活動 (tipcs4101m000)

セッションの目的: プロジェクト別の活動をリストおよび定義します。

活動は、プロジェクト別のネットワーク計画の実行や、次の作業に使用されます。

  • 活動を使用して計画されたプロジェクトの概略資材所要量と概略能力所要量の決定
  • プロジェクトの (最終) 組立計画の管理
  • モジュール計画でのモジュールの定義
  • プロジェクト構造 (tipcs2115m000) セッションでのプロジェクト構造の記録
注: 

次の場合は、レコードを削除できません。

  • プロジェクト状況が [取消済]、[終了]、[クローズ] または [アーカイブ済] の場合
  • 消費時間がゼロよりも大きい場合
  • 活動がプロジェクト構造 (tipcs2115m000) セッションで使用されている場合
  • 活動が活動関係 (tipcs4110m000) セッションで使用されている場合
  • 活動がモジュール計画 (tipcs4120m000) セッションで使用されている場合
プロジェクト

特定の顧客オーダに対して実行される、製造アクションと購買アクションの集まり。プロジェクトは、製造予定品目の生産を計画および調整するために開始されます。

標準受注生産の場合、プロジェクトは品目と顧客オーダをリンクするためだけに使用します。プロジェクトには次の項目も含めることができます。

  • カスタマイズ品目データ (部品表および工順)
  • プロジェクト計画 (活動計画)
注: 

[予算]タイプのプロジェクトは許容されません。予算は会計取引にしか使用されないため、予算のための活動を加えることはできません。

状況

プロジェクトの現在の進捗状況を示します。

指定可能な値

フリー

プロジェクト設計を実行できます。つまり、次のことが行えます。

  • プロジェクト管理 モジュールを使用して、プロジェクト基準日程計画 (PMS) を定義する
  • プロジェクト構造をメンテナンスする
  • カスタマイズした構成要素表と工順シートを使用して、カスタマイズした製品構造をメンテナンスする
  • プロジェクト見積を実行する
シミュレート済

ネットワーク計画に基づき、およその能力所要量計画および詳細な資材ならびに資源所要量計画 (RRP) をシミュレートします。シミュレートされるプロジェクトの能力所要量は、個別に視覚表示されます。カスタマイズ品目用に、計画済 RRP 購買オーダ、計画製造オーダ、および PRP 倉庫オーダが生成されます。しかし、これらのオーダを発行することはできません。また、資材所要量計画では、プロジェクトへの標準品目の割当も行われません。

有効

この状況は、プロジェクトの実行ステージを示します。計画オーダを発行することにより、必要な購買活動および製造活動を実際に開始し完了することができます。

取消済

プロジェクトは取り消されました。このプロジェクトの新規オーダを発行することはできませんが、保留中のロジスティック活動を終了することは可能です。取消済プロジェクトをクローズすることができます。また、プロジェクトを取消済のままにすることもできます。プロジェクトを取消済のままにすると、最終原価は財務会計に転記されず、完了したオーダの仕掛品が残る可能性があることに注意してください。プロジェクトをクローズした場合のみ、原価が転記されます。

終了

製造に関しては、プロジェクトが終了しました。また、すべての購買活動および製造活動が完了あるいはクローズされ、プロジェクトに関するすべての販売オーダが納入されました。

クローズ

財務に関しては、プロジェクトがクローズされました。これは、財務プロジェクト結果が算出されたことを意味します。財務処理をプロジェクトに転記することはできなくなります。

クローズ予定

[プロジェクト管理パラメータ (tipcs0100m000)] セッションで [PCS プロジェクトの財務会社への制限付き売上原価および収益]チェックボックスをオンにすると、会計取引は、PCS プロジェクトの財務会社ではなく、販売オフィスの財務会社、サービス部署、および/または倉庫に転記されます。内部請求が PCS プロジェクトからそれらの部署に送付され、内部請求がまだ完了していない場合、[プロジェクトのクローズ (tipcs2250m000)] セッションはプロジェクト状況を、[クローズ]ではなく、[クローズ予定]に設定します。まず内部請求を完了し、その後、[プロジェクトのクローズ (tipcs2250m000)] セッションを再度実行してプロジェクト状況を[クローズ]に設定します。

アーカイブ済

プロジェクトはアーカイブされました。つまり、すべてのプロジェクトデータがアーカイブファイルに保管され、オリジナルファイルからは削除されました。

総計見積能力 [時間]

活動の実行が計画されているワークセンタについての時間単位の能力所要量総計。能力所要量総計は、プロジェクト構造とプロジェクト設計に基づいて、プロジェクト見積能力総計 (tipcs4201m000) セッションで計算されます。これは、作業が「工順」の活動にリンクされている場合にのみ可能です。[ワークセンタ (tirou0101m000)] セッションのマスタ計画のクリティカル能力フィールドの値によって、[労働能力]または[機械能力]が能力所要量総計の計算に使用されます。

