転記タイプを使用するには

転記タイプ (概要)

転記タイプを使用して、取引を認識します。転記タイプは、取引の発生元を示すとともに、プロジェクト履歴の関連するいくつかの転記タイプを結びつけます。転記処理では、ほとんどの転記タイプが、オーダなどの発生事象に関するプロジェクト履歴に一時的に表示されます。オーダをマニュアルで入力する場合、転記タイプは 「プロジェクト管理」 になります。オーダが実際に財務会計で入力された場合、転記タイプはプロジェクト履歴で 「緩いコミットメント」 になります。直送のために商品がプロジェクトに入庫された場合、プロジェクト履歴で 「緩いコミットメント」 は 「厳しいコミットメント」 になります。

取引の転記タイプによって、次が決定されます。

  • 履歴で使用される転記タイプ
  • 該当する場合は、付加費用の転記タイプ
  • 財務会計で総勘定元帳に作成される会計取引

プロジェクトではさまざまな転記タイプを使用します。このため、単位原価、コミットメント、収益のそれぞれの場合について、以下に説明します。たとえば、雑費が元で発生した事象を確認する場合、転記タイプによって単位原価の発生元が明確にされます。すべての転記タイプには、履歴転記タイプがあります。履歴転記タイプはその名称から内容を知ることができ、実際の転記タイプと同じ特徴を持ちます。

コミットメント転記タイプ

材料/設備/外注:

  • プロジェクト管理。コミットメントは原価対象のコミットメントセッションで入力されます。履歴転記タイプ: 緩いコミットメント。
  • オーダ。作成した購買オーダからコミットメントが生成されます。履歴転記タイプ: 緩いコミットメント。
  • プロジェクトに納入。購買オーダのプロジェクトへの納入に関するコミットメントが生成されます。履歴転記タイプ: 厳しいコミットメント (プロジェクト)。
  • プロジェクト管理 (逆仕訳)。コミットメントはすでに [取引の処理 (tpppc4802m000)] セッションから転記されていますが、まだ逆仕訳を作成する必要があります。履歴転記タイプ: 緩いコミットメント。
  • プロジェクト倉庫に納入。購買オーダのプロジェクト倉庫への納入に関するコミットメントが生成されます。履歴転記タイプ: 厳しいコミットメント (倉庫)。
  • 逆納入 (プロジェクト)。購買請求書を財務会計で処理する際に、購買オーダ納入から生成されたコミットメントに逆仕訳が作成されます。履歴転記タイプ: 厳しいコミットメント (プロジェクト)。雑費: 
  • プロジェクト管理。雑費コミットメントは [コミットメント (雑費) (tpppc2190s000)] セッションで入力します。履歴転記タイプ: 緩いコミットメント。
  • プロジェクト管理 (振戻)。雑費コミットメントはすでに [取引の処理 (tpppc4802m000)] セッションから転記されていますが、まだ逆仕訳を作成する必要があります。履歴転記タイプ: 緩いコミットメント。
  • 緩いコミットメントの請求/緩いコミットメント逆仕訳の請求/プロジェクトへの納入の請求/プロジェクト倉庫への納入の請求/逆納入の請求: これらの請求は [取引の処理 (tpppc4802m000)] セッションで転記されたコミットメントに関する付加費用です。プロジェクトの完了時、これらの付加費用は決済されて 「雑費コミットメント」 テーブルから削除されます。履歴転記タイプ: 緩いコミットメントの請求/緩いコミットメント逆仕訳の請求は、緩いコミットメント付加費用になります。履歴転記タイプ: プロジェクトへの納入の請求/プロジェクト倉庫への納入の請求/逆納入の請求は厳しいコミットメント付加費用になります。

原価転記タイプ

材料費:

  • プロジェクト管理。材料費は [材料費 (tpppc2111m000)] セッションで入力します。履歴転記タイプ: プロジェクト管理。
  • 在庫。材料費は [計画 PRP 倉庫オーダの転送 (tppss6235m000)] セッションの実行時に生成されます。履歴転記タイプ: 在庫。
  • 購買請求書 (財務)。材料費は、財務会計で原価請求書を分割することにより、プロジェクトに転記されます。履歴転記タイプ: 購買請求書 (財務)。
  • 請求書 (購買オーダ)。購買オーダに基づいて財務会計で購買請求書の処理中に材料費が生成されます。履歴転記タイプ: 請求書 (購買オーダ)。
  • 価格差異。オーダ価格と購買請求書金額の差異は、プロジェクト原価取引として転記されます。履歴転記タイプ: 請求書 (購買オーダ)。
  • 消費税」。プロジェクトへの直送はプロジェクト原価取引として転記されます。履歴転記タイプ: 消費税。
  • 価格差異。購買請求書の記帳とプロジェクトへのプロジェクト倉庫の出庫が実行される場合、購買請求書に価格差異があれば、すでに出庫されている品目について 「倉庫管理」 でオーダの訂正が行われます。履歴転記タイプ: 値の修正

