留保の使用
留保は、支払について顧客によって差し引かれる金額を割合で示したものです。留保額はプロジェクト活動がエラーなく実行された後に顧客により支払われます。留保は、プロジェクトの次の請求タイプで使用できます。
- [分割払]
- [進捗請求]
- [単位レート]
- [原価加算]
- 拡張
前払要求には留保を使用できません。
[留保金 (tppin4140m000)] セッションでは、請求の留保額をメンテナンスおよび発行します。留保レコードは、[留保金の出力 (tppin4440m000)] セッションで出力できます。
例
プロジェクト X で 「進捗請求」 を使用する場合を考えます。[契約ライン (tpctm1110m000)] セッションを使用して、10% の留保を適用します。このプロジェクトには、次の明細書に示す 2 つの要素、100 および 200 があるとします。
- | 販売価格 | 留保 | 進捗 |
要素 100 | 単価 1000 | ○ | 3 単位 |
要素 200 | 単価 500 | × | 2 単位 |
請求書は次のように計算されます。 | |
要素 100 | |
総額 | 3000 |
留保 | 300 |
正味請求額 | 2700 |
要素 200 | |
総額 | 1000 |
留保 | 0 |
正味請求額 | 1000 |
留保が適用されるレコード (オリジナルの請求ライン) がプロジェクトから請求に転記される場合、次の 2 つの転記が収益テーブルに作成されます。
- オリジナルレコードに対する 1 転記: 金額は正味額 (総額 - 留保額)
- 留保レコードに対する 1 転記: 金額は留保額
オリジナルレコードが出力されて請求に転記される場合、請求書番号がオリジナルレコードおよび留保レコードに入力されます。
留保ラインがプロジェクトから請求に転送される場合、次の 2 つのレコードが収益テーブルに作成されます。
- 標準請求に対する 1 標準転記: 金額は留保額
- 留保レコードに対する 1 逆転記: 金額は留保額
留保ラインを出力して請求に転記する場合、前のレコードには、請求書番号が設定されている必要があります。