契約中間結果 (tpctm0180m000)
[収益認識] および [売上原価] グループボックスのフィールドが有効になるのは、[収益認識の基準] フィールドが [契約] または [契約ライン] に設定されている場合のみです。
収益認識設定を契約ラインレベルで定義する際に、契約レベルで収益認識設定を上書きすることができます。
契約タイプが異なる複数の契約ラインにプロジェクトがリンクされている場合にのみ、中間結果設定が確認されます。
- 契約
-
収益認識設定を定義する必要のある契約のコード
- 契約ライン
-
「契約」ライン番号
- シナリオ
-
契約の中間結果の生成基準となるシナリオの設定。これを使用して、中間結果の代替データを生成できます。SAB 74 (会計標準) などの財務レポート目的で、このシナリオの結果と 1 次結果を比較することもできます。
指定可能な値
- 代替
- 適用なし
- 1 次
- 記述
-
1 次または代替結果の説明
- 収益認識の基準
-
収益の認識レベル
指定可能な値
- 契約
-
収益承認設定は契約レベルで定義されます。
- 契約ライン
-
収益承認設定は契約ラインレベルで定義されます。
- プロジェクト
-
収益承認設定はプロジェクトレベルで定義されます。
- 収益認識
-
- 収益認識方法
-
「収益認識」に使用する方法
指定可能な値
- プロジェクト完了
- 完成率
- マイルストーン
- 原価補償
- 実現収益係数
- 実際収益
- 適用なし
- 計算方法
-
作業の完成率を計算する方法
指定可能な値
- 原価対原価
-
完成率は、プロジェクトで発生した原価をプロジェクトの見積合計原価で除算して求められます。原価管理レベルの場合、この方法では[プロジェクト]は使用されず、[実際原価]と[原価予測]を使用して「完成率」を計算することはできません。
- 時間進捗
-
完成率は、プロジェクトにかかった実際時間数をプロジェクト完了時の合計予測時間で除算して求められます。原価管理レベルの場合、[プロジェクト/原価タイプ]が使用され、[コミットメントを除く実際]フィールドと[予測数量]フィールドを[労務]原価タイプに使用でき、これらのフィールドを使用して完成率を計算することができます。
注:[予測数量]が定義されていない場合は、[予算数量]と[コミットメントを除く実際]を使用して完成率を計算することができます。
- マニュアル入力
-
完成率をマニュアルで入力します。完了作業の見積を表す割合をマニュアルで指定する必要があります。
注:デフォルト は [原価対原価] です。
このフィールドは、[収益認識方法 ]フィールドが[完成率]に設定されている場合のみ有効になります。
[完成率] 方法に基づいて認識される収益を計算するには:
- [プロジェクト会計パラメータ (tpppc0100s000)] セッションでは、[先行予測方法]フィールドに指定した値が[完成率]の計算に使用されます。
- [実際原価管理の作成 (tpppc4803m000)] セッションを実行して、プロジェクトの最新の集計原価を取得し、それに基づいて「完成率」を計算する必要があります。
- 完成率
-
プロジェクトが完了した割合。この方法に基づいて、予想される経費と収益が、収益が得られる特定の契約期間に配分されます。
注:この値をマニュアルで指定するか、[完成率の計算]をクリックして計算値を取得します。次の公式を使用してこの割合が計算されます。
完成率 = 原価 (発生した額) ÷ 完了時の原価見積
次の公式を使用して、認識される収益が計算されます。
認識収益 = 完成率 × 契約金額
- 実現収益係数
-
実現収益係数を指定します。認識される収益を計算するには、この値に、現行期間に発生した原価を掛ける必要があります。
注:このフィールドは、[収益認識方法 ]フィールドが[実現収益係数]に設定されている場合のみ有効になります。
この値をマニュアルで指定するか、[実現収益係数の計算]をクリックして計算値を取得します。次の公式を使用して、実現収益係数 (ERF) が計算されます。
実現収益係数 = プロジェクト契約金額 ÷ 合計予算原価
次の公式を使用して、認識される収益が計算されます。
認識収益 = 原価 (発生した額) x 実現収益係数
注:実現収益係数 (ERF) を計算できるのは、状況が[有効]または 「終了」 のプロジェクトのみです。
- 実現収益係数の基準
-
この方法は、どの実現収益係数方法が計算されるかに基づきます。
指定可能な値
- 完了時の見積
- 予算
- マニュアル入力
- 適用なし
- 収益認識基準
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収益が認識される前に定義する必要のある最小完成率
注:完成率がこの値より大きい場合にのみ、[中間結果の生成 (tpppc3250m000)] セッションを使用して中間結果が生成される際に収益が認識されます。ただし、[利益率]がマイナスの場合は、最小完成率が満たされない場合でも収益が認識されます。
デフォルトは 0 です。
- 収益認識限度
-
認識される収益の最大限度 (割合) を指定します。
注:この値は、[プロジェクト完了]以外のすべての収益認識方法に適用できます。認識される最大収益は、次の公式を使用して計算されます。
認識される最大収益 = 収益認識限度 (割合) * 契約金額
デフォルトは 100 です。
- 通貨
-
認識される収益の表現に使用される通貨のコード
- 売上原価
-
- 方法
-
「売上原価」 (COGS) を計算する方法
指定可能な値
- プロジェクト完了
- 利益率
- 原価補償
- 完成率
- 適用なし
注:このフィールドは、[収益認識方法 ]フィールドが[完成率]または[実際収益]に設定されている場合のみ有効になります。
COGS が[完成率]に設定されている場合:
COGS = 完成率 * 完了時の見積、収益 = 完成率 * 契約金額
COGS の計算時には、損失の構成要素も考慮されます。この場合は以下のようになります。
COGS = 収益 + 損失、損失 = 契約金額 - EAC (完了時の見積)
- 完成率
-
プロジェクトが完了した割合。認識される原価を計算するには、この割合に「完了時の見積」 (EAC) を掛ける必要があります。
注:[方法]フィールドが[完成率]に設定されている場合は、Infor LN のデフォルトにより、プロジェクトに対して計算された完成率を使用してこの値が設定されます。
[方法] フィールドが [利益率] に設定されている場合は、この値を使用して、認識される原価を計算することはできません。
- 利益率
-
利益率を指定します。売上原価は、この割合と認識済収益に基づいて計算されます。
注:このフィールドは、[方法]フィールドが[利益率]に設定されている場合のみ有効になります。
この値をマニュアルで指定するか、[利益率の計算]をクリックして計算値を取得することができます。次の公式を使用してこの割合が計算されます。
利益率 = 100 × (1- 予算/契約金額)
または
利益率 = 100 × {1- (完了時の見積/契約金額)}
売上原価は、次の式を使用して計算されます。
売上原価 = 該当日付までの合計認識収益 x (1 - 利益率)
売上原価がプロジェクトレベルで決定される場合は、利益率の計算基準として[予算]または[完了時の見積]を選択できます。