プロジェクト売上原価配分 (tipcs3110m000)
[プロジェクト管理パラメータ (tipcs0100m000)] セッションのPCS プロジェクトの財務会社への制限付き売上原価および収益がオフの場合、PCS プロジェクトの一般売上原価を複数の財務会社の複数の部署に転記できます。
セッションの目的: 特定の部署 (販売オフィス、サービス部署、倉庫など) に転記される一般売上原価の割合を表示または指定します。
[プロジェクト管理パラメータ (tipcs0100m000)] セッションと [プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションのCOS 配分基準フィールドを使用し、このセッションで売上原価配分をマニュアルで入力するか、売上原価配分を LN によって自動計算するかを選択できます。[プロジェクト管理パラメータ (tipcs0100m000)] セッションの [COS 配分基準] フィールドの設定は [プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションにコピーされることに注意してください。この設定は、その後も [プロジェクト詳細 (tipcs2130m000)] セッションで変更できます。
- [COS 配分基準] フィールドで [マニュアル] を選択した場合は、特定部署に転記される売上原価の割合を示すため、[PCS 売上原価率] フィールドに割合を入力する必要があります。中間利益確認の場合は、[中間売上原価率] フィールドに割合を指定します。
- [COS 配分基準] フィールドで [計算] を選択すると、LN は販売オーダ、サービスオーダ、または倉庫オーダによって生成された収益に基づいて特定部署に転記される売上原価の割合を計算します。この割合は、[PCS 売上原価率] フィールドと [中間売上原価率] フィールドで表示できます。
割合の合計が 100% にならない場合、残った一般売上原価は PCS プロジェクトの計算オフィスに転記されます。
次に示す状況では、部署に対してではなく PCS プロジェクトの計算オフィスに一般売上原価が転記されます。
- [プロジェクト管理パラメータ (tipcs0100m000)] セッションで [マニュアル] を選択し、このセッションに割合を入力しない
- [プロジェクト管理パラメータ (tipcs0100m000)] セッションの [PCS プロジェクトの財務会社への制限付き売上原価および収益] チェックボックスがオンである
一般的な PCS 結果は、常に PCS 計算オフィスに転記されます。これは、このデータが常に PCS 計算オフィスに関連しているとみなされるためです。
- プロジェクト
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特定の顧客オーダに対して実行される、製造アクションと購買アクションの集まり。プロジェクトは、製造予定品目の生産を計画および調整するために開始されます。
標準受注生産の場合、プロジェクトは品目と顧客オーダをリンクするためだけに使用します。プロジェクトには次の項目も含めることができます。
- カスタマイズ品目データ (部品表および工順)
- プロジェクト計画 (活動計画)
- 計算オフィス
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「プロジェクト」または「製造オーダ」の企業単位を決定する際に使用され、管理機能も持つ、[原価計算] タイプの「ワークセンタ」
注:製造オーダにリンクされている場合は、該当するワークセンタに関して [ワークセンタ (tirou0101m000)] セッションの計算オフィスとして使用チェックボックスをオンにする必要があります。
- プロジェクト状況
- エンティティタイプ
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売上原価の割合を定義できるエンティティのタイプ。次に示すタイプがあります。
- 販売オフィス
- サービス部署
- 倉庫
- 会計オフィス
- エンティティ
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エンティティコード
- PCS 売上原価率
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プロジェクト関連売上原価に占める、指定されたエンティティに転記する必要がある割合
- 中間売上原価率
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PCS プロジェクトに収益承認を使用する場合は、このフィールドを使用して、指定したエンティティに転記すべき中間売上原価の割合を入力することができます。