工順作業 (tirou1102m000)

セッションの目的:作業」データを製造品目別/「工順」別にメンテナンスします。工順は、連続して実行される 1 つ以上の個々の作業から構成されます。

パフォーマンスについて

このセッションの設定は、システムパフォーマンスとデータベースの増加に影響することがあります。詳細については、次のトピックを参照してください: マイクロ工順

主品目

製造品目のコード。このフィールドが空の場合、工順は標準工順になります。

製造品目の品目コードも品目 - 製造 (tiipd0101m000) セッションに入力する必要があります。標準工順に工順作業を定義する場合は、このフィールドを空にしておく必要があります。

サイト

サイトの ID

注: 

マルチサイト機能が有効な場合にのみ表示されます。

工順

品目を製造するために必要な作業の順序

作業ごとに、段取時間やサイクル時間に関する情報に加え、参照作業、機械、ワークセンタが指定されます。

数量依存工順

このチェックボックスがオンの場合、特定の「工順」が選択されます。この選択はオーダ数量に依存するので、品目に関する作業時間はオーダ数量に依存する場合があります。

注: 

これは[一般]品目には適用されません。

先頭作業

作業の後にその他の作業がない場合は、このフィールドに先頭作業を示すインジケータが表示されます。

終了作業

作業が最終作業である場合、このフィールドに終了作業を示すインジケータが表示されます。

上限オーダ数量

工順が調整される製造オーダ数量

オーダリードタイム

品目の製造時間は、工順作業に定義されるリードタイム要素に基づいて時間数または日数で示されます。

このセッションのメニューで[リードタイムの更新...]をクリックするか、または[品目 - 製造 (tiipd0101m000)] 詳細セッションで[オーダリードタイムの更新]をクリックすることで、オーダリードタイムを指定できます。

注: 
  • このフィールドの値は、このセッションで入力した工順データから計算されます。
  • サイクル時間や他の値に基づくリードタイムに、品目オーダデータに指定された経済発注量が乗算されます。

工順単位

工順の基準となる製造品目の数量。工順数量によって、品目の工順に短い作業時間を含めることができます。

工順数量 100
サイクル時間 60 分

60 分間に 100 品目が製造されます。したがって、1 品目の作業時間は 0.6 分になります。

作業

品目を製造するために連続的に実行される工順の一連のステップの 1 つ

次のデータは、工順作業時に収集されます。

  • タスク。切断など
  • タスクを実行するために使用される機械 (オプション)。切断機など
  • タスクが実行される箇所 (ワークセンタ)。木工作業など
  • タスクの実行に必要な従業員数

このデータはオーダリードタイムの計算や製造オーダの計画、標準原価計算に使用されます。

/

作業」の連番。この番号は、発効日/失効日に基づいて作業を区別するために使用されます。

作業の発効日および失効日は、次の場合に使用されます。

  • 企業計画
  • 標準原価計算
  • ジョブショップ管理

ネットワーク工順を定義した場合、現行作業の後に、このフィールドで指定される「作業」を実行する必要があります。

注: 

[ジョブショップマスタデータパラメータ (tirou0100m000)] セッションの[工順で並行作業を許可]チェックボックスがオンの場合に、このフィールドが表示されます。

  • 通常の工順

    ネットワーク工順を定義しない場合、すべての工順作業について、[]フィールドを 0 (ゼロ) にする必要があります。その場合、作業は作業番号の順序で実行されます (たとえば、10 - 15 - 20 - 40)。

  • ネットワーク工順

    ネットワーク工順を定義する場合、次の条件が適用されます。

    • 厳密に 1 つの作業が終了作業であること。終了作業の場合、[]フィールドはゼロになります。
    • 次作業の作業番号は、現行作業の番号よりも大きい値になっている必要があります。たとえば、作業 40 を作業 50 の後にすることはできません。

    LN によりこれらの条件が自動的にチェックされることはありません。工順が条件に合っているかどうかをチェックするには、関連メニューで[順序の有効化]をクリックします。

