シリアル完成品 - 完成状態ヘッダ (timfc0110m000)

セッションの目的: 組立管理モジュールやジョブショップ管理 (JSC) モジュールで構築されたシリアル完成品をメンテナンスおよび表示します。

このセッションでは、組立オーダまたは製造オーダのシリアル番号付品目 1 個に 1 ラインずつが対応しています。たとえば、オーダ数量が 6 品目の場合は、このセッションには 6 本のラインがあり、各ラインにシリアル番号が付いて、1 個の物理的な品目を一意に識別できるようになります。シリアル番号の例としては、車の車両登録番号 (VIN) があります。

このセッションで品目を選択し、適切なメニューの [完成状態構成要素] をクリックすると、各シリアル完成品のシリアル番号付構成要素がシリアル完成品 - 完成状態構成要素 (timfc0111m000) セッションに表示されます。シリアル完成品とシリアル番号付構成要素から、完成状態構造が形成されます。これにより、オーダデータを追跡したり、個々の完成品にどの構成要素が使われているかを調べたりすることができます。

工程管理

工程管理で製造される番号化品目の完成状態構造を表示できる時点は、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの [シリアル番号の生成] フィールドに依存します。さまざまな時点で、LN を使用してマスクに基づいたシリアル番号を生成することができます。マスクが存在しない場合は、マニュアルでシリアル番号を挿入する必要があります。

組立管理 (ASC)

組立管理でライン順序を確認済にすると、シリアル番号を生成することができます。そうすることで、品目の完成状態構造を表示できます。

注: 

シリアル状況が [作成済] の場合は、完成状態シリアル品目を削除することのみが可能です。

オーダタイプ

オーダのタイプを指定します。

指定可能な値

組立オーダ
製造オーダ
生産日程計画
製造/組立オーダ

この製造または組立オーダに対して、シリアル番号付品目が製造されます。

サイト

サイトの ID

注: 

マルチサイト機能が有効な場合にのみ表示されます。

日程計画位置

生産日程計画」のラインの位置番号

品目

この親品目からシリアル番号付品目が派生されます。

品目タイプ

品目の分類。たとえば、一般品目、サービス品目、設備品目であるかどうかを識別できます。品目のタイプに応じて、特定の機能のみがこの品目に適用されます。

指定可能な値

製品
購買
製造
一般
原価
サービス
外注サービス
リスト
工具
設備
設計モジュール
改訂

設計品目 (E 品目) または改訂管理される品目 (つまり、設計品目へリンクする品目) のバージョンまたは改訂バージョン。1 つの設計品目に対して複数の改訂を作ることが可能です。

設計品目: 設計品目: マウンテンバイク E-MB01

改訂 記述 状況
A1 バイクのドラフト設計図 未発行
A2 バイクの設計図 未発行
A3 バイク MB01 の親設計品目 発行済
A4 廃止されたバイク 取消済
オーダ数量

製造予定の「オーダ数量」。資材および時間の見積はこの数量に基づきます。

工順または日付がまだ入力されていない場合、カレンダーはデフォルト工順と 100% の利用率を基準にします。

現在のフィールド値を変更するときに製造オーダ内訳を使用すると、各有効化コードの [見積資材 (ticst0101m000)] セッションにある [オーダ数量] フィールドの値が変更され