製造オーダグループ - 製造オーダ (tisfc0501m100)
セッションの目的: 製造オーダグループの内容を表示します。また、適切なメニューのオプションを使用して、製造オーダの発行、製造の完了のレポート、資材および時間のバックフラッシュ、および製造オーダのクローズができます。製造オーダをオーダグループに追加したり、オーダグループから削除したりすることもできます。
このセッションのオーダのコピー元
オーダグループを作成するには、次の 2 つのステップを実行します。
- 製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションで製造オーダの初期選択を行います。
- オーダを製造オーダグループに割当 (tisfc3151s000) セッション (製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションから開始されます) で、個々のオーダをオーダグループの一部として許容または拒否します。
あるいは、次のセッションを使用して企業計画パッケージからオーダを転送します。
- オーダの転送計画 (cppat1210m000)
- サイト
-
サイトの ID
注:マルチサイト機能が有効な場合にのみ表示されます。
- 製造オーダ%グループ
-
データを表示または修正する必要があるオーダグループ
- グループオーダ合計
-
製造オーダグループ内の製造オーダの数
- グループ記述
-
データを表示または修正する必要があるオーダグループの記述
- グループオーダ数量
-
グループ内のすべての製造オーダのオーダ数量の合計
注:個々のオーダ数量の測定単位が異なっていると、このフィールドは無意味です。
- 製造オーダ
-
指定された納期で指定された数量の品目を製造するオーダ
- オーダデータ
-
- 品目
-
製造オーダの完成品
- オーダ数量
-
製造予定のオーダ数量
- 製造開始日時
-
製造の計画着手日
- 納期
-
この日付は、オーダ作成時にコンフィギュレータまたはジョブショップ管理モジュールによって作成されます。初期値は購買担当が要求した納期の日付ですが、計画が変更されると、LN によりこの日付が変更されます。
この日付は、次のパラメータの影響を受けます。
- [オンタイム時の計画入庫日方法]
- [遅延時の計画入庫日方法]
- [製造オーダ開始日を自動更新]
- 倉庫
-
完成品または半組立品が納入後に保管される倉庫
- オーダ状況
-
製造オーダの状況
- 初期非表示
-
- 参照日
-
選択した製造オーダに対してプロジェクトが有効になる日付
- 計画方法
-
[計画方法] フィールドが [前方] の場合、納期は [製造開始] フィールドに基づいて将来に向かって計画されます。
[計画方法] フィールドが [後方] の場合、製造開始日は [計画納期] フィールドに基づいて過去に向かって計画されます。
このフィールドは次のオーダについてのみ変更できます。
- マニュアル入力したオーダ
- 倉庫管理パッケージから転送されたオーダ
- 確定納期
-
工程計画者などによって顧客に対して確定された製造納期。製造オーダが完了するまでは、マニュアルでこの日付を変更できます。
- オーダ内訳あり
-
/baanerp/ti/sfc/tisfc0120s000#tisfc001.odpr
- 作業あり
-
このチェックボックスがオンの場合、製造オーダには少なくとも 1 つの作業があります。
- ブロック済作業
-
このチェックボックスがオンの場合、製造オーダの作業のうち少なくとも 1 つがブロックされています。
- 再作業オーダ
-
このチェックボックスがオンの場合、製造オーダは再作業オーダです。
再作業オーダの発生元は、次のいずれかです。
- [マニュアル]
- [既存の仕様に対する隔離検査]
- [新しい仕様に対する隔離検査]
- [工具の保守]
- オーダの完了レポート時にラベルを出力
-
このチェックボックスがオンの場合、スケジュール内の製造オーダのうち、完了済の各製造オーダにラベルが出力されます。
- 完了日
-
製造オーダが完了した日時
注:製造オーダが完了としてレポートされる場合に、より早い日付を完了日として入力できます。
- 実際納期
-
完成品が納入された日付
- 実際クローズ日
-
原価を計算した日付
- 初期数量
-
製造オーダが発行された時点での [オーダ数量] フィールドの値
- 納入予定数量
-
以前の数量も含めた、在庫に納入されることになっている製造品目の合計数量
指定可能な値
最終作業で完了としてレポートされた数量よりも大きい数量を転記できます。計画はそれに応じて調整されます。
倉庫管理が納入済品目に関する入庫手順を終了するとすぐに、次が実行されます。
- [納入予定] フィールドの値が [納入済数量] フィールドに追加されます。
- [納入予定] フィールドから倉庫管理で処理された数量が差し引かれます。
マイナスの数量での完了もレポートできます。
- 納入済数量
-
製造オーダに従って製造されて倉庫に納品された品目の数量
- 仕損数量
-
