原価とコミットメントの登録
プロジェクト管理はできる限り最新の状態を保つ必要があるため、月次レポートなどには適正な原価と将来の原価を入力することが不可欠です。コミットメントは、将来的な原価となる財務上の義務です。コミットメントは、単位原価が実際に作成されると、単位原価に置き換えられます。
コミットメントは、以下の 2 つの方法で記帳できます。
- マニュアル
-
PRP の実行により自動的に
これは、[プロジェクトパラメータ (tppdm0100s000)] セッションの [コミットメント記録 (購買取引)] フィールドの値に基づいて決定されます。購買オーダが作成されるか、商品の受取が調達に登録されると、ただちにコミットメントが記帳されます。
緩いコミットメントと厳しいコミットメント
実際にはまだ納入されていない購買オーダがコミットメントにリンクされている場合、そのコミットメントのことを緩いコミットメントと呼びます。このコミットメントはマニュアルで入力します。購買オーダが実際に納入されると、緩いコミットメントは厳しいコミットメントになります。単位原価を登録した後、コミットメントは原価額と同じ金額で相殺する必要があります。
単位原価が直送または倉庫により生成される場合、次の手順を実行します。
購買手順 | 直送 | 倉庫管理 (プロジェクト倉庫) 経由 |
---|---|---|
購買オーダの作成 | + 緩いコミットメント | + 緩いコミットメント |
商品の入庫 | - 緩いコミットメント | - 緩いコミットメント |
+ 厳しいコミットメント | + 厳しいコミットメント | |
プロジェクトに出庫 | 適用なし | - 厳しいコミットメント |
+ プロジェクト原価 | ||
請求書の承認 | - 厳しいコミットメント | |
+ プロジェクト原価 | ||
+ 価格差異 | + 価格差異 |
コミットメントは、確認されプロジェクトに転記された後のみ、会計的に記帳されます。
[材料費仕訳 (tpppc2511m000)] セッションでは、コミットメントが調整され単位原価になります。
原価発生元
-
単位原価は、[原価仕訳概要 (tpppc2811m000)] セッションでマニュアルで登録できます。
-
従業員管理で時間を登録する
入力した時間数は [労務] として記録され、経費は [労務] または [雑費] として記録されます。
-
プロジェクトの購入済品目を直送する
この納入の原価タイプは、[材料]、[外注]、[設備] のいずれかになります。
-
標準倉庫またはプロジェクト倉庫からプロジェクトに品目を納入する。
倉庫管理で、倉庫オーダ (原価タイプは [材料]) を作成できます。
- 関連する買掛金に登録されており、プロジェクトに記帳されている請求の結果に応じて登録する
-
付加費用の計算結果に応じて登録する
間接費を原価付加費用により補うことができますが、その間接費は[雑費]として記帳されます。
-
間接費計算の結果に応じて登録する
単位原価が時間を登録した結果である場合、または単位原価が財務会計または調達のアクションの結果である場合、この取引の計算は自動的に行われます。登録原価に適用される付加費用の割合は、プロジェクト、原価タイプ、原価対象、原価構成要素別に定義できます。拡張は、拡張の定義に応じて、付加費用計算に含まれるか除外されます。
[原価の承認 (tpppc4811m000)] セッションまたは [一括承認 (tpppc4200m000)] セッションで単位原価を確認します。[取引の処理 (tpppc4802m000)] セッションで原価を財務会計およびプロジェクト取引に転送します。