    製造オーダが作成されるときに、LN では工順の妥当性を確認し、工順が正しくない場合にはプロセスを中止します。

標準構成

このチェックボックスがオンの場合、工順作業は品目の標準構成の一部です。工順作業に関連する原価が標準原価に含まれます。[標準構成]チェックボックスがオフの場合、工順作業は品目の標準構成に含まれません。工順作業に関連する原価は標準原価に含まれません。

[標準構成]チェックボックスと[例外 (tcuef0105m000)] セッションの[有効]チェックボックスの設定の組合せによって、工順作業を特定の有効化コードに使用するかどうかが指定されます。

  • [標準構成]チェックボックスがオンで、工順作業にリンクされた例外に対して[有効]チェックボックスがオフの場合、特定の有効化コードまたは所要に対して工順作業が省略されます。
  • [標準構成]チェックボックスがオフで、工順作業にリンクされた例外に対して[有効]チェックボックスがオンの場合、特定の有効化コードまたは所要に対して工順作業が追加されます。
注: 

工順に例外が添付されているものの、予備部品の販売や有効化構成でない完成品に関して例外を使用しなくとも済む場合には、このチェックボックスをオフにできます。

例外あり

このチェックボックスがオンの場合、例外がこの工順とリンクされます。言い換えると、工順は有効化構成管理されます。有効化構成モジュールで工順の例外を削除した場合、このチェックボックスはオフになります。

注: 
  • 標準工順に例外を定義することはできません。
  • [標準構成]チェックボックスと[例外あり]チェックボックスを同時にオンにすることはできません。

完了時の DMS

このチェックボックスがオンの場合、作業が完了とレポートされたときに直接資材供給 (DMS) 計画が実行されます。

キュー時間

段取または作業が行われるまでオーダがワークセンタにとどまる時間

時間単位

キュー時間」を表す時間単位

時間単位が[時間]の場合、小数値を入力できます。時間単位が[]の場合は、入力された値は整数値に丸められます。

生産速度

標準表」の X 軸値と Y 軸値の組合せに関して、タスクを実行できる時間単位 ([ジョブショップマスタデータパラメータ (tirou0100m000)] セッションの[生産速度時間単位]フィールドに応じて、時間または分) あたりの単位数

生産速度は、2 つの方法で計算できます。

  • [ジョブショップマスタデータパラメータ (tirou0100m000)] セッションの[生産速度の使用]チェックボックスがオンの場合、[標準時間の計算 (tirou0230m000)] セッションにズームすることで、生産速度を計算できます。
  • [サイクル時間 (分)] フィールドに値を入力し、[生産速度の計算] ボタンをクリックすることで生産速度を計算できます。
注: 

[ジョブショップマスタデータパラメータ (tirou0100m000)] セッションの[生産速度の使用]チェックボックスがオフの場合は、このフィールドはメンテナンスできません。

待機時間

作業が完了してから次の作業に移るまで、ワークセンタにオーダがとどまる時間

待機時間は、特定のカレンダーに従って計画されることはありません。待機時間の計画は、7 日 × 24 時間の週間スケジュールに基づきます。

典型的な例として、塗料を塗った後、乾燥に必要な時間が挙げられます。

移動時間

半完成商品がある作業から次の作業に輸送される時間。最後の作業が終了したときは、移動時間が完成商品を倉庫に移動する時間になります。

移動時間は、特定のカレンダーに従って計画されるリードタイム要素の 1 つです。

段取必要人員数

作業の段取を行うために必要な人員数。作業を行うために必要な人員数を[製造必要人員数]フィールドに入力します。

製造必要人員数

作業の実行に必要な人員数。作業の段取を行うために必要な人員数を[段取必要人員数]フィールドに入力します。このフィールドの変更についての詳細は、工順作業 (tirou1102m000) のセッションヘルプを参照してください。

作業必要機械数

このフィールドは、作業を行うために必要な機械台数を表します。このフィールドの変更についての詳細は、工順作業 (tirou1102m000) のセッションヘルプを参照してください。