労務費:

  • プロジェクト管理。労務費取引は [労務費 (tpppc2131m000)] セッションで入力します。履歴転記タイプ: プロジェクト管理。
  • 時間登録。労務費取引は、従業員管理からプロジェクトに記録されます。履歴転記タイプ: 登録時間。
  • 外注時間。外注取引は [外注時間 (tpppc2132m000)] セッションで入力します。転記タイプはありません。履歴には、「外注時間」 転記タイプが表示されます。

外注費/設備費:

  • プロジェクト管理。外注費は [外注費 (tpppc2171m000)] セッションで入力します。履歴転記タイプ: プロジェクト管理。
  • 購買請求書 (財務)。外注費は、財務会計で原価請求書を分割することにより、プロジェクトに転記されます。履歴転記タイプ: 購買請求書 (財務)。
  • 請求書 (購買オーダ)。購買オーダに基づいて財務会計で購買請求書の処理中に外注費が生成されます。履歴転記タイプ: 請求書 (購買オーダ)。
  • 請求書差額。オーダ価格と購買請求書金額の差異は、プロジェクト原価取引として転記されます。履歴転記タイプ: 請求書 (購買オーダ)。
  • 消費税」。履歴転記タイプ: 消費税。

雑費:

  • プロジェクト管理。雑費は [雑費 (tpppc2191m000)] セッションで入力します。履歴転記タイプ: プロジェクト管理。
  • 購買請求書 (財務)。雑費は、財務会計で原価請求書を分割することにより、プロジェクトでプロジェクトに割り当てられます。履歴転記タイプ: 購買請求書 (財務)。
  • 経費 (BP)。雑費は、従業員概要別時間および経費 (bptmm1100m000) セッションを使用して生成されます。履歴転記タイプ: 経費 (BP)。
  • 財務会計に転記する付加費用/財務会計に転記しない付加費用は、[取引の処理 (tpppc4802m000)] セッションで入力します。取引の転記処理で転記された原価を超える付加費用は単位原価になります。この処理の最後に、付加費用は 「雑費」 テーブルから削除されます。履歴転記タイプ: 原価付加費用

間接費原価:

  • プロジェクト管理。間接費原価は間接費の計算 (tppdm2200m000) セッションで計算されます。履歴転記タイプ: 原価履歴。
  • 購買請求書 (財務)。間接費取引が生成され、関連するプロジェクトに適用されます。履歴転記タイプ: 原価履歴。
  • 経費 (BP)。間接費原価は間接費の計算および適用 (tpppc6120m000) セッションで生成されます。履歴転記タイプ: 原価履歴。
  • 「財務会計に転記する付加費用/財務会計に転記しない付加費用」 は 「財務会計」 に転送されます。取引の転記処理で転記された原価を超える間接費は単位原価になります。

収益転記タイプ

  • プロジェクト管理。収益は、[収益 (tpppc3101s000)] セッションでマニュアルで入力します。履歴転記タイプ: プロジェクト管理。
  • 販売請求書 (プロジェクト)。収益は、プロジェクト請求書に基づいて計算されます。履歴転記タイプ: 請求方法。
  • 販売請求書 (財務会計)。収益は、財務会計で販売請求書を分割することにより、プロジェクトに転記されます。履歴転記タイプ: 販売請求書 (財務会計)。
  • 販売請求書留保。収益は計上されていますが、まだ請求されていません。履歴転記タイプ: 請求留保。
  • 販売請求書留保 (収益)。留保が発行され逆請求されます。履歴転記タイプ: 請求留保。
  • 販売請求書前払金。収益が前払金から発生しています。履歴転記タイプ: 請求方法。
  • 販売請求書前払金 (収益)。前払金から発生した請求書を逆仕訳します。履歴転記タイプ: 請求方法。