製造オーダの発行 (tisfc0204m000)

セッションの目的: ジョブショップに製造オーダを発行します。製造オーダ状況が [発行済] に変わります。

製造オーダ状況が [発行済] ならば、製造を開始できることを示します。たとえば、資材を出庫したり、消費時間を計算したりすることができます。

製造オーダの発行時に、次のアクションが実行されます。

  • 倉庫管理に倉庫オーダが作成されます。この倉庫オーダを通じて、資材の出庫および完成品の在庫への入庫が処理されます。
  • [工程倉庫を使用] チェックボックスがオンになっており、かつ [製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [引当を工程倉庫へ移動] が [発行時] に設定されている場合は、資材の引当が工程倉庫に移されます。
  • [製造オーダ (tisfc0501m000)] 詳細セッションの [見積の凍結時点] フィールドが [オーダ発行中] に設定されている場合は、見積オーダ原価が凍結され、見積完成品単位原価が計算されます。
  • 品質を使用する場合、検査オーダが作成されます
注: 

[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [製造オーダ文書の出力必須] チェックボックスがオンの場合、オーダ状況が [出力済] のときに [製造オーダの発行 (tisfc0204m000)] セッションを実行できます。「繰返生産品目」は、このパラメータに関係なく発行できます。

必要な資材が利用可能な製造オーダのみを発行するには、不足のチェックチェックボックスをオンにします。

[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [発行時の資材不足をチェック] チェックボックスがオンの場合、[オプション] にある不足のチェックチェックボックスをオンにすると、必要な資材の利用性をチェックできます。このチェックボックスがオンの場合、必要な資材が間に合わない製造オーダは発行されません。

選択範囲
選択

製造オーダの選択方法を選択します。

指定可能な値

  • [オーダ別]
  • [グループ別]
サイト

自社のロジスティックデータをメンテナンス可能な企業の営業所。同じ場所に倉庫、部署および組立ラインが集まっています。マルチサイト環境では、サイトはサプライチェーンのモデル化に使用されます。

サイトには次の制約が適用されます。

  • サイトは国をまたがることはできません。サイトの倉庫と部署はサイトと同じ国に存在している必要があります。
  • サイトは、1 つの計画クラスタにリンクされます。そのためサイトの倉庫とワークセンタはすべて同じ計画クラスタに属している必要があります。
  • サイトは、1 つのロジスティック会社にリンクされます。

サイトを企業単位にリンクする、または企業単位をサイトにリンクすることができます。

企業単位をサイトにリンクすると、サイトのエンティティが企業単位の配下になります。このため、サイトを企業単位にリンクすると、企業単位のエンティティがサイトの配下になります。

製造オーダ

指定された納期で指定された数量の品目を製造するオーダ

プロジェクト (PCS)

特定の顧客オーダに対して実行される、製造アクションと購買アクションの集まり。プロジェクトは、製造予定品目の生産を計画および調整するために開始されます。

標準受注生産の場合、プロジェクトは品目と顧客オーダをリンクするためだけに使用します。プロジェクトには次の項目も含めることができます。

  • カスタマイズ品目データ (部品表および工順)
  • プロジェクト計画 (活動計画)
製造開始日時

このフィールドは、[製造オーダ (tisfc0501m000)] セッションの [製造開始日および時間] フィールドを参照します。

計画納期

完成品目が計画に従って完成する日付

品目グループ

類似の特徴を持った品目グループ。各品目は特定の品目グループに属しています。品目グループは品目タイプと組み合わせて使用し、品目デフォルトを設定します。

倉庫

商品を収容する場所。各倉庫に対して、住所データおよびそのタイプに関するデータを入力できます。

計画者

計画品目を計画する責任がある従業員のユーザ名

工程計画者

製造オーダの出力、(再) スケジュール、発行、およびワークロードの管理を担当する個人

工順グループ

類似の工順属性を持つ品目グループ。たとえば、同一ワークセンタ、工順作業、部品表など。工順グループは、製造オーダに対する選択基準としてユーザが定義します。

製品ライン

同一メーカが製造した製品の製品グループは類似していますが、サイズ、外形、色などの細部では異なっています。ユーザ定義可能な品目グループデータは、主にレポートの品目選択基準として使用されます。

製品クラス

同じ製品ライン内の複数の品目グループを識別するためにユーザが定義できる、品目グループデータ。製品分類は、主にレポートの選択基準として使用されます。

選択コード

ユーザ定義可能な品目グループデータ。選択コードを使用して、色、直径、製品有効期限などで品目を選択することができます。

注: 

選択コードは情報としての用途にのみ使用されます。

品目選択
品目開始

購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具

品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。

非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。

  • 原価品目 (電気代など)
  • サービス品目
  • 外注サービス
  • リスト品目 (メニュー/オプション)
分類選択
製造オーダ%グループ

このチェックボックスがオンの場合、選択したジョブショップ管理オーダグループのすべての製造オーダが発行されます。

製造オーダを発行できない場合は (たとえば、オーダ文書が出力されず、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションにはそのオーダ文書が必須であることが指定されている場合)、エラーレポートが出力されます。