選択されたワークセンタに関して[タスク (参照作業) (tirou0103m000)] セッションで「機械」を定義済の場合に、このフィールドを使用できます。

固定期間

製造時間が固定されているかオーダ数量によって決まるかを示します。製造時間が固定期間の場合は、サイクル時間と同値になります。製造時間に固定期間が含まれていない場合、サイクル時間はオーダ数量の倍数になります。

たとえば、パン 1 個をオーブンで焼くときに 1 時間かかるとします。100 個のパンを 1 度に焼く場合もまた、1 時間という固定期間がかかります。

固定段取時間

機械の運転を開始するための段取や変更に必要な、順序とは無関係な時間

カウントポイント

このチェックボックスがオンの場合、作業は「カウントポイント」です。

バックフラッシュ

このチェックボックスがオンの場合、作業が完了とレポートされると、「作業」時に使用された資材/時間が自動的に「バックフラッシュ」されます。

シリアル番号付品目

シリアル番号付品目をバックフラッシュできるのは、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] 詳細セッションで[在庫内シリアル]チェックボックスがオフになっており、かつ[完成状態時のシリアル出庫登録]フィールドが [Yes] に設定されている場合のみです。これ以外の場合は、シリアル番号付品目はバックフラッシュできません。

シリアル番号付品目がロット管理されている場合、品目のバックフラッシュ元のロットは、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] 詳細セッションで定義されている出庫方法 ([後入れ先出し (LIFO)]、[先入れ先出し (FIFO)]) に基づきます。

仕損数量

欠陥のある構成要素や、切取または切断作業で紛失した製品など、使用できない資材や中間製品の不合格品。予定仕損を考慮して、総資材所要量や作業の投入数量を増やす必要があります。

部品表では、正味資材所要量の割合 (仕損率)、および固定数量 (仕損数量) として仕損を定義できます。仕損数量は、たとえば設備をテストするためなど、製造の開始ごとに失われる資材の量を定義するために使用します。

作業では、仕損は固定数量としてしか定義できません。

産出率タイプ

産出率が 100% を下回った場合に、損失製品の製造をやめるかどうかと、その方法を決定します。

2 つの産出率タイプが使用可能です。

  • [不連続]

    損失した製品は不合格製品として製造が中止されます。
  • [継続]

    気化など、損失した製品は完全に消滅します。

指定可能な値

継続

製品の特定の割合の損失分は完全になくなります。たとえば、気化による製品損失がこれに当たります。

不連続

製品の特定の割合の損失分は不合格構成要素として表示されます。

産出率

作業から得られる有効な産出高。投入額との割合で示されます。

例 1: 電球に対する製造処理の特定の作業の産出率を 98% とします。したがって、製造される電球 100 個当たり、平均 98 個が良品です。残りの電球は欠陥品で、不合格になります。

例 2: 鋼鉄線をより合わせて、ケーブルを製造します。より合わせることによって、ケーブルは元の鋼線より 10% 短くなります。したがって、産出率は 90% に設定されます。

備考

このフィールドは、追加情報を入力するために使用します。

物理的位置

作業が実際に行われる場所

作業テキスト

このチェックボックスがオンの場合、作業テキストがあります。

[工順作業 (tirou1102m000)] セッションで作業テキストを作成できます。

タスクテキスト

このチェックボックスがオンの場合、 [タスク (参照作業) (tirou0103m000)] セッションでリンクされているタスクのテキストが表示されます。

部分組立品

完成品として保管も販売もされずに次の作業に渡される製造工程途中の製品

外注目的の場合、製造元は部分組立品を外注先に発送してその部分組立品に関わる作業を委託できます。このような部分組立品に固有の品目コードが品目基準データに定義されます。

作業が終了すると、外注先は部分組立品を製造元に返送します。また、このような再作業済の部分組立品に固有の品目コードも品目基準データに定義されます。

部分組立品倉庫

部分組立品の輸送元または部分組立品の入庫先の倉庫

外注費レート係数
要求

このチェックボックスがオンの場合、許可を要求処理に対して指定できます。

注: 

