予算原価分析 (BCA)

予算原価分析 (BCA) は、実際予算の作成時に次の情報を提供します。

予算化される合計金額
特定の要素または活動について予算化される金額
特定の原価構成要素、管理コード、または原価対象について予算化される金額
労務費について予算化される時間数
拡張や付加費用について予算化される金額

必要な情報を確認して出力できます。

注:

実際予算を直接分析することはできません。

ただし、分析データを生成し、派生データに基づいて問合せおよびレポートを処理できます。分析データは実際予算の概要を意味します。1 つのプロジェクトで複数の概要を作成し、概要データの各インスタンスに固有の予算原価分析バージョンを割り当てることができます。[予算プロジェクト原価 (tpptc3540m000)] セッションを使用して、定義済のすべてのプロジェクトをリストし、プロジェクトにリンクされた予算原価分析コードを表示できます。[予算原価分析バージョン (tpptc3500m000)] セッションを使用して、特定のプロジェクトの既存の予算原価分析を表示できます。

例

予算原価分析によるメインプロジェクト - サブプロジェクト合計: メインプロジェクト: 先行分析コード: ABC

サブプロジェクト 1: 先行分析コード: XYZ

サブプロジェクト 2: 先行分析コード: ABC

次のレコードは、メインプロジェクトについて予算原価分析が処理された場合に生成されます。

プロジェクト合計 (メインプロジェクト合計 + 有効なサブプロジェクト合計)
サブプロジェクト 2 合計
サブプロジェクト 1 合計
メインプロジェクト合計

プロジェクト合計金額はメインプロジェクトとサブプロジェクト 2 から集計されます。サブプロジェクト 1 の金額は、サブプロジェクト 1 の分析コードが ABC ではないため考慮されません。

プロジェクト合計、つまりすべてのサブプロジェクトとメインプロジェクトの予算を集計する場合は、メインプロジェクトおよびサブプロジェクトのプロジェクトデータに分析コードを指定しないでください。[予算原価分析の生成 (tpptc3200m000)] セッションを使用して、予算原価分析コードをマニュアルで指定し、メインプロジェクトを指定できます。予算原価分析コードが先行予算原価分析コードである必要があるかどうか確認するメッセージが表示されます。[Yes] を選択すると [プロジェクト (tppdm6100m000)] セッションの [予算原価分析コード] フィールドにこの予算原価分析コードが入力されます。[No] を選択すると、[予算原価分析コード] フィールドにはプロジェクトの予算原価分析コードは入力されません。次回、この分析を処理する際には、別の予算原価分析コードを使用できます。