カスタマイズ品目別標準原価 (tipcs3550m000)

セッションの目的: 標準原価を「カスタマイズ品目」別に表示します。[取引発生元および会計取引別 PCS 会計取引 (tipcs3500m000)] セッションの会計取引によって、カスタマイズ品目別の実際標準原価が決定されます。品目のすべての実際原価が取得され、その品目の総数量で除算されます。

注: 

ズームによってこのセッションを開始した場合は、レコードの検索と選択のみを行うことができます。

プロジェクト

特定の顧客オーダに対して実行される、製造アクションと購買アクションの集まり。プロジェクトは、製造予定品目の生産を計画および調整するために開始されます。

標準受注生産の場合、プロジェクトは品目と顧客オーダをリンクするためだけに使用します。プロジェクトには次の項目も含めることができます。

  • カスタマイズ品目データ (部品表および工順)
  • プロジェクト計画 (活動計画)
プロジェクト状況

プロジェクトの現在の進捗状況を示します。次の状況値が使用可能です。

指定可能な値

フリー

プロジェクト設計を実行できます。つまり、次のことが行えます。

  • プロジェクト管理 モジュールを使用して、プロジェクト基準日程計画 (PMS) を定義する
  • プロジェクト構造をメンテナンスする
  • カスタマイズした構成要素表と工順シートを使用して、カスタマイズした製品構造をメンテナンスする
  • プロジェクト見積を実行する
シミュレート済

ネットワーク計画に基づき、およその能力所要量計画および詳細な資材ならびに資源所要量計画 (RRP) をシミュレートします。シミュレートされるプロジェクトの能力所要量は、個別に視覚表示されます。カスタマイズ品目用に、計画済 RRP 購買オーダ、計画製造オーダ、および PRP 倉庫オーダが生成されます。しかし、これらのオーダを発行することはできません。また、資材所要量計画では、プロジェクトへの標準品目の割当も行われません。

有効

この状況は、プロジェクトの実行ステージを示します。計画オーダを発行することにより、必要な購買活動および製造活動を実際に開始し完了することができます。

取消済

プロジェクトは取り消されました。このプロジェクトの新規オーダを発行することはできませんが、保留中のロジスティック活動を終了することは可能です。取消済プロジェクトをクローズすることができます。また、プロジェクトを取消済のままにすることもできます。プロジェクトを取消済のままにすると、最終原価は財務会計に転記されず、完了したオーダの仕掛品が残る可能性があることに注意してください。プロジェクトをクローズした場合のみ、原価が転記されます。

終了

製造に関しては、プロジェクトが終了しました。また、すべての購買活動および製造活動が完了あるいはクローズされ、プロジェクトに関するすべての販売オーダが納入されました。

クローズ

財務に関しては、プロジェクトがクローズされました。これは、財務プロジェクト結果が算出されたことを意味します。財務処理をプロジェクトに転記することはできなくなります。

クローズ予定

[プロジェクト管理パラメータ (tipcs0100m000)] セッションで [PCS プロジェクトの財務会社への制限付き売上原価および収益]チェックボックスをオンにすると、会計取引は、PCS プロジェクトの財務会社ではなく、販売オフィスの財務会社、サービス部署、および/または倉庫に転記されます。内部請求が PCS プロジェクトからそれらの部署に送付され、内部請求がまだ完了していない場合、[プロジェクトのクローズ (tipcs2250m000)] セッションはプロジェクト状況を、[クローズ]ではなく、[クローズ予定]に設定します。まず内部請求を完了し、その後、[プロジェクトのクローズ (tipcs2250m000)] セッションを再度実行してプロジェクト状況を[クローズ]に設定します。

アーカイブ済

プロジェクトはアーカイブされました。つまり、すべてのプロジェクトデータがアーカイブファイルに保管され、オリジナルファイルからは削除されました。

品目

プロジェクトの「カスタマイズ品目」または標準品目の固有の識別

原価構成要素

原価を分類するためにユーザが定義するカテゴリ

原価構成要素には次の機能があります。

  • 品目の標準原価、販売価格、または評価額を細分化する
  • 見積の製造オーダ原価と実際の製造オーダ原価との比較レポートを作成する
  • 製造差異を計算する
  • 原価計算モジュール内で、特定の原価の配分をさまざまな原価構成要素について表示する

原価構成要素は次のような原価タイプから成ります。

  • [作業費]
  • [材料費]
  • [付加費用]
  • [一般費用]
  • [適用なし]
注: 

組立管理 (ASC) を使用する場合、[一般費用] タイプの原価構成要素は使用できません。

原価構成要素タイプ

原価構成要素の原価構成要素タイプ

注: 

原価構成要素タイプは原価タイプと呼ばれる場合もあります。

指定可能な値

作業費

この原価タイプの原価構成要素は、次のものにリンクすることができます。

  • 外注品目
  • 作業レートコード
材料費

この原価タイプの原価構成要素は、次のものにリンクすることができます。

  • 標準品目
  • カスタマイズ品目
  • 計算パート
  • プロジェクト品目
  • サービス品目
廃止

付加費用

製造処理で発生した未指定の追加コスト

廃止

この原価タイプを使用して、たとえば異なるワークセンタ間の商品転記の際などの発生原価を定義することができます。

一般費用

この原価タイプの原価構成要素は、次のものにリンクすることができます。

  • 原価品目

一般費用は、たとえば、輸送費、購買原価、旅費交通費などです。

適用なし

この値は、サービスおよびプロジェクトで使用される原価構成要素に使用する必要があります。

見積変動費

予算の標準原価計算中に、見積の作業費や材料費などの関連する原価構成要素に転記される標準原価

見積額合計

予算の標準原価計算中に、見積の作業費や材料費などの関連する原価構成要素に転記される原価

実際金額合計

カスタマイズ品目を入手するための実際原価として入力された金額。この原価は、実際原価の計算中に、関連する原価構成要素に転記されます。

見積単位数

資材または時間の単位数。これは、カスタマイズ品目の標準原価構造に記録されます。この原価は、品目の見積原価計算中に、関連する原価構成要素に転記されます。

実際単位数

資材または時間の形式の単位数。これは、カスタマイズ品目の取得に要した実際の使用量として記録されます。この原価は、品目の実際標準原価計算中に、関連する原価構成要素に転記されます。