このチェックボックスは、[権限およびセキュリティ有効化]チェックボックスをオンにした場合にのみ有効となります。

活動

[活動 (tipcs4101m000)] セッションにズームして、活動を選択できます。活動は、ネットワーク計画の作業にすることができます。

コンテナ

資材を保管または移動するために使用する入れ物

コンテナ方法

コンテナ内で品目をどのように扱うかを定義する出荷方法。たとえば、10 段以上積み重ねないように定義できます。

コンテナ数量

コンテナ内の品目数量

カンバンの数

プルシステムで使用されるカンバンの数

カンバンの記述

カンバンの識別子として使用される作業間カンバンの記述

タスク

品目を製造または修理するための活動。たとえば、切断、穴あけ、塗装などです。

タスクはワークセンタで実行され、機械と関連付けることができます。

ワークセンタ

タスクが実行されるデフォルト「ワークセンタ」。別のワークセンタも選択できます。

機械

作業を行う「機械」

段取時間 (分)

機械を運転開始する前の設定または変更に必要な時間。たとえば使用する塗料を黒から白に切り替える場合などは、段取時間が長くなります。たとえば使用する塗料を白から黄色に切り替える場合などは、段取時間が短くなります。段取時間は、考えられるすべての段取時間の平均を示していなければなりません。

サイクル時間 (分)

機械数に関係なく、1 つの生産単位が完了してから次の生産単位が完了するまでの (平均) 時間。たとえば、1 時間あたり 120 個の割合で組み立てられるモータのサイクル時間は 30 秒です。

[標準時間の計算 (tirou0230m000)] セッションにズームして、生産速度を計算できます。

製造バッチより少ない転送バッチ

次の作業を開始する前に作業を完了しておかなければならない品目の数量または割合。製造オーダのすべての品目について作業を終了していない場合でも、すでに終了した品目について次の作業を開始できます。

カンバンが使用される製造環境では、転送バッチ数量はカンバンサイズ (標準コンテナまたは標準ロットサイズ) と同じになります。

転送バッチ数量は、これまで使用されていた作業の重複率の概念に代わるものです。

このチェックボックスがオンの場合、製造バッチ全体が終了する前に、次作業を開始できます。次の作業を開始できるタイミングを示す値を[転送バッチ数量]フィールドに入力する必要があります。このチェックボックスがオフの場合、次の作業は、製造バッチ全体が終了すると開始されます。

[ジョブショップマスタデータパラメータ (tirou0100m000)] セッションの[転送バッチ方法]フィールドが[数量]の場合、[転送バッチ数量]フィールドに数量を入力する必要があります。[転送バッチ方法]フィールドが[割合]の場合は、割合を入力する必要があります。

転送バッチ数量

次の作業を開始する前に作業を完了しておかなければならない品目の数量または割合。製造オーダのすべての品目について作業を終了していない場合でも、すでに終了した品目について次の作業を開始できます。

カンバンが使用される製造環境では、転送バッチ数量はカンバンサイズ (標準コンテナまたは標準ロットサイズ) と同じになります。

転送バッチ数量は、これまで使用されていた作業の重複率の概念に代わるものです。

[ジョブショップマスタデータパラメータ (tirou0100m000)] セッションの[転送バッチ方法]フィールドが[数量]の場合は、数量を入力する必要があります。[転送バッチ方法]フィールドが[割合]の場合は、割合を入力する必要があります。

発効変更オーダ

作業の発効日を定義する変更オーダ (CO)

フィールドをクリックすると、[変更オーダ (dmchm0150m005)] セッションが開始されます。

失効変更オーダ

作業の失効日を定義する変更オーダ (CO)

フィールドをクリックすると、[変更オーダ (dmchm0150m005)] セッションが開始されます。

発効日

エンティティの有効期間が開始する日付

有効性管理では、参照日と発効日が照合されます。参照日が発効日より後の場合、構成エンティティは有効です。

失効日

作業ラインが無効になる日付

失効日を入力しないと、自動的に最長の失効日が設定されます。