廃棄される数量。これらの完成品は、隔離検査に送ることができず、再作業の対象になることはありません。
- 資材のバックフラッシュ
-
このチェックボックスがオンの場合、品目の製造に必要な資材をバックフラッシュできます。
シリアル番号付品目
シリアル番号付品目をバックフラッシュできるのは、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] 詳細セッションで在庫内シリアルチェックボックスがオフになっており、かつ完成状態時のシリアル出庫登録フィールドが [Yes] に設定されている場合のみです。
シリアル番号付品目がロット管理されている場合、品目のバックフラッシュ元のロットは、品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000) 詳細セッションで指定されている出庫方法 ([後入れ先出し (LIFO)] または[先入れ先出し (FIFO)]) に基づきます。
- 計算オフィス
-
「プロジェクト」または「製造オーダ」の企業単位を決定する際に使用され、管理機能も持つ、[原価計算] タイプの「ワークセンタ」
注:製造オーダにリンクされている場合は、該当するワークセンタに関して [ワークセンタ (tirou0101m000)] セッションの計算オフィスとして使用チェックボックスをオンにする必要があります。
このフィールドの計算オフィスは、[製造オーダ (tisfc0501m000)] 詳細セッションの計算オフィスフィールドのデフォルト値です。
- バックフラッシュ済数量
-
資材が「バックフラッシュ」された製品の数量
- バックフラッシュ予定数量
-
構成要素や時間のバックフラッシュがまだ必要な品目の数量
数量をバックフラッシュする場合、作業が完了すると数量は自動的に転記されます。数量は、作業が行われた実際の時間数ではなく、作業を完了するために必要な見積時間、または作業の見積資材に基づきます。
- 時間のバックフラッシュ
-
このチェックボックスがオンの場合、品目の製造にかかった時間をバックフラッシュ従業員にバックフラッシュできます。
- 時間を段取と製造に分割
-
このチェックボックスがオンの場合、作業の見積の時間数と実際の時間数が分割されます。
作業の見積/実際の時間数は、段取時間とサイクル時間に分割されます。この結果、見積/実際の人時間および機械時間に対して、段取部分と製造部分ができます。これは、[見積/実際時間原価 (ticst0502m000)] セッションなどで表示できます。
注:時間がバックフラッシュされる場合、このチェックボックスをオンにすると、システムのパフォーマンスが低下する可能性があります。[品目 - 製造 (tiipd0101m000)] セッションの[時間のバックフラッシュ]チェックボックスがオンの場合、時間がバックフラッシュされます。
- 仕掛品振替原価構成要素
-
/baanerp/ti/sfc/tisfc0102m000#tisfc002.trcp
- 見積の凍結時点
-
見積オーダ原価が凍結されるタイミング。見積オーダ原価が凍結されると、[見積資材 (ticst0101m000)] セッションでデータを変更できなくなります。
注:- このフィールドは、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションでバージョン管理チェックボックスがオフである場合にのみ適用されます。
- このフィールドの値は、[製造オーダ (tisfc0501m000)] 詳細セッションの[見積の凍結時点]フィールドのデフォルト値です。
パフォーマンスについて
このフィールドの設定は、システムのパフォーマンスとデータベースの拡張に影響することがあります。 詳細は、次の情報を参照してください: 見積の凍結時点
指定可能な値
- オーダ作成中
-
見積オーダ原価は凍結されており、見積完成品単位原価は製造オーダが作成されると直ちに計算されます。
- オーダ発行中
-
見積オーダ原価は凍結されており、見積完成品単位原価は製造オーダが発行されると直ちに計算されます。
- 最初の仕掛品取引の前
-
見積オーダ原価は[見積完成品単位原価の計算 (ticst0210m000)] セッションによって凍結されています。この処理は最初の仕掛品会計取引前に完了する必要があります。
- 完了転記の実行時点
-
完了数量の会計取引が財務会計に転記される時点
詳細については、完了転記の実行時点を参照してください。
- 計算日
-
見積完成品単位原価の計算の基準となる日付
製造オーダ (tisfc0501m000) セッションの [計算日] フィールドの日付が計算の実行日とは限りません。見積完成品単位原価の計算 (ticst0210m000) セッションで、計算に関して現在の日付以外の日付を定義できます。
注:- この日付は、計算が正しく実行された場合にのみ入力されます。
- この日付は、資材の原価の発効日を決定するために見積/実際時間原価 (ticst0502m000) セッションで使用されます。
- ワークセンタ別会計取引
-
