優先順位別製造オーダ計画の出力
[出力優先順位] フィールドで、どのオーダが最も高い優先順位を持つかを決定するために、LN で使用される基準を選択できます。次の基準のどれかひとつを選択できます。
- [クリティカル比]
- [最早期日]
- [製造オーダの優先順位]
- [最短合計残余製造時間]
- [スラックタイム]
[製造オーダ (tisfc0501m000)] セッションでマニュアルで製造オーダの優先順位を入力する場合、優先順位を 0 から 999 までの数字で表すことができます。デフォルトは 999 です。これはオーダ優先順位が最低になっていることを表します。LN では、最も高い優先順位は 0 (ゼロ) です。
レポートには次のデータが含まれます。
- 優先順位
- 製造オーダ
- 作業
- プロジェクト
- 品目
- 機械
- タスク
- ワークセンタ
レポート生成に長時間かかる場合は、選択するオーダ (および他の変数) の範囲を制限すると効果的です。
遅延日数
遅延日数カラムは、レポートに出力されるカラムのひとつです。遅延日数は、[優先順位別製造オーダ計画の出力 (tisfc1410m000)] セッションで定義される製造オーダの [計画納期] と [参照日] の差 (日数) として計算されます。
作業時間が使用可能な日ごとに、1 日の遅延としてカウントされます。最初の日と最後の日については、遅延日数を決定するために作業時間が正確に計算されます。
例
[参照日] フィールドの値: 1998 年 8 月 26 日。これは、優先順位としての [クリティカル比] および [スラックタイム] の計算基準となる日付です。
製造オーダ A1 は 4 つの作業からなります。
作業 | 開始日 | 終了日 | スラック | 重複 * |
---|---|---|---|---|
10 | 98 年 8 月 25 日 | 98 年 9 月 2 日 | 0 | 50 % |
20 | 98 年 8 月 29 日 | 98 年 9 月 15 日 | 0 | 0 % |
30 | 98 年 9 月 15 日 | 98 年 10 月 10 日 | 8.0 | 0 % |
40 | 98 年 10 月 18 日 | 98 年 10 月 30 日 | 0 | 0 % |
* 重複割合は、「転送バッチ数量」に基づきます。
時間枠ダイアグラム:
[重複時間を含む製造時間] チェックボックスがオンかどうかにより、[クリティカル比] および [スラックタイム] の計算方法は 4 とおりあります。
- 方法 1: 作業間に重複もスラックタイムもない
- 方法 2: 重複あり、スラックタイムなし
- 方法 3: 重複なし、スラックタイムあり
- 方法 4: 重複もスラックタイムもある
クリティカル比
作業時間 | ||||||||
- 重複 - スラック | 8 | 17 | 25 | 12 | 62 | 66 | 1.06 | 4 |
+ 重複 - スラック | 4 | 17 | 25 | 12 | 58 | 66 | 1.14 | 8 |
- 重複 + スラック | 8 | 17 | 33 | 12 | 70 | 66 | 0.94 | -4 |
+ 重複 + スラック | 4 | 17 | 33 | 12 | 66 | 66 | 1.00 | 0 |
* | |
A | 残余製造時間 |
B | 計画納期 - 参照日 |
C | クリティカル比 |
D | スラック |
方法 3 を使用した場合:
クリティカル比 (CR) = 66 ÷ 70 = 0.94
[クリティカル比] が
- = 1 ならば、オーダはスケジュールどおりです。
- > 1 ならば、オーダはスケジュールに先行しています。
- < 1 ならば、オーダはスケジュールから遅れています。
スラックタイム
スラックタイム = ([計画納期] - [参照日]) - 残余製造時間
方法 3 を使用した場合: スラックタイム = 66 - 70 = -4
[スラックタイム] が
- = 0 ならば、オーダはスケジュールどおりです
- > 0 ならば、オーダはスケジュールに先行しています
- < 0 ならば、オーダはスケジュールから遅れています