見積工具所要 (titrp0111m000)
セッションの目的: 製造オーダの見積工具所要や生産日程計画を修正したり、サービスオーダや作業オーダの「工具」所要をリストに表示したりします。
工具所要には、工具に関するデータと、作業や活動を遂行するために工具が必要になる時間数または回数が含まれます。工具所要には、工具を使用する「ワークセンタ」は指定されません。出庫が見込まれている工具、またはジョブショップやサービスセンタ用に計画された工具がメンテナンス対象となります。サービスオーダまたは作業オーダの見積工具所要のみが表示されます。
実際のオーダ利用率計画は、[利用率計画 (titrp0513m000)] セッションでオーダ入力後に生成されます。
[特定] メニュー
見積工具所要を次の所要、倉庫、ワークセンタ、または別のオーダに返却するには、[工具の要求/返却 (titrp0215m000)] セッションを使用します。このセッションは、適切なメニューの [ ] をクリックすると開始されます。
[特定] メニューの [[工具要求 (titrp0515m000)] セッションが開始されます。このセッションでは、工具をワークセンタまたはサービスセンタのどちらで利用できるかを確認できます。
] をクリックすると、ユーザが修正できるのは、製造オーダのみです。オーダタイプの修正の詳細については、オーダタイプのフィールドヘルプを参照してください。
1 つの「工具保守」オーダに対して、1 つの見積工具所要のみ存在できます。工具保守オーダの場合、[ライン] フィールドへは常にデータが入ります。
- サイト
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サイトの ID
注:マルチサイト機能が有効な場合にのみ表示されます。
- オーダタイプ
-
工具の利用性を計画するオーダのタイプを選択します。
製造オーダの状況が[スケジュール済]である場合、工具所要の変更は禁止されます。
注:- 見積工具所要は、製造オーダ用のものだけ修正できます。作業オーダおよびサービスオーダの所要量は、サービスでメンテナンスされます。
- [新規グループ] ボタンをクリックすると、製造オーダのみが表示されます。[オーダタイプ]フィールドは使用できなくなっています。
指定可能な値
- 製造オーダ
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このタイプのオーダはジョブショップ管理モジュールからの実際の製造オーダを表します。
- サービスオーダ
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このタイプのオーダはサービスパッケージからの実際のサービスオーダを表します。
- メンテナンス作業オーダ
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このタイプのオーダはサービスパッケージからの実際のワークオーダを表します。
- 生産日程計画
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このタイプのオーダは繰返生産パッケージからの実際の生産日程計画を表します。
- オーダ番号
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工具の利用性を計画するオーダを選択します。
注:- 製造オーダの状況が[スケジュール済]である場合、工具所要の変更は禁止されます。
- 1 つの工具保守オーダには、1 つの見積工具所要のみ存在できます。工具保守オーダに対してはライン番号または活動ラインを指定できません。
- ライン
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工具が出庫されるライン番号。
注:このフィールドは、サービスおよび作業オーダにのみ適用されます。
- 活動
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品目を製造するために連続的に実行される工順の一連のステップの 1 つ
次のデータは、工順作業時に収集されます。
- タスク。切断など
- タスクを実行するために使用される機械 (オプション)。切断機など
- タスクが実行される箇所 (ワークセンタ)。木工作業など
- タスクの実行に必要な従業員数
このデータはオーダリードタイムの計算や製造オーダの計画、標準原価計算に使用されます。
注:製造オーダにのみ適用されます。
- ステップ
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工順作業に接続されている従属的な作業
作業ステップには、指示書、処理情報、工具情報などの情報を取り込むことができます。
- 連番
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連続した活動のデータレコードやステップを識別する番号。連番は、多くのコンテキストで使用されます。LN では通常、後続の品目やステップに対して連番が生成されます。状況に応じて、この番号を変更することができます。
- 工具
-
工具タイプは、工具のコーディングシステムで工具を識別するために使用する 1 次レベルです。
工具タイプの例:
- ハンマー
- ドライバ
- 手押車
工具タイプと工具シリアル番号の組合せには、ハンマー 1、ネジ回し 2、手押し車 3 などがあります。これによって、工具を一意に識別します。
工具タイプは工具 (titrp0101m000) セッションで定義されます。
- 工具シリアル番号
-
工具を識別する番号。たとえばハンマーなどの工具タイプと 1 などの工具シリアル番号の組合せによって、工具が一意に識別されます。
工具シリアル番号は、工具番号 (titrp0102m000) セッションで定義されます。
- 工具計画で使用
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このチェックボックスがオンの場合、工具が指示のために製造オーダ文書に出力されるとともに、工具計画のために使用されます。
このチェックボックスがオフの場合、工具が製造オーダ文書に作業別に出力されるだけで、工具計画のためには使用されません。
- 工具寿命基準
- 工具使用
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作業または活動中に使用される工具の寿命を示す数量。
[製造オーダ]の完了した作業と[サービスオーダ]の完了したサービス活動を報告すると、工具の残りの寿命は、このフィールドで指定した数量だけ短くなります。[生産日程計画]活動では、使用される工具寿命が日程計画ラインの完了時に計算されます。
工具使用フィールドのメンテナンスによって、工具の長時間利用 (たとえば、工具保守を目的とする場合) を計画できます。
[工具寿命基準]は、[見積工具所要 (titrp0111m000)] セッションの[工具寿命基準]フィールドに入力したデフォルトに応じて[使用回数]または[使用時間数]のどちらかで表されます。
- 工具所要状況
-
見積工具所要の状況
指定可能な値
- 使用中
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次の場合に、使用状況が[要求済]に設定されます。
- 工具が[工具の要求/返却 (titrp0215m000)] セッションによって要求または返却された。つまりこの工具に対する要求ラインが存在する。
- この要求に関する[工具あり]チェックボックスが選択されています。
- 適用なし
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新規に追加された工具見積要求に関して[工具計画で使用]がオフになっているか、[工具番号 (titrp0102m000)] セッションの[工具の要求/返却]チェックボックスがオフになっている場合、LN により使用ステータスは[適用なし]に設定されます。
注:所要の使用状況が[返却済]の場合、使用状況はマニュアルで変更できます。これにより、工具の状況を[未引当]に変更できます。
- 未引当
-
次の場合に、使用状況が[未引当]に設定されます。
- 見積工具所要が追加された
- [工具番号 (titrp0102m000)] セッションの[工具の要求/返却]チェックボックスがオフになります。
- 返却済
-
[工具の要求/返却 (titrp0215m000)] セッションで工具が次の作業、ワークセンタ、倉庫、またはオーダに返却された場合、使用状況が[返却済]に設定されます。
- 要求済
-
次の場合に、使用状況が[要求済]に設定されます。
- 工具が[工具の要求/返却 (titrp0215m000)] セッションによって要求された。
- この品目に関して、[工具要求 - ライン (titrp0516m000)] セッションで[工具あり]チェックボックスがオンになっている必要があります。