注: 

能力所要量総計は参考情報の目的でのみ表示され、活動別の概略計画時間のチェックまたは監視に使用できます。

所要クリティカル能力

活動に要した実際時間数。この値は、活動にリンクされている取引の時間数に基づいて、[時間および経費の処理 (bptmm1203m000)] セッションで自動的に更新されます。

ネットワーク計画の生成 (tipcs4210m000) セッションで計算された消費時間数が表示されます。

活動

このコードは、プロジェクトのネットワーク計画における活動を識別します。

デフォルト

一般的に、LN は直前の連番に 1 をインクリメントした値を使用します。

最早開始日

活動の最早開始日は、活動を開始できる最も早い日付です。この日付はネットワーク計画の生成 (tipcs4210m000) セッションによって決定されます。

一般
検索キー

検索時に役立つ、記述の代替フォーム。通常、略語、頭字語、または正式な記述を想起しやすい語が使用されます。

タスク

活動にリンクする「タスク」

入力したタスクは次の場合に使用されます。

  • プロジェクト (PCS) 時間 (bptmm1170m000) セッションで、活動についての時間が入力されるとき
  • 活動に関するより詳細な情報を格納するとき

参照作業

参照作業」の ID

参照作業機械タイプ

機械タイプの ID

サイト

サイトの ID

注: 

マルチサイト機能が有効な場合にのみ表示されます。

参照作業サイト

参照作業」が行われるサイトの ID

ワークセンタ

同じ能力を持つ、1 人以上の従業員または 1 台以上の機械から構成される特定の製造エリア。これは、能力所要量計画と詳細スケジュールの 1 単位と見なすことができます。

参照作業ワークセンタ

参照作業」が行われる「ワークセンタ」

機械タイプ

会社レベルでの機械の定義。例: ハース回転旋盤 ST30

使用可能能力

1 日あたりの使用可能能力を時間数で入力します。この能力は、デフォルトの活動持続期間の計算に使用されます。計画係数に従って、各従業員または機械の 1 日あたりの使用可能能力を時間数で記録できます。

この能力に基づいて、次の公式でデフォルトの活動持続期間が計算されます。

デフォルトの活動持続期間 = 概略能力所要量 ÷ (計画係数 × 使用可能能力)
活動持続期間

活動の持続期間を日数で入力します。

次の項目に基づいて、デフォルトの活動持続期間が計算されます。

  • 見積能力所要量
  • 計画係数
  • 使用可能能力
活動持続期間 = 見積能力所要量 ÷ (計画係数 × 使用可能能力)
実際労働時間

従業員管理に転記されて処理される実際労働時間

実際機械時間

従業員管理に転記および処理される実際機械時間

活動見積

このチェックボックスがオンの場合、このフィールドは、関連する活動をプロジェクトの見積標準原価計算に含めるかどうかを示します。これは、設計などの間接的な活動の場合に特に重要です。

能力負荷テーブル

能力負荷テーブルは、概略能力所要量を活動持続期間に分割する方法を示します。リードタイム (活動持続期間) の割合は横軸に示されます。縦軸には、能力所要量 (特定の活動持続期間の後に終了する必要がある活動部分) の割合が示されます。この能力所要量は、活動について記録されている概略能力です。

活動管理者

プロジェクト活動を計画または実行する責任を負う人

概略能力所要量

活動を実行するための、時間単位で示す一括必要能力

活動の見積能力所要量を時間数で入力します。ネットワーク計画の生成 (tipcs4210m000) セッションで、能力負荷テーブルを使用して、活動の一括能力所要量を計画します。

総計見積能力 [時間]

活動の実行が計画されているワークセンタの時間単位の能力所要量総計。この能力所要量総計は、プロジェクト構造とプロジェクト設計に基づいて、[プロジェクト見積能力総計 (tipcs4201m000)] セッションで計算されます。これは、カスタマイズ工順の活動に作業がリンク済の場合にだけ可能です。ワークセンタ (tirou0101m000) セッションの[資源マスタ計画で表示]フィールドの値によって、[労働能力]または[機械能力]が能力総計の計算に使用されます。

能力所要量総計は参考情報の目的でのみ表示され、活動別の概略計画時間のチェックまたは監視に使用できます。

計画係数

デフォルトの活動持続期間の計算に使用する、計画係数を入力します。

計画係数は、活動の実行で同時に使用される従業員または機械の数を表します。この係数は、一括能力所要量と 1 日あたりの使用可能時間に基づく、デフォルトの活動持続期間の計算にのみ使用されます。