このチェックボックスがオンの場合、ワークセンタごとの製造結果を表示できます。材料費および時間原価は、それらの原価が適用されるワークセンタに転記されます。
このチェックボックスがオフの場合、製造オーダごとの製造結果を表示できます。材料費、時間原価、および付加費用は、製造オーダの計算オフィスに転記されます。
注:また、計算オフィス通貨は、製造オーダ (作業もワークセンタもなく、資材のみがある場合) にも使用されます。
通貨
見積原価を計算するとき、[依存] 通貨システムを使用する場合は、使用する通貨も [ワークセンタ別会計取引] チェックボックスによって決定されます。
- このチェックボックスがオンの場合、原価計算の対象になっている原価計算ワークセンタの現地通貨が使用されます。
- このチェックボックスがオフの場合、 「計算オフィス」の通貨が使用されます。
見積完成品単位原価
- 品目基準原価
-
完成品の原価が、製造オーダの計算オフィスにおいて、この品目の有効な原価構成要素構造に保存されます。
- ワークセンタ基準原価
-
完成品の原価がワークセンタごとに詳細原価構成要素に保存されます。このため、ある製造オーダで複数のワークセンタが使用されている場合、ワークセンタごとに個別に原価が指定されます。
品目基準およびワークセンタ基準の完成品の単位原価は、完成品単位原価 (ticst0510m000) セッションで表示できます。
ワークセンタ別会計取引 ワークセンタ基準原価 品目基準原価 オフ 1 2 オン 3 4 1: 合計完成品単位原価は、詳細な原価構成要素ごとに各ワークセンタに転記されます。使用可能なワークセンタは計算オフィスのみです。原価は計算オフィスの通貨で表されます。
2: 合計完成品単位原価は、品目の有効な原価構成要素構造ごとに計算オフィスに転記されます。原価は計算オフィスの通貨で表されます。
3: 合計完成品単位原価は、詳細な原価構成要素ごとに原価計算ワークセンタまたは計算オフィスに転記されます。ワークセンタの原価には作業費および材料費が含まれます。計算オフィスの原価には、完成品付加費用およびリンクされていない資材の原価が含まれます (追加されます)。原価は原価計算ワークセンタの現地通貨で表されます。
4: 合計完成品単位原価は、品目の有効な原価構成要素構造ごとに計算オフィスに転記されます。原価は計算オフィスの通貨で表されます。
注:完成品単位原価は、ワークセンタ基準および品目基準のどちらでも、完成品単位原価 (ticst0510m000) セッションで表示することができます。
仕掛品振替
[ワークセンタ別会計取引] チェックボックスがオフの場合、仕掛品振替は計算されません。製造結果は製造オーダ別に表示されるので、原価は製造オーダの計算オフィスに転記され、ワークセンタには転記されません。その結果、異なるワークセンタ間の仕掛品振替を計算する必要がありません。
能率差異および価格差異の計算
製造オーダがクローズされると、[ワークセンタ別会計取引] チェックボックスにより、能率差異および価格差異をどのレベルで計算するかが決定されます。ただし、転記は次のフィールドで定義される転記方法に依存します。
- [能率差異の転記方法]
- [価格差異の転記方法]
- [能率差異の転記方法]
- [価格差異の転記方法]
パフォーマンスについて
このフィールドの設定は、システムのパフォーマンスとデータベースの拡張に影響することがあります。 詳細は、次の情報を参照してください: ワークセンタ別会計取引
- 見積原価を凍結
-
製造オーダに対する作業が開始されています。製造オーダの処理が実行されると、オーダ状況が [有効] になります。
見積完成品単位原価が凍結される時点は、[見積の凍結時点] フィールドによって決まります。
- 確定クローズ
-
このチェックボックスがオンの場合、 「製造オーダ」のすべての会計取引が製造オーダ取引の削除 (ticst3200m000) セッションによって削除されます。製造オーダの状況をリセットすることはできなくなります。
- 入庫転記に実際原価を使用
-
このチェックボックスがオンの場合、完成品は実際原価で在庫に入庫され、実際評価方法に従って評価されます。
- 部分組立品入庫転記に実際評価を使用
-
このチェックボックスがオンの場合、部分組立品は実際原価で在庫に入庫され、定義済の実際評価方法にしたがって評価されます。
評価方法は倉庫管理で定義します。
次の実際評価方法があります。
- [移動平均単位原価 (MAUC)]
- [先入れ先出し (FIFO)]
- [後入れ先出し (LIFO)]
- [ロット価格 (ロット)]
- タスク
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいて選択基準として使用されるタスク
- ワークセンタ
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいて選択基準として使用される「ワークセンタ」
- 工順グループ
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいて選択基準として使用される工順グループ
- 機械
