原価構成要素別売上原価 (tipcs3191m000)
セッションの目的: PCS プロジェクトの中間売上原価の詳細を表示およびメンテナンスします。中間原価は、このセッションでプロジェクトの原価構成要素別に指定します。
PCS プロジェクトの中間売上原価および中間利益は、完成品の出荷前に PCS プロジェクトの中間結果を確認するときに便利です。プロジェクト別中間売上原価および収益の計算 (tipcs3290m000) セッションの実行後に、特定の PCS プロジェクトの中間売上原価および利益をプロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000) セッションで表示およびメンテナンスできます。ただし、プロジェクトに対して [プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションの原価構成要素別中間売上原価および収益の転記 チェックボックスがオンになっている場合は、[原価構成要素] セッションで原価構成要素別売上原価を表示およびメンテナンスできます。
[原価構成要素] セッションを開始するには、[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] 詳細セッションで、ツールバーの [ ] をクリックします。
- 見積原価
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原価構成要素別に指定されるプロジェクトの見積原価。次のものが含まれます。
- 部品表、工順などにもとづく見積品目原価 (プロジェクトパート原価)
- [活動 (tipcs4101m000)] セッションの活動について活動見積チェックボックスがオンの場合のプロジェクト活動の見積原価
- 見積プロジェクト付加費用
- プロジェクトがメインプロジェクトの場合のサブプロジェクトの見積原価
販売オーダやサービスオーダなど、プロジェクトに関連するオーダの原価は、見積原価に含まれません。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションの原価構成要素別中間売上原価および収益の転記チェックボックスがオンの場合、見積原価は原価構成要素別に指定され、[原価構成要素別売上原価 (tipcs3191m000)] セッションで表示できます。[原価構成要素別中間売上原価および収益の転記]チェックボックスがオフの場合、見積原価は原価構成要素別には指定されず、[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] セッションで表示のみができます。
- 見積原価差異
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原価構成要素別に指定される見積原価と見積合計との差異。[見積原価]フィールドは LN によって計算されます。ただし、[見積合計]フィールドは、ユーザが変更することができます。たとえば、LN によって計算された[見積原価]フィールドの原価と異なる値をユーザが予測したときなどに変更します。[見積合計]フィールドを変更すると、[見積原価差異]フィールドも変更されます。
[見積原価]と[見積合計]が等しい場合、[見積原価差異]は 0 (ゼロ) です。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションの原価構成要素別中間売上原価および収益の転記チェックボックスがオンの場合、見積原価差異は原価構成要素別に指定され、[原価構成要素別売上原価 (tipcs3191m000)] セッションで表示できます。[原価構成要素別中間売上原価および収益の転記]チェックボックスがオフの場合、見積原価差異は原価構成要素別には指定されず、[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] セッションで表示のみができます。
- 見積合計
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原価構成要素別に指定される PCS プロジェクトの見積原価合計。このフィールドのデフォルト値は、LN によって計算された[見積原価]フィールドの数値と同じです。ただし、たとえば LN にすでに記録されている原価と、ユーザが予測した原価が異なる場合、[見積合計]を変更できます。
[見積合計] と[見積原価]の差異は、[見積原価差異]フィールドに示されます。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションの原価構成要素別中間売上原価および収益の転記チェックボックスがオンの場合、見積原価合計は原価構成要素別に指定され、[原価構成要素別売上原価 (tipcs3191m000)] セッションで表示とメンテナンスができます。[原価構成要素別中間売上原価および収益の転記]チェックボックスがオフの場合、見積原価合計は原価構成要素別には指定されず、[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)]?セッションで表示とメンテナンスのみができます。
- 実際原価
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実際に PCS プロジェクトに記帳され、原価構成要素別に指定される、製造、時間会計、購買、サービス、販売、財務、倉庫、および PCS 自体の原価
次のように、いろいろなレベルの実際原価を決定できます。
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プロジェクトのレベル:
一般費用、財務会計を介した一般費用 (交通費請求書など)、付加費用 -
カスタマイズ品目のレベル:
購買原価、在庫付加費用、製造原価 -
標準品目のレベル:
プロジェクトの販売オーダおよびサービスオーダにリンクする標準品目 -
プロジェクト関連品目のレベル:
プロジェクトに関連する品目原価。これは、独立した原価の分類です (主に結果)。プロジェクトレベルの原価のように、PCS 仕掛品にマップする必要があります。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションの原価構成要素別中間売上原価および収益の転記チェックボックスがオンの場合、実際原価は原価構成要素別に指定され、[原価構成要素別売上原価 (tipcs3191m000)] セッションで表示できます。[原価構成要素別中間売上原価および収益の転記]チェックボックスがオフの場合、実際原価は原価構成要素別には指定されず、[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] セッションで表示のみができます。
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- 稼得収益
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[稼得収益]は、完了時の見積原価合計 ([見積合計]フィールドの値) に完了の割合 (POC) を乗算することで計算されます。
