要素予算

予算は要素および/または活動を基準にできます。使用するプロジェクト予算および管理のタイプに応じて、要素予算または活動予算、または要素と活動の組合せをプロジェクトの予算で使用できます。

要素予算と活動予算の差異は次のとおりです。

  • 要素は静的ですが、活動は動的で、計画内で使用できます。要素はスケジュールできませんが、活動は、プロジェクトのスケジュール機能を使用してスケジュールできます。
  • 要素はフレームワークとして使用できますが、管理が 「活動予算」 の場合は ([プロジェクト (tppdm6600m400)] を参照)、リンクされている活動を使用してプロジェクトがモニタリングされます。

要素ベース予算構造には、次のような利点があります。

  • 要素間の関係に数量を定義できます。たとえば、4 つのドアを必要とする家屋のプロジェクトがあるとします。要素の 「家」 および 「ドア」 は、数量 4 と関係付けられます。このため、予算ラインの各活動は 4 回示されることになります。
  • プロジェクトの親子関係機能を使用して、さまざまなレベルで複数の親を持つ要素を定義できます。これにより、反復作業 (スコープ) を含む予算の作成にかかる時間を削減できます。たとえば、1 本の通りに 4 軒の家を建てるプロジェクトがあるとします。これらすべての家にドアが必要なので、家の要素は複数回使用でき、ドアには頻度係数 4 が設定されます。この方法により、予算ラインが省略されます。各活動は同じ頻度を持つ予算ラインとして 1 度だけ示されます。
  • 要素構造は複数の最上位要素を持つことができます。これは特に見積構造の場合に便利です。柔軟性は、この方法でサポートされています。

要素予算では、要素を主要構造に使用して予算を編成できます。要素構造では、プロジェクト予算の原価対象を要素予算ラインにリンクできます。プロジェクトを要素に分解できます。プロジェクト管理で活動予算を使用する場合、1 つまたは複数の活動を要素に定義できます。要素ごとに 1 つの活動のみを使用する場合は、要素関係でこの関係を定義できます。複数の活動関係を使用する場合は、活動を要素予算ラインに定義する必要があります。

プロジェクトの要素構造を定義するときには、ツリー構造の最上位にある最上位要素を作成する必要があります。プロジェクト構造の他のすべての要素は、この最上位要素に直接または間接的にリンクしている必要があり、子要素と呼ばれます。[要素 (tpptc1100m000)] セッションを使用して要素を作成し、予算ライン数量、進捗記録、原価管理、および必要に応じて拡張、決済、請求金額に関連するパラメータを指定できます。