仕損

仕損」は、割合または指定数量として定義できます。

仕損率

仕損が割合として定義されている場合、その割合のことを仕損率と呼びます。資材の総所要量計算には、仕損率を次のように用います。

総所要量 = (仕損率 ÷ 100% + 1) x 正味数量

仕損数量

指定数量の仕損も使用することができます。たとえば資材をリールの切片にする必要があるときには切削中に数量が失われます。資材の総所要量計算には、指定数量の仕損を次式のように用います。

総所要量 = 正味数量 + 仕損数量

部品表内の資材または作業に指定数量の仕損を定義することができます。指定数量の仕損は、立上げ効果に関して用いるのが一般的です。たとえば、機械の立上げ時には、最初の製品を品質不良という理由から破棄しなければなりません。

数量非依存の資材

資材が数量非依存の場合、[部品表 (tibom1110m000)] 詳細セッションの [仕損数量] フィールドが特殊な使われ方になります。たとえば、粉石けんの量 (1 箱 1 キロかそれとも 2 キロか) には関係なく、粉石けんの箱に添付される計量カップは 1 つです。数量非依存の資材 (この場合、計量カップ) の部品表ラインは、粉石けん部品表内に作成します。[仕損数量] フィールドに所要数量 (この場合は 1) を入力し、[正味数量] フィールドにゼロ (0) を入力します。粉石けんがどんな量であっても、添付される計量カップは 1 つです。

特定の製造オーダ用に数量非依存の資材を追加する場合、先に述べた手順を [見積資材 (ticst0101m000)] セッションで製造オーダに関して実行します。