ジョブショップにおけるシリアル番号付品目 - 自動状況処理
[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの完成状態の状況処理フィールドが [自動] に設定されている場合、製造オーダの作業によって、関係するシリアル番号付品目の状況が自動的に変更されます。つまり、製造オーダ処理でシリアル番号付品目を処理する場合、たとえば品目を完了する、不合格にする、リコールするなどのアクションを品目に実行すると、シリアル番号付品目の状況が自動的に変更されます。シリアル番号付品目の状況は、[シリアル完成品 - 完成状態ヘッダ (timfc0110m000)] セッションで表示できます。
以下のセッションで製造オーダの作業を実行した場合、シリアル番号付品目の状況に影響する可能性があります。
- [作業の完了レポート (tisfc0130m000)]
- [オーダの完了レポート (tisfc0520m000)]
不合格品目
最終作業だけでなく全作業に対してシリアル番号付品目を不合格にすることができます。
[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [完成状態の状況処理] フィールドが [自動] に設定されている場合、特定の製造オーダの 1 つまたは複数の品目を不合格にするには、次の手順を実行してください。
- [作業の完了レポート (tisfc0130m000)] 詳細セッションを開始します。
次のいずれかの方法で 1 つまたは複数の不合格品目を指定します。
- [仕損数量] フィールドに、その作業に関して不合格にしたい数量を入力します。
- 品目を不合格にするには、そのシリアル番号を [シリアル番号] フィールドに入力します。
- [ ] をクリックします。
シリアル番号付品目は、[作業の完了レポート (tisfc0130m000)] 詳細セッションでのみ不合格にすることができます。シリアル番号付品目は、製造オーダレベルでは (つまり、[オーダの完了レポート (tisfc0520m000)] 詳細セッションでは) 不合格にすることができません。製造オーダに作業が存在しない場合に限り、[オーダの完了レポート (tisfc0520m000)] 詳細セッションを使用して、品目を不合格にすることができます。
[シリアル番号] フィールドにシリアル番号を入力することもできますが、[ロットコード] フィールドで品目のロットを [有効化コード] フィールドで有効化コードをそれぞれ指定することもできます。
品目を完了としてレポート
製造オーダの最終作業で、特定の製造オーダに関して 1 つまたは複数の品目を完了としてレポートしたい場合、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [完成状態の状況処理] フィールドが [自動] に設定されているときは、次の手順を実行してください。
- [作業の完了レポート (tisfc0130m000)] 詳細セッションを開始します。
- [完了数量] フィールドに、その作業に関して完了としてレポートしたい数量を入力します。
- シリアル番号付品目を 1 つのみ完了としてレポートしたい場合は、そのシリアル番号を [シリアル番号] フィールドに入力することもできます。
- 複数の完成品を完了済としてレポートしたい場合、その数量を [完了数量] フィールドに入力する必要がありますが、特定のシリアル番号は指定できません。
- ロットまたは有効化コードを特定してシリアル番号付品目の完了数量をレポートしたい場合は、そのロット番号または有効化コードをそれぞれ [ロットコード] フィールドおよび [有効化コード] フィールドに入力することができます。
- [ ] をクリックします。
- [シリアル完成品 - 完成状態ヘッダ (timfc0110m000)] セッションを開始すると、完了品目の状況が [作成済] から [割当済] に変更されたことを確認できます。
- 1 品目が完了して、シリアル番号を指定すると、特定の品目の状況が [割当済] になります。
- 複数の品目が完了すると、その完了数量に等しいシリアル番号付品目 (複数) の状況が [割当済] になります。どの番号付品目が [割当済] になるかは、[シリアル完成品 - 完成状態ヘッダ (timfc0110m000)] セッションのシリアル番号付品目の順序によって決定されます。状況を [割当済] に変更できるのは、[作成済] の品目のみです。[作成済] 以外の状況のシリアル番号付品目はスキップされるため、[割当済] にはなりません。
- 完了したシリアル番号付品目のロットまたは有効化コードが特に限定されている場合、このロットまたは有効化コードを持つ品目に限り、状況が [割当済] になります。
[オーダの完了レポート (tisfc0520m000)] セッションの使用
品目を完了としてレポート: [オーダの完了レポート (tisfc0520m000)] 詳細セッションで 1 つまたは複数の品目を完了としてレポートしたい場合、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [完成状態の状況処理] フィールドが [自動] に設定されているときは、次の手順を実行してください。
- [オーダの完了レポート (tisfc0520m000)] 詳細セッションを開始します。
- 特定のシリアル番号を持つ品目を 1 つのみ完了としてレポートしたい場合は、そのシリアル番号を [シリアル番号] フィールドに入力することができます。複数のシリアル番号を完了としてレポートしたい場合は、その数量を [追加納入予定数量] フィールドに入力する必要があります。シリアル番号は指定できません。
-
まだ作業が完了していないため、それ以降これ以外の数量を完了としてレポートした場合は、[
] をクリックします。以降のステージで数量を完了させない場合は、[オーダ状況] フィールドで [完了] を選択して [ ] をクリックします。これにより、製造オーダ状況が [完了] に変わるため、それ以外の数量を完了としてレポートできなくなります。
- [シリアル完成品 - 完成状態ヘッダ (timfc0110m000)] セッションを開始すると、シリアル番号付品目の状況をチェックすることができます。
倉庫から品目をリコール: 特定の製造オーダに関して 1 つまたは複数の品目を倉庫からリコールしたい場合、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [完成状態の状況処理] フィールドが [自動] に設定されているときは、次の手順を実行してください。
- [オーダの完了レポート (tisfc0520m000)] 詳細セッションを開始します。
- [追加納入予定数量] フィールドに、リコールしたい品目数量をマイナス数量として入力します。これ以外のいずれかの品目の状況が [割当済] の場合は、シリアル番号付品目をリコールできません。
- [ ] をクリックします。
- [シリアル完成品 - 完成状態ヘッダ (timfc0110m000)] セッションで、リコールされた品目のオーダ状況が [倉庫で入庫済] から [割当済] に変更されたかどうかをチェックします。
有効化構成品目のオーダ内訳
一般的には、品目が有効化構成の場合、製造オーダ内訳 (tisfc0105m000) セッションでオーダ数量を処理する必要があります。ただし、シリアル番号付の有効化構成品目の場合は、[製造オーダ内訳 (tisfc0105m000)] セッションをスキップしてもかまいません。シリアル番号付品目の有効化コードをメンテナンスするには、[シリアル完成品 - 完成状態ヘッダ (timfc0110m000)] セッションを使用できます。
有効化構成品目の数量の表示には、[製造オーダ内訳 (tisfc0105m000)] セッションを使用できます。