完了の割合の計算方法 (RR)
プロジェクト/拡張の完了の割合に基づいて収益を認識するには、この方法を選択します。契約の完了段階を参照する収益の認識は、完了の割合の計算方法と呼ばれます。
契約収益は、作業が実行される会計期間の損益計算書で収益として認識されます。
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この方法を使用する場合
この方法は、次に対して使用します。
- 契約タイプが [固定価格契約] に設定されたプロジェクト
- 物理的成果物が利用できないプロジェクト
例: 設計および開発プロジェクト
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認識収益の計算
認識収益は次の式を使用して計算されます。
認識収益 = 完成率 × 契約金額
契約金額は契約ライン (金額が取引先にもリンクされているものに基づく) 補助金額の合計です。[プロジェクト (tppdm6100m000)] セッションでは、完成率はマニュアルで入力できるほか、[ ] をクリックして計算値を取得できます。原価対原価法に基づき、次の式を使用して割合が計算されます。
完成率 = 単位原価 (発生した額) ÷ 完了時の原価見積
例: 特定の時点で発生した合計原価は 50.000 で、プロジェクト終了時の見積原価は 200.000 です。この場合、完成率は (50.000 ÷ 200.000) × 100 = 25% と計算されます。
[注意]: 拡張の場合、完成率はマニュアルで入力する必要があります。拡張には EAC (完了時の見積) が定義されていないためです。
収益の認識可能レベル:
- プロジェクト
- 拡張
制約:
- プロジェクト会計パラメータ (tpppc0100s000) セッションで [先行予測方法] が [完了までの見積 (ETC)] または [完了時の見積 (EAC)] に設定されます。
- 実際原価管理の作成 (tpppc4803m000) セッションを実行して、最新の (プロジェクトの拡張の) 集計原価を取得し、それに基づいて完成率を決定する必要があります。