完成品の納入

完成品を在庫へ納入

製造オーダの製品数量の完了後は、その数量を在庫へ転記できます。製造オーダ内の全品目の完了を待たずに、製品を追加できます。転記は通常、製造品目が倉庫内に格納されると実行されます。

この処理は、以下のセッションで行うことができます。

  • [オーダの完了レポート (tisfc0520m000)]
  • [オーダの一括完了レポート (tisfc0206m000)]
  • [生産日程計画から製造オーダを完了レポート (tirpt1502m000)]
  • [生産日程計画の完了レポート (tirpt1201m000)]

倉庫オーダ

LN では製品の納入処理の手段として、倉庫オーダを使用します。こうした倉庫オーダによって、実行すべき入庫手順が決定されます。入庫手順に応じて、ロットの指定、倉庫保管場所の選択、および検査オーダの処理を実施できます。

注: 

FAS 品目に関しては、倉庫オーダでは納入処理ができません。販売管理モジュールで品目を顧客に納入するまでは、製造品目は「仕掛品」 (WIP) の一部となっています。ただし、FAS 品目でもカスタマイズ済のものであれば、倉庫オーダを介して処理できます。

最大数量と最小数量

最終作業のレポート完了済数量によって、在庫に転記できる数量が限定されます。転記数量が多い場合は、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [先行作業のレポート方法] フィールドに応じて、作業のレポート完了済数量を調整できます。

製品転記の結果

製品数量を在庫に転記したときに LN で実行される処理は、次のとおりです。

  • 品目の実際在庫が増加する。
  • 品目のオーダ済在庫が減少する。
  • 仕掛品」が減少する。
  • 製造オーダに作業が存在しない場合にのみ「バックフラッシュ」を開始する (適用可能な場合)。
  • 主品目の在庫評価に実際原価計算方法を用いた場合、倉庫管理では製造結果が在庫差異として格納されます。