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいて選択基準として使用される機械
- 作業
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいて選択基準として使用される「作業」
- 作業状況
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションで選択基準として使用される作業の状況
- 物理的位置
-
オーダが処理される場所の名称または記述。このフィールドは、グループに共通する、オーダについてのその他の任意情報にも使用できます。製造オーダグループの物理的位置の更新 (tisfc0210m000) セッションを使用して、グループのすべてのメンバーについて、このフィールドをまとめて更新できます。
注:このフィールドで参照される物理的位置は、保管場所とはまったく関係ありません。
- 初期非表示
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- 工順
-
品目を製造するために必要な作業の順序
作業ごとに、段取時間やサイクル時間に関する情報に加え、参照作業、機械、ワークセンタが指定されます。
- 先行作業の移動方法
-
このフィールドは、作業の再スケジュールが先行する作業の計画に与える影響を決定します。このフィールドの値は、[製造オーダ (tisfc0501m000)] 詳細セッションの[先行作業]フィールドのデフォルト値です。
次に示す作業構造の作業 30 を移動すると、作業 10 および 20 は、先行作業フィールドの移動方法による影響を受けます。
[製造オーダ (tisfc0501m000)] セッションや[製造計画のシフト (tisfc1202m000)] セッションを使用して製造計画をシフトする場合、作業の移動方法は考慮されません。移動方法は、[製造計画 (tisfc0110m000)] 詳細セッションで作業レベルをシフトする場合にのみ使用されます。
指定可能な値
- すべての作業を移動
-
全作業手順がシフトされています。
- 移動不可
-
作業手順がシフトされることはありません。
- 重複が 100% を越えている時
-
100% 以上の切迫した重複がある場合、作業手順がシフトされます。転送バッチ数量/割合が定義されている場合、その転送バッチ数量/割合は却下されます。
- 重複発生時
-
切迫した重複がある場合、作業手順がシフトされます。転送バッチ数量/割合が定義されている場合、その転送バッチ数量/割合は却下されます。
- 後続作業の移動方法
-
このフィールドは、作業の再スケジュールが後続作業の計画に与える影響を決定します。このフィールドの値は、[製造オーダ (tisfc0501m000)] 詳細セッションの[後続作業]フィールドのデフォルト値です。
次の作業構造の作業 30 を移動すると、作業 40、50、60 は、後続作業フィールドの移動方法によって影響を受けます。
[製造オーダ (tisfc0501m000)] セッションや[製造計画のシフト (tisfc1202m000)] セッションを使用して製造計画をシフトする場合、作業の移動方法は考慮されません。移動方法は、[製造計画 (tisfc0110m000)] 詳細セッションで作業レベルをシフトする場合にのみ使用されます。
指定可能な値
- すべての作業を移動
-
全作業手順がシフトされています。
- 移動不可
-
作業手順がシフトされることはありません。
- 重複が 100% を越えている時
-
100% 以上の切迫した重複がある場合、作業手順がシフトされます。転送バッチ数量/割合が定義されている場合、その転送バッチ数量/割合は却下されます。
- 重複発生時
-
切迫した重複がある場合、作業手順がシフトされます。転送バッチ数量/割合が定義されている場合、その転送バッチ数量/割合は却下されます。
- 品目グループ
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいてこのオーダの選択基準として使用される品目グループ
- 資材計画者
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいてこのオーダの選択基準として使用される資材計画者
- 工程計画者
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいてこのオーダの選択基準として使用される工程計画者
- 製品ライン
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいてこのオーダの選択基準として使用される製品ライン
- 製品クラス
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいてこのオーダの選択基準として使用される製品クラス
- 選択コード
-
製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションにおいてこのオーダの選択基準として使用される選択コード