完成度は、POC (時間基準)、POC (原価)、およびマニュアルのセッションに表示されます。[稼得収益]の決定にどの POC が使用されるかは、[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] 詳細セッションの 完了率基準計算方法フィールドの値によって決まります。最終的に、POC 確認済フィールドに入力した完成度が優先されます。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションの原価構成要素別中間売上原価および収益の転記チェックボックスがオンの場合、獲得売上原価は原価構成要素別に指定され、[原価構成要素別売上原価 (tipcs3191m000)] セッションで表示できます。[原価構成要素別中間売上原価および収益の転記]チェックボックスがオフの場合、獲得売上原価は原価構成要素別には指定されず、[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] セッションで表示のみができます。
- 実際売上原価
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中間収益承認の日付と時間に、プロジェクトに対してすでに作成されていた原価構成要素別の売上原価 (COGS)。実際売上原価は、次の項目から発生します。
- 販売
- サービス
- 倉庫管理
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションの原価構成要素別中間売上原価および収益の転記チェックボックスがオンの場合、実売上原価は原価構成要素別に指定され、[原価構成要素別売上原価 (tipcs3191m000)] セッションで表示できます。[原価構成要素別中間売上原価および収益の転記]チェックボックスがオフの場合、実売上原価は原価構成要素別には指定されず、[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] セッションで表示のみができます。
- 中間売上原価
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原価構成要素別に指定され、財務会計の総勘定元帳モジュールに転記されている (または転記予定の) 中間売上原価。中間売上原価は、プロジェクト別中間売上原価および収益の計算 (tipcs3290m000) セッションの実行によって計算されます。計算式は次のとおりです。
ユーザは必要に応じて[確認済中間売上原価]フィールドに金額を入力することによって、計算された金額を無効にすることができます。
注:損失の場合 ([プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] 詳細セッションの[予定損失]チェックボックスがオン)、中間売上原価の計算は異なります。詳細については、予定損失を参照してください。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションの原価構成要素別中間売上原価および収益の転記チェックボックスがオンの場合、中間売上原価は原価構成要素別に指定され、[原価構成要素別売上原価 (tipcs3191m000)] セッションで表示できます。[原価構成要素別中間売上原価および収益の転記]チェックボックスがオフの場合、中間売上原価は原価構成要素別には指定されず、[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] セッションで表示のみができます。
- 確認済中間売上原価
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原価構成要素別に指定され、財務会計の総勘定元帳モジュールに転記されている (または転記予定の) 中間売上原価。このフィールドのデフォルト値は、中間売上原価フィールドの値と等しくなりますが、確認する前に、このフィールドで中間収益を調整できます。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションの原価構成要素別中間売上原価および収益の転記チェックボックスがオンの場合、確認済中間売上原価は原価構成要素別に指定され、[原価構成要素別売上原価 (tipcs3191m000)] セッションで表示とメンテナンスができます。[原価構成要素別中間売上原価および収益の転記]チェックボックスがオフの場合、確認済中間売上原価は原価構成要素別には指定されず、[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] セッションで表示とメンテナンスのみができます。
- POC (原価基準)
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完了の割合 (POC) は、完了した PCS プロジェクトの作業の割合を表します。
[POC (原価基準)] は、プロジェクトの原価にもとづいています。完了の割合は、特定の日付までにプロジェクトに要した実際原価を完了時の見積原価合計で除算することで計算されます。たとえば、プロジェクトの見積原価合計が 1980 ドルだとします。収益確認時点までの実際原価は 200 ドルです。この場合、完成度は 200 ÷ 1980 = 10.1% です。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] 詳細セッションの [完了率基準計算方法]フィールドの設定にしたがって、特定のプロジェクトの中間売上原価および中間収益の計算に、[POC (原価基準)]、[POC (時間基準)]、[マニュアル]のいずれかが使用されます。このセッションでは、現在の POC が [(現在方法)] のラベルで示されます。[POC (原価基準)] が中間売上原価と中間収益の計算に使用されない場合でも、LN では常に [POC (原価基準)] が計算される点に注意してください。
- POC (時間基準)
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完了の割合 (POC) は、完了した PCS プロジェクトの作業の割合を表します。
[POC (時間基準)] は、プロジェクトに費やされた時間数にもとづきます。完了の割合は、特定の日付までにプロジェクトに要した実際時間を完了時の見積時間合計で除算することで計算されます。たとえばプロジェクトの見積合計時間が 500 時間、収益確認時点までの実際時間が 100 時間だとすると、完成度は 100 ÷ 500 = 20% になります。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] 詳細セッションの [完了率基準計算方法]フィールドの設定にしたがって、特定のプロジェクトの中間売上原価および中間収益の計算に、[POC (原価基準)]、[POC (時間基準)]、[マニュアル]のいずれかが使用されます。このセッションでは、現在の POC が[(現在方法)] のラベルで示されます。[(現在方法)]が中間売上原価と中間収益の計算に使用されない場合でも、LN では常に[POC (時間基準)] が計算される点に注意してください。
