、および厚さに収まる回数
- 所要量
-
指定の長さ、幅、厚さ、および品目に必要な単位数を基準とした所要量
所要量が指定の長さ、幅、厚さ、および単位数を基準としない場合、デフォルト値は 1 です。
- 購買元取引先
-
必要な材料に関して優先される購買元取引先
- 購買オーダ
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特定の条件に基づいて、どの品目が購買元取引先から納入されるかを示す契約
購買オーダには次のものが含まれます。
- 一般的なオーダデータ、購買元取引先データ、支払条件、および受渡条件を記載したヘッダ
- 実際に納入される品目についての詳しい情報を記載した、1つまたは複数のオーダライン
- 購買オーダライン
-
購買オーダライン