有効化コード - プロセス変数のリンク

変数は [有効化コード (tcuef0102m000)] セッションで有効化コードにリンクできます。

プロセス変数と有効化コードのリンク

顧客が求めるプロセス変数の値を定義することは、販売プロセスの一部です。ただし、「工順」部品表 (BOM) についての詳しい知識は、販売担当者には求められません。有効化コードの構成時に、有効化コードのプロセス変数を [有効化コード (tcuef0102m000)] セッションで定義できます。

有効化コードについて製造オーダを作成した場合、プロセス変数の標準のターゲット値は、[有効化コード - プロセス変数 (tirou1114m000)] セッションで定義されている値に上書きされます。また、製造オーダ文書を出力する場合も、標準のターゲット値は無効になります。このため、製造オーダを作成してからオーダ文書を出力するまでに行われた変更が反映されます。

制限事項: 以下の制限事項に注意してください。

  • [有効化コード - プロセス変数 (tirou1114m000)] セッションで新しいターゲット値を定義した場合、特定の有効化コードに対する既存のターゲット値がこの値に上書きされます。上記の例で考えると、DISTANCE にターゲット値を定義した場合、すべての品目について有効化コードが 4567 の製造オーダすべてで、すべてのプロセス変数 DISTANCE のターゲット値が上書きされます
  • [有効化コード - プロセス変数 (tirou1114m000)] セッションで特定のプロセス変数にターゲット値を定義したものの、このプロセス変数が工順で定義されていない場合、このプロセス変数および新たに作成したターゲット値はマイクロ工順に表示されません。したがって、どの品目または作業についてプロセス変数を表示する必要があるのかは判別できません。
  • [有効化コード - プロセス変数 (tirou1114m000)] セッションでターゲット値の変更はいつでも入力できますが、変更が考慮されるのは製造オーダの状況が [作成済] または [スケジュール済] の場合のみです。
  • 製造オーダの内訳が複数の有効化コードからなる場合、以下の条件が該当すると、既存のターゲット値は上書きされます。
    • 指定された有効化コードがこの内訳にある
    • 指定されたプロセス変数がマイクロ工順で使用される
  • 特定の製造オーダ内訳に含まれている異なる有効化コードに関して、同じプロセス変数にそのつど別のターゲット値が定義されている場合、予測できない結果になります。たとえ製造オーダに内訳がある場合でも、工順は 1 つのみ存在するため、どのターゲット値でも使用できます。

プロジェクタの設定の 1 つに距離が挙げられます。販売プロセスで、顧客はプロジェクタの所要距離設定を指定する必要があります。標準の距離設定は 10 メートルで、プロセス変数 DISTANCE により定義されているとします。[作業 (ステップ) - プロセス変数 (tirou1111m000)] セッションで、作業の 1 つに関して 10.0 メートルというターゲット値が製造オーダ文書に出力されるように定義できます。

その一方で、たとえば、有効化コードが 4567 の販売オーダに関しては距離設定を 15 メートルに変える、といったことも可能です。目的の値を [有効化コード - プロセス変数 (tirou1114m000)] セッションに入力します。

  • 有効化コード: 4567
  • プロセス変数: DISTANCE
  • ターゲット値: 15.0

このように定義すれば、有効化コード 4567 について製造オーダを生成する場合に、10 メートルの距離設定が無効になります。製造オーダ文書には 15 メートルという距離設定が出力されます。