- マニュアル
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完了の割合 (POC) は、完了した PCS プロジェクトの作業の割合を表します。
[マニュアル]は、プロジェクトで終了した作業の見積をするユーザが決定します。特定のプロジェクトについて、[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] 詳細セッションの[完了のステージ]フィールドに見積を入力する必要があります。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] 詳細セッションの [完了率基準計算方法]フィールドの設定にしたがって、特定のプロジェクトの中間売上原価および中間収益の計算に、[POC (原価基準)]、[POC (時間基準)]、[マニュアル]のいずれかが使用されます。このセッションでは、現在の POC が [(現在方法)] のラベルで示されます。
- POC 確認済
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完了の割合 (POC) は、完了した PCS プロジェクトの作業の割合を表します。[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] 詳細セッションの [POC 確認済]フィールドに完成度を入力することで、中間売上原価および中間収益の計算に使用される完成度を無効にできます。
[プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] 詳細セッションの [完了率基準計算方法]フィールドの設定にしたがって、特定のプロジェクトの中間売上原価および中間収益の計算に、[POC (原価基準)]、[POC (時間基準)]、[マニュアル]のいずれかが使用されます。
- プロジェクト
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特定の顧客オーダに対して実行される、製造アクションと購買アクションの集まり。プロジェクトは、製造予定品目の生産を計画および調整するために開始されます。
標準受注生産の場合、プロジェクトは品目と顧客オーダをリンクするためだけに使用します。プロジェクトには次の項目も含めることができます。
- カスタマイズ品目データ (部品表および工順)
- プロジェクト計画 (活動計画)
- 計算タイプ
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PCS プロジェクトの状況が[有効]または[終了]のときに収益承認を実行する場合には、収益承認の計算タイプが常に[中間]になります。
[プロジェクトのクローズ (tipcs2250m000)] セッションを使用して PCS プロジェクトをクローズする場合、最後に実行した収益承認の状況は自動的に[中間]から[最終]に変更されます。また、[確認済]フィールドの POC は、自動的に 「100%」 に設定されます。金額精算のために生成される振戻取引によって、中間売上原価金額および中間収益金額が再計算されます。
指定可能な値
- 中間
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PCS プロジェクトの状況が[有効]または[終了]である間に収益認識が行われた場合、収益認識の計算タイプは常に[中間]になります。
- 最終
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PCS プロジェクトの状況が[クローズ]になると、最後の収益認識の計算タイプは自動的に[最終]に変わります。
- 生成日
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中間売上原価および中間収益が計算された日付と時間
- 通貨
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一般的に使用されている流通貨幣 (硬貨、債券、紙幣など)
次のような通貨タイプが使用できます。
- 自国通貨: 原価計算、予算記録、税額登録などの内部目的に使用されます。
- 取引通貨: オーダや請求書など、取引先との取引に使用されます。
通貨は、PCS プロジェクト計算の通貨と同じです。これは、[プロジェクト別標準原価 (tipcs3560m000)] セッションで表示できます。
- 原価構成要素
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原価を分類するためにユーザが定義するカテゴリ
原価構成要素には次の機能があります。
- 品目の標準原価、販売価格、または評価額を細分化する
- 見積の製造オーダ原価と実際の製造オーダ原価との比較レポートを作成する
- 製造差異を計算する
- 原価計算モジュール内で、特定の原価の配分をさまざまな原価構成要素について表示する
原価構成要素は次のような原価タイプから成ります。
- [作業費]
- [材料費]
- [付加費用]
- [一般費用]
- [適用なし]
注:組立管理 (ASC) を使用する場合、[一般費用] タイプの原価構成要素は使用できません。
- 原価構成要素タイプ
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原価タイプの登録に使用する分類。原価タイプによって、原価のソースをより詳しく表示することができます。
- 確認済
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このチェックボックスがオンの場合、中間売上原価および中間収益が確認されます。次の 2 種類の方法で、中間売上原価および中間収益を確認できます。
- [プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] 詳細セッションで[ ]をクリックする
- [中間売上原価および収益の確認]チェックボックスをオンにして、[プロジェクト別中間売上原価および収益の確認と転記 (tipcs3291m000)] セッションを実行する
[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] 詳細セッションで[ ] をもう一度クリックすることで、確認を取り消すことができます。
- 転記済
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このチェックボックスがオンの場合、 財務会計の総勘定元帳モジュールに、中間売上原価と中間収益が転記されます。
[プロジェクト別中間売上原価および収益 (tipcs3190m000)] 詳細セッションで[ ]をクリックすることで、プロジェクト別中間売上原価および収益の確認と転記 (tipcs3291m000) セッションを開始できます。このセッションの実行時に[中間売上原価および収益の転記]チェックボックスをオンにした場合、中間売上原価および中間収益が転記されます。