工程倉庫の補充

工程倉庫の補充 (tiasc8210m000) セッションは、供給メッセージを生成および更新できます。このセッションの機能は主に、使用される [供給システム] によって決まります。

[オーダ管理/SILS 供給]

SILS (「ライン順序での供給」) 供給システムを使用した場合は、以下の方法でメッセージを生成および更新できます。

メッセージが内部供給のために生成される場合は、ブロックまたはブロック解除できます。メッセージが外部供給のために生成される場合は、常にブロック解除されています。

  • ブロック: デフォルトでは、内部供給のために生成されたメッセージは [ブロック] です。ブロック解除されない限り、供給メッセージは処理されません
  • ブロック解除: 内部供給のメッセージは、[ラインステーショントリガ開始] フィールドで選択したラインステーションに基づいてブロック解除されます (「パラメータ」 セクションを参照)。

更新されるメッセージは、次の 3 つの方法で修正できます。

  • 完全更新: 完全更新とは、オーダ内容 (資材および数量) と納入データ (納入順序および納入日時) を更新することです。このため、この更新はまったく制限されません
  • 部分更新: 部分更新とは、納入データ (納入順序および納入日時) のみを更新することです。この更新は、更新時点ではもはや発注先や倉庫がオーダ内容の変更を処理できないため、納入データだけに制限されます。更新が [凍結済タイムフェンス] の範囲内にある場合、部分更新になります。詳細については、[パラメータ] セクションを参照してください
  • 「ブロック」 状況の更新 - すでにブロックされているメッセージがブロック解除されます。メッセージをブロック解除することで、メッセージが倉庫または発注先で処理できる状態になります。詳細については、[パラメータ] セクションを参照してください

すでに転送済の SILS 供給メッセージを更新すると (完全更新でも部分更新でも)、組立部品供給転送(SILS) (tiasc8520m000) セッションの [状況] フィールドが [修正済] に設定されます。これは、ブロックされているメッセージと、ブロック解除されているメッセージ両方に適用されます。

[オーダ管理/バッチ供給]

オーダ管理/バッチ供給システムを使用する場合、メッセージには以下のような特徴があります。

  • 「ブロック」 状況は適用されないので、ブロック解除することはできません。また、ブロック解除する必要もありません
  • すでに転送されているかどうかにかかわらず、メッセージの更新はできません
注: 

「バッチ」 供給メッセージを生成した後に他の部品または数量を要求する場合は、以下のオプションがあります。

  • 同じ部品の数量を変える場合: これらの部品がまだ要求されていない別のオーダについてメッセージを生成することでしか、部品を追加要求できません。
  • 別の部品を要求する場合: 同じオーダについて新しいメッセージを生成できます。

パラメータ

このセッションの機能は、以下のパラメータおよび設定によって決まります。

  • 倉庫別品目データ (whwmd2110s000) セッションで定義された供給システムに、次のパラメータが設定されます。

    • [供給元倉庫]: このチェックボックスをオンにした場合、指定された倉庫に組立部品が要求され、その倉庫が倉庫移動を生成します。このチェックボックスがオフの場合、組立部品は外部発注先にオーダされ、購買管理によってメッセージ情報が解釈され、(順序化された) 出荷スケジュールによってこのメッセージ情報が送信されます。
    • [供給システム]: 組立部品は [オーダ管理/バッチ供給] (つまり、個々の組立オーダを対象としない場合) または [オーダ管理/SILS 供給] によって供給できます。SILS 供給システムを使用している場合に限り、供給メッセージを更新できます
  • SILS 供給メッセージでは、タイムフェンスを使用して、供給メッセージの更新を部分的な更新だけにすべきかどうかが決定されます。このタイムフェンスの範囲内の更新は、部分更新になります。このタイムフェンスは [凍結済タイムフェンス] です。倉庫管理組立キット (whwmd4550m000) セッションで組立部品のキットに定義されます。
  • 内部供給用に生成される場合、SILS 供給メッセージはデフォルトで [ブロック] です。外部供給の場合は、メッセージは常にブロック解除されています。ブロックされているメッセージは、ブロック解除されるまで、倉庫または発注先による処理がブロックされます。メッセージのブロックは LN によって設定され、[組立部品供給転送(SILS) (tiasc8520m000)] セッションの [ブロック] フィールドに登録されます。詳細については、[ラインステーショントリガ開始] フィールドのヘルプを参照してください。
  • 内部供給用の SILS 供給メッセージをブロック解除しなければならないかどうかは、[ラインステーショントリガ開始] フィールドで選択されているラインステーションによって決まります。このステーションが倉庫別品目データ (whwmd2110s000) セッションで定義された [トリガ開始ステーション] と同じ場合、メッセージはブロック解除されます。
  • 部品の数量は、組立管理パラメータ (tiasc0100m000) セッションの [引当数量] フィールドの値によって決まります。
  • このセッションは、非「フロア在庫」品目用のメッセージを作成または更新するだけです。品目が非フロア在庫品目であるかどうかは、品目 - 倉庫管理 (whwmd4600m000) セッションで定義します。

事後条件

現在のセッションは、供給メッセージを作成または更新するだけです。ただし、これらのメッセージは、倉庫または発注先に転送されない限り処理されません。したがって、現在のセッションでメッセージを生成または更新した後に、組立部品供給メッセージの転送 (tiasc8220m000) セッションでメッセージを転送する必要があります。

プロセストリガ

あるラインステーションの工程倉庫に常に十分な在庫を確保するには、たとえば前のラインステーションで完了とレポートされているラインステーションオーダなど、「プロセストリガのワークフロー」によってプロセスをトリガできます。こうすることで、必要な需要を予測します。プロセストリガは、プロセストリガ定義 (tiasl8100m000) セッションで定義します。

注: 
  • ラインステーション - 組立部品供給転送(バッチ) (tiasc8510m000) セッションまたは組立部品供給転送(SILS) (tiasc8520m000) セッションのいずれかを使用して転送した部品を表示できます。
  • 現在のセッションは、SILS 供給メッセージを生成または更新するために使用できる 2 つのセッションの 1 つです。もう 1 つのセッションは [時間範囲主導 SILS 供給メッセージの生成 (tiasc8212m000)] セッションで、このセッションではタイムフェンスを使用して供給メッセージの生成および更新を制御します。このセッションと現在のセッションを一緒に使用できます。詳細については、このセッションのオンラインヘルプを参照してください