最遅開始日

活動の最遅開始日は、活動を開始できる最後の日付です。この日付はネットワーク計画の生成 (tipcs4210m000) セッションで決定できます。

最早終了日

活動の最早終了日は、活動を終了できる最も早い日付です。この日付はネットワーク計画の生成 (tipcs4210m000) セッションで決定できます。

最遅終了日

活動の最遅終了日付は、活動を終了できる最後の日付です。この日付はネットワーク計画の生成 (tipcs4210m000) セッションによって決定されます。

希望開始日

希望開始日とは、活動の実行を開始する日付です。この日付は参考情報の目的でのみ使用します。ただし、この日付は、ネットワークメッセージの生成 (tipcs4211m000) セッションで最早終了日、最遅終了日および参照日と比較されます。これによって、例外メッセージが作成されます。

希望終了日

希望終了日とは、活動の実行を停止する日付です。この日付は参考情報の目的でのみ使用します。ただし、この日付は、ネットワークメッセージの生成 (tipcs4211m000) セッションで最早終了日、最遅終了日および参照日と比較されます。これによって、例外メッセージが作成されます。

実際開始日

[完成率]フィールドが 100% でない場合に、実際開始日を入力します。

注: 

プロジェクト (PCS) 時間 (bptmm1170m000) セッションを使用して活動の時間数を入力すると、[時間および経費の処理 (bptmm1203m000)] セッションによって実際開始日も更新されます。

実際終了日

[完成率]フィールドが 100% でない場合に、実際終了日を入力します。

注: 

次の場合に、実際終了日が更新されます。

  • 活動の時間数を[時間および経費の処理 (bptmm1203m000)] セッションに入力した場合
  • [ネットワーク計画の生成 (tipcs4210m000)] セッションでネットワーク計算を実行した場合
フリー余裕時間

フリー余裕時間は、次の活動の余裕時間に影響しない範囲で、活動の開始を延期できる (作業) 日数です。

フリー余裕時間は、ネットワーク計画プロセスによって決定されます。ユーザが修正することはできません。

注: 

MS Project の対応する [フリースラック] フィールドは時間で示されます。

変換は、[ワークセンタ]フィールドおよび指定されたワークセンタにリンクされた[資源単位別基本日能力] フィールドに基づきます。

合計余裕

活動の合計余裕時間は、関連プロジェクトの計画完了日付に影響することなく活動をシフトできる最大時間数で、(作業) 日数で示されます。

合計余裕時間は次のように計算されます。

  • 合計余裕 = 最遅終了日 - 最早開始日 - 活動持続期間
  • 最終終了日と最早開始日はプロジェクト日で示されます。
注: 

MS Project の対応する [合計スラック] フィールドは時間で示されます。

変換は、[ワークセンタ]フィールドおよび指定されたワークセンタにリンクされた[資源単位別基本日能力] フィールドに基づきます。

完成率の自動更新

このチェックボックスがオンの場合、時間取引の処理のときに[時間および経費の処理 (bptmm1203m000)] セッションを使用するか、またはプロジェクトのネットワーク計算を実行するときにネットワーク計画の生成 (tipcs4210m000) セッションを使用すると、[完成率]フィールドが自動的に決定されます。

完成率

活動の完成率を入力します。完成率の自動更新チェックボックスがオフの場合だけ、完成率の値を入力できます。

[完成率の自動更新]チェックボックスがオンの場合、完成率は自動的に決定されます。計算式は次のとおりです。

  • [概略能力所要量]フィールドに時間が入力されている場合

    • 完成率 = 消費時間 ÷ 概略能力所要量
  • [概略能力所要量]フィールドに時間が入力されていない場合

    • 完成率 = 消費時間 ÷ (計画係数 × 使用可能能力 × 実際の期間)

完成率は活動の進捗を示します。[従業員概要別時間および経費 (bptmm1100m000)] セッションで活動の時間を記帳している場合、[所要クリティカル能力]フィールドが更新されます。記帳された活動の時間が[概略能力所要量]フィールドの時間数を超えている場合、[完成率]フィールドの割合は 100% より大きくなるはずです。しかし、[完成率]フィールドに表示される値は 99% より大きくなりません。この理由は、割合が 99% を超えない限り、時間の記帳を続行できるからです。

[完成率の自動更新]チェックボックスがオフの場合、割合をマニュアルで 100% に変更できます。割合が 100% の場合、それ以上の時間を記帳することはできません。

注: 

能力所要量の非線形分布のため、完成率は「リードタイム」ではなく、一括能力所要量に関連しています。完成率の自動計算を選択すると、完成率は、一括能力所要量と実際消費時間に基づいて決定されます。

実際カレンダー

特定の期間に製造オーダを製造するワークセンタで使用されるカレンダーコードおよび利用性タイプの組合せです。

資源マスタ計画で表示

関連するワークセンタについての、[ワークセンタ (tirou0101m000)] セッションのマスタ計画のクリティカル能力フィールドの値

指定可能な値

労働能力

労務能力は、企業計画で資源マスタ計画の能力使用を表すために使用されます。

機械能力

機械能力は、企業計画で資源マスタ計画の能力使用を表すために使用されます。

活動テキスト

このチェックボックスがオンの場合、選択された活動に関連するテキストがあります。