プロジェクトの契約成果物の予算編成
契約成果物の予算は、[成果物に対する予算の生成 (tppdm7200m400)] セッションを使用して生成できます。スケジュールレベルまたは成果物レベルで予算を生成できます。スケジュールが定義されると、予算がスケジュールレベルで生成され、選択した成果物で定義されているスケジュールごとに個別の予算が作成されます。それ以外の場合、予算は成果物レベルで生成されます。
契約成果物に基づいて予算を生成するステップは次のとおりです。
- 既存の予算データを検索して削除します。
- 作成する予算のタイプを決定します。
- 品目または原価構成要素に基づいて [成果物に対する予算の生成 (tppdm7200m400)] セッションを使用して予算ラインを生成します。
- 結果 (生成された予算/メッセージ) を出力します。
- 予算生成処理のステップが失敗すると、その成果物に対して実行されたすべてのアクションが取り消され、次の成果物で処理が継続されます。
- 状況が 「最終」 以外に設定された予算を削除できます。
既存データの検索および削除
選択した成果物にリンクされた既存の予算ラインをすべて削除する必要があります。これには、要素予算 (材料) と活動予算 (材料) のデータの削除も含まれます。現在の成果物またはスケジュールの予算データが削除されます。同じ成果物にリンクされている他のスケジュールの予算データは削除されません。状況が 「最終」 の予算は削除できません。
この処理では、予算データが検証されます。エラーが発生した場合は、予算をマニュアルで削除する必要があります。
予算のタイプの決定
作成する予算のタイプを決定するために、Infor LN では次のデータも検証します。
- 予算のタイプ (要素または活動)
- 原価タイプ (材料または外注)
- プロジェクトデータ
- 品目データ
成果物予算がプロジェクト、要素、または活動を使用する場合、この情報は次の契約プロジェクトから取得されます。
- プロジェクト記述
- プロジェクト状況
- プロジェクト通貨
- プロジェクト 「予算区分」 (要素または活動)
作成する予算の原価タイプは、次の成果物タイプおよび品目タイプに基づいて取得されます。
成果物タイプ | 品目タイプ | 予算の原価タイプ |
---|---|---|
物理的 | 購買 | 材料 |
物理的 | 製造 | 材料 |
物理的 | 製品 | 材料 |
非物理的 | 原価 | 材料 |
非物理的 | サービス | 材料 |
非物理的 | 外注サービス | 外注 |
メンテナンス | サポートされていません。 | サポートされていません。 |
Infor LN は、次の条件を検証します。
- セキュリティが導入されている場合、ユーザは契約成果物の権限を保有している必要があります。
- プロジェクトは成果物のプロジェクト (契約付き) から取得されます。セキュリティが導入されている場合、ユーザはプロジェクトの権限を保有している必要があります。プロジェクト状況は 「フリー」 または 「有効」 でなければなりません。
- [プロジェクト (tppdm6600m400)] セッションの [予算区分] フィールドは、要素と活動予算のどちらを作成するかを決定するために使用されます。
- 要素は成果物の要素 (契約) から取得されます。要素予算を作成する場合は、要素関連セッションで要素を定義しておく必要があります。要素を 「ヘッダの要素」 にすることはできません。要素の状況は 「フリー」 または 「実際」、作業権限状況は 「フリー」 または 「発行済」 になっている必要があります。
- 計画は成果物の計画 (契約) から取得されます。活動予算を生成する場合は、活動関連セッションで活動を定義する必要があります。
- 活動は成果物の活動 (契約) から取得されます。活動予算を生成する場合は、活動関連セッションで活動を定義する必要があります。
品目基準の予算データの生成
品目の標準原価に基づいて成果物から予算データを生成できます。この場合、成果物ごとの予算ラインが 1 つだけ生成されます。次の表では、予算タイプと原価タイプに基づいて取得された情報をリストします。
原価タイプ | 原価タイプ | 活動予算 |
---|---|---|
材料 | 要素予算 (材料) | 活動予算 (材料) |
外注 | 要素予算 (外注) | 活動予算 (外注) |
原価構成要素基準の予算データの生成
選択した成果物にリンクされている予算ラインを、原価構成要素に基づいて生成できます。各成果物に予算ラインが 1 つ生成されます。さらに、品目の原価詳細も作成されます。この処理は、次の 3 つのフェーズで実行されます。
- 予算ラインが成果物ごとに作成されます。
- 品目の原価詳細が作成されます。
- 原価詳細から計算されたデータで予算ライン金額が更新されます。
外注予算は常に品目基準です。
原価詳細の作成
品目の原価構成要素に基づいて予算が生成されると、予算ラインの原価詳細が作成されます。原価データの概要も作成され、親予算で更新されます。指定された品目と現在の日付の有効な原価構成要素構造は、品目原価計算の原価構成要素構造から取得されます。