シリアル完成品 - 完成状態構成要素 (timfc0111m000)
セッションの目的: シリアル番号付品目の実際の完成状態の製品構造をメンテナンスおよび表示します。
完成状態構造が生成された直後は、このセッションで表示される構成要素と製造オーダの見積資材は同等です。構成要素がシリアル番号付品目で、その品目の部品表数量が 1 よりも大きい場合は、その品目のすべてのインスタンスごとのレコードを見ることができます。すべてのレコードごとにシリアル番号を入力できます。つまり、シリアル番号付品目のレコードの数は、品目の部品表数量と等しくなります。すべてのレコードで、[所要数量] の値は 1 になっています。
特定の部品表資材がロット管理品目で、その品目の部品表数量が 1 よりも大きい場合には、[所要数量] フィールドに部品表数量が反映されます。こうした品目について、このセッションでは 1 つのレコードとそれに対応する構成要素ロット番号のみが表示されます。ただし、番号化されていない構成要素に関する部品表に「参照指示」が定義されている場合は、すべての参照指示について個別の完成状態構成要素ラインが作成されます。
ジョブショップ
[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [完成状態構成要素にある番号化された、またはロット管理された品目のみ] チェックボックスがオンの場合は、シリアル品目およびロット管理品目のみが [シリアル完成品 - 完成状態構成要素 (timfc0111m000)] セッションに表示されます。[完成状態構成要素にある番号化された、またはロット管理された品目のみ] チェックボックスがオフの場合は、シリアル番号が付けられていない品目およびロット管理されていない品目も表示されます。
組立管理 (ASC)
[組立管理パラメータ (tiasc0100m000)] セッションの [完成状態にある組立部品] フィールドが [シリアル番号付およびロット管理] の場合、[シリアル完成品 - 完成状態構成要素 (timfc0111m000)] セッションではシリアル番号が付けられた部品およびロット管理された部品のみが表示されます。[完成状態にある組立部品] チェックボックスが [すべて] の場合は、シリアル番号が付けられていない部品およびロット管理されていない部品も表示されます。
- このセッションには、品目完了後の品目の構造が表示されます。この構造は、設計状態構造や計画状態構造と常に同じとは限りません。見積資材を変更しても完成状態構造は自動的に変更されず、逆に完成状態構造を変更しても見積資材は自動的に変更されないことに注意してください。
- 完成状態構成要素ラインの追加や削除は自由に実行できます。最大の柔軟性を保証するため、有効性チェックは行われません。
- オーダタイプ
-
オーダのタイプを指定します。
指定可能な値
- 組立オーダ
- 製造オーダ
- 生産日程計画
- 製造/組立オーダ
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この製造、組立オーダまたは生産日程計画に対して、シリアル番号付品目が製造されます。
- 日程計画位置
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「生産日程計画」のラインの位置番号
- 品目
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この完成状態構成要素を含む親品目
- 改訂
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設計品目 (E 品目) または改訂管理される品目 (つまり、設計品目へリンクする品目) のバージョンまたは改訂バージョン。1 つの設計品目に対して複数の改訂を作ることが可能です。
例
設計品目: 設計品目: マウンテンバイク E-MB01
改訂 記述 状況 A1 バイクのドラフト設計図 未発行 A2 バイクの設計図 未発行 A3 バイク MB01 の親設計品目 発行済 A4 廃止されたバイク 取消済 - シリアル番号
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単一の物的品目に対する一意の識別番号。マスクを使用してシリアル番号が生成されます。シリアル番号は、たとえば日付、モデルや色の番号、連番などを示す複数のデータセグメントによって構成されます。
シリアル番号は品目および工具に対して生成することができます。
- シリアル状況
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完成品のシリアル番号の状況
指定可能な値
- [作成済]
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シリアル番号が生成された後のシリアル番号付完成品の初期状況。
このシリアル番号は、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションのシリアル番号を生成するタイミングフィールドの値に基づき、LN によって生成されます。このフィールドが[マニュアル]に設定されている場合、プロセスの任意の時点でシリアル番号を生成できます。
- [割当済]
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製品が完成しています。シリアル番号がシリアル番号付品目にリンクされ、シリアル番号付品目は倉庫管理へ転送できる状態になっています。
- [倉庫に発送済]
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シリアル番号付品目が完了とレポートされ、送信されますが、まだ倉庫に受領されていません。さらに、入庫手順を行う必要があります。
- [倉庫で入庫済]
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シリアル番号付品目が倉庫に入庫されます。入庫手順が行われます。
- [倉庫からリコール]
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シリアル番号付品目は倉庫内にありますが、ジョブショップに戻す必要があります。
- [倉庫から返品]
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シリアル番号付品目は倉庫管理では倉庫内にありましたが、現在はジョブショップ管理に戻されます。さらに、出庫手順を行う必要があります。
- [メンテナンス可能状態へ転送済]
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シリアル番号付品目がサービスに転送されます。
- [不合格/仕損]
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シリアル番号付品目が製造オーダで不合格です。シリアル番号付品目は、サービスではメンテナンス可能状態へ転送できず、別の製造オーダで使用できません。再作業オーダを使用した再作業は引き続き可能です。
注:新規に作成された完成状態がこの状況になることはありません。
- [不合格]
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シリアル番号付品目が製造オーダで不合格です。この状況にある品目は隔離検査に送られるか、廃棄されます。
- [隔離検査]
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シリアル番号付品目が製造オーダで不合格であるため、隔離検査倉庫または指定した隔離検査場所に送られます。
- [仕損]
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シリアル番号付品目が製造オーダで不合格であり、再作業の対象ではありません。
- 有効
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このチェックボックスがオンの場合、完成状態構造は完成しています。
- 品目
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シリアル番号付品目の構成要素
- 構成要素シリアル番号
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構成要素のシリアル番号
- ロットコード
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特定の (ロット) コードで識別され、一括して製造および保管される大量の品目。ロットは商品の識別に使用します。
- 有効化コード
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構成要素の有効化コード
- 所要数量
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構成要素の所要数量
このセッションに表示される部品表構成要素は、製造オーダの見積資材と同等です。
- 構成要素がシリアル番号付品目で、その品目の部品表数量が 1 よりも大きい場合は、その品目のすべてのインスタンスごとのレコードを見ることができます。すべてのレコードごとにシリアル番号を入力できます。つまり、シリアル番号付品目のレコードの数は、品目の部品表数量と等しくなります。すべてのレコードで、[所要数量]の値は 1 になっています。
- 特定の部品表資材がロット管理品目であり、その品目の部品表数量が 1 よりも大きい場合、その品目についてセッションで見ることができるのは、対応する構成要素ロット番号があるレコード 1 つのみです。
- 参照指示
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たとえばプリント基板に電子的な構成要素を実装する場所など、品目に構成要素を挿入するための位置を示します。参照指示は通常エレクトロニクスで使用され、コンピュータ支援設計 (CAD) ステーションから生成できます。
このフィールドを編集できるのは、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションのシリアル番号を生成するタイミングフィールドが[マニュアル]に設定されている場合のみです。このフィールドから品目別参照指示 (tcibd0120m000) セッションにズームできます。
部品表で「参照指示」が定義されている場合は、構成要素が番号化されていなくても、すべての参照指示に個別の完成状態構成要素ラインが作成されます。
- 記述
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参照指示についての記述。たとえば、構成要素品目の取り付け場所を表すコードなどです。
- 位置
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構成要素の位置番号