ワークセンタ選択
ワークセンタ選択

このチェックボックスがオンの場合、入力したワークセンタ範囲に最初の作業が含まれる製造オーダのみが発行されます。

注: 
  • 製造オーダに作業が定義されていることが必要です
  • ジョブショップ管理オーダグループについてはこのオプションを使用できません
ワークセンタ

ここで入力するワークセンタ範囲に最初の作業が含まれる製造オーダのみが発行されます。

注: 
  • [ワークセンタ選択]チェックボックスがオンになっている必要があります
  • 製造オーダに作業が定義されていることが必要です
  • ジョブショップ管理オーダグループについてはこのオプションを使用できません
オプション
不足のチェック

このチェックボックスがオンの場合、製造オーダを発行する前に、必要な資材の不足がないかがチェックされます。

このオプションを使用できるのは、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの[発行時の資材不足をチェック]チェックボックスがオンの場合のみです。

対話式

このチェックボックスがオンの場合、製造オーダのリストと資材不足が発生している製造オーダを示すインジケータが表示されます。次に、発行する製造オーダをこのリストから選択します。

チェック

このセッションでどのようなチェックを実行するかを指定します。

指定可能な値

手持

指定した品目について、構成要素引当日より前に計画されている資材出庫がチェックされます。

  • 購買オーダからのスケジュール入庫は無視されます。
  • 日程計画の要件:

    • 製造オーダが発行済である
    • 製造オーダが、指定した選択範囲に含まれている
計画利用可能

すべての購買オーダおよび製造オーダからのスケジュール入庫を含めて、すべての計画在庫処理に基づいて、プロジェクト使用可能数量がチェックされます。このチェックはマルチレベルではありません。つまり、その製造オーダの資材不足が原因でその他の製造オーダから供給される資材が遅れているかどうかのチェックは行われません。

マルチレベル

プロジェクト使用可能数量がチェックされます。資材を製造オーダから供給する必要がある場合は、製造オーダの資材が間に合うかどうかもチェックされます。また、低レベル資材が使用可能かどうかが再帰的にチェックされます。詳細については、マルチレベルでの資材不足のチェックを参照してください。

範囲

どの倉庫から使用可能在庫を考慮するかを指定します。

指定可能な値

  • [現在の倉庫のみ]

    資材の倉庫の在庫のみを考慮します。[部品表 (tibom1110m000)] セッションの[倉庫]フィールドに、資材の倉庫が表示されます。
  • [計画クラスタ内の計画倉庫]

    同じクラスタ内のすべての倉庫について、資材の倉庫としてその在庫を考慮します。一般には、近くにある倉庫が同じクラスタに属しています。ただし、[倉庫 (tcmcs0503m000)] セッションの企業計画に含むチェックボックスがオフになっている倉庫は除外されます。
  • [計画クラスタ内のすべての倉庫]

    [倉庫 (tcmcs0503m000)] セッションの企業計画に含むチェックボックスの設定に関係なく、同じクラスタ内のすべての倉庫について、資材の倉庫としてその在庫を考慮します。

[チェック]フィールドが[マルチレベル]の場合、このフィールドは[計画クラスタ内の計画倉庫]となり、変更できません。

ブロック済在庫のスキップ

このチェックボックスがオンの場合、 ブロック済の在庫は、製造オーダの資材供給の分析で考慮されません。検査またはその他の理由で、在庫がブロックされている可能性があります。資材の品質が十分でないことが予測される場合は、このチェックボックスをオンにします。

[チェック]フィールドが[マルチレベル]の場合、自動的にこのチェックボックスは、[在庫処理パラメータ (whinh0100m000)] セッションの計画可能な検査の在庫チェックボックスと同じに設定され、変更することはできません。

クリティカル品目のみ

このチェックボックスがオンの場合、 [品目 - 製造 (tiipd0101m000)] セッションの在庫のクリティカルチェックボックスがオンになっている資材のみがチェックされます。

注: 

マルチレベルでチェックを行い、クリティカルでない資材にクリティカルな低レベル資材が含まれている場合は、これらの低レベル資材がチェックされます。

不足レポート

このチェックボックスがオンの場合、 製造オーダ別資材不足の出力 (tisfc0419m000) によって出力される不足レポートと同じ不足レポートが、このセッションで出力されます。

出力

出力するレポートのタイプを選択します。

指定可能な値

  • [すべてのオーダ]
  • [オーダ (不足あり)]
  • [オーダ (不足なし)]

このチェックボックスがオンの場合、処理レポートが出力されます。

このチェックボックスがオンの場合、エラーレポートが出力されます。