製造オーダ別不足の出力

製造オーダの作業を開始する時点で十分な資材が利用可能になっている必要があります。資材供給がボトルネックとなる製造環境では、利用性チェックが特に有用です。利用性チェックを利用して以下を行います。

  • 製造オーダを発行しないことを決定する
  • 製造開始前にロジスティック担当者および発注先に対して修正措置を取る
  • ワークセンタでオーダの優先順位をつける
注: 

改良された不足チェック方法を使用できます。改良された方法を適用するには、製造オーダ別資材不足の出力 (tisfc0419m000) セッションを使用します。現行セッションは下位互換性のために維持されています。

計画在庫処理および在庫データが、不足レポートの基準です。特定日に開始する必要がある製造オーダについて、必要な資材の在庫への入庫および出庫が考慮されます。いっぽう、同じ資材を消費する計画製造オーダが考慮されます。予想在庫を含む チェックボックスを使用して、実際の在庫のみを考慮するか、計画在庫入庫/出庫も考慮するかを選択できます。

複数の製造オーダに同じ資材が求められる場合は、引当日の順に有効な資材を全部使用します。発生することになっている計画在庫処理のみが考慮されます。次の計画在庫処理は無視されます。

  • 予測
  • 概略資材所要量
  • 見積依頼

次の倉庫が考慮されます。

注: 

このセッションでは各種有効化コードの所要は考慮されません。

資材不足が起こらないのが理想です。しかし、資材供給が計画どおり進まなければ不足が起こります。資材不足の原因には次のようなものがあります。

  • 信頼できない発注先: 納入された資材数量が正しくない、納期が正しくない、資材の品質が不十分
  • 未計画の不合格品が原因で、製造の資材消費が見込より多い
  • 信頼できない資材所要量計画 (MRP)

資材供給の悲観的分析

発注先や資材所要量計画が信頼できないと考えられる場合は、資材供給の悲観的分析を行うことができます。悲観的分析を行うには、次のチェックボックスをオンにします。

  • [予定受取を無視]: 予測および計画の資材入庫

および出庫は、製造オーダの資材供給分析時に考慮されません。資材が遅れそうな場合や数量が不足しそうな場合は、このチェックボックスをオンにします。[予定受取を無視] チェックボックスをオンにする前に、[予想在庫を含む] チェックボックスをオンにする必要があります。

  • [ブロック在庫を無視]: 検査のためにブロックされた在庫は、製造オーダの資材供給分析で考慮されません。資材の品質が十分でないことが予測される場合は、このチェックボックスをオンにします。

資材供給の楽観的分析

より楽観的に製造オーダの資材供給を分析するには、次のチェックボックスをオンにします。

  • [計画クラスタ内の合計倉庫の出力]: 製造オーダの資材供給を分析する際に、クラスタ内のすべての倉庫 (通常倉庫および仕掛品倉庫) の在庫がチェックされます。

ロット

ロット管理を使用している場合、品目と同じロットについて在庫が使用可能かどうかをチェックするには、次の操作を行います。

  • [倉庫別にソート] チェックボックスをオンにします。
  • [計画購買と製造入庫を出力] チェックボックスをオフにします。
  • [計画クラスタ内の合計倉庫の出力] チェックボックスをオフにします。

これらの設定を使用し、使用可能なロット品目の在庫が不十分な場合、在庫不足の詳細がレポートに表示されます。ロットを使用しない場合は、この設定によって、すべての在庫不足についての詳細を含むレポートが生成されます。

注: 
  • このセッションを使用して計画在庫が自由かどうかを調べる場合、その在庫を使用できると保証されるわけではありません。別のワークセンタがその在庫を要求している可能性があります。それをチェックするには、[計画購買と製造入庫を出力] チェックボックスをオンにして、計画在庫所要を調べます。