完了時の見積 (EAC)

完了時の見積 (EAC) は、プロジェクトの最終段階の予測です。原価予測が実際原価や予算の変更による影響を受けることがほとんどないという利点があります。このため、頻繁に登録する必要がない上に正確です。完了時の差異 (VAC) を計算するには、少なくともプロジェクトスコープの予算化された作業ごとに 1 つ有効な登録原価予測が必要です。

  1. [原価対象別原価予測の生成 (tpppc2216m000)] セッションまたは [活動/原価タイプ別原価予測の生成 (tpppc2226m000)] セッションで、[予算から生成] チェックボックスをオンにして、原価予測を生成します。最初の完了時の見積では、デフォルトでユーザの予算を使用します。

    [原価対象別原価予測の生成 (tpppc2216m000)] セッションまたは [活動/原価タイプ別原価予測の生成 (tpppc2226m000)] セッションで、[予算から生成] チェックボックスをオンにして、原価予測を生成します。最初の完了時の見積では、デフォルトでユーザの予算を使用します。


  2. 原価予測を定期的に挿入する場合は、次の方法で実行できます。

    • 新しい予測を必要とする部分がプロジェクトスコープにある場合、[原価予測概要 (tpppc2816m000)] セッションで現在の日付で新しい原価予測を挿入します。
    • プロジェクトスコープの大部分で新しい原価予測が必要な場合、新しい原価予測の入力は煩雑な作業になるため、新しい日付で予測レコードを生成します。その後、生成した原価予測レコードを調べて予測値を修正できます。

  3. 予測レコードは次の方法で生成できます。

    • [予算から生成] チェックボックスをオンにして原価予測を生成します。

      予算全体の変更が生じた場合は、このチェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにすると、新しい値を入力する場合に予算の変更がわかるという利点があります。一方で、予算変更がないプロジェクトスコープの部分について、新しい予測 (予算値) によって既存の予測値が無効にされるという欠点もあります。

    • [前の日付にもとづいて生成] チェックボックスをオンにして原価予測を生成します。

      予算を完全に変更する場合は、このチェックボックスをオンにします。オンにすると、新しい値を入力する場合に以前の予測値が表示されるという利点があります。

    EAC 手順の結果をモニタする場合は、次のようになります。

    • [管理問合せ (tpppc4850m000)] セッション、[業績測定 (tpppc5840m000)] セッション、および [アーンドバリュー方法による業績測定 (tppss0702m000)] セッションの完了時の差異 (VAC) は次のとおりです。完了時の予算 (BAC) から完了時の見積 (EAC) を減算します。
    • 入力した予測金額は、[会計分析の表示 (tppss0701m000)] セッションで計画原価として表示できます。
    • 入力された完了時の見積 (EAC) は完成までの見積 (ETC) に転送されます。次の計算が使用されます。完了までの見積 (ETC) = 完了時の見積 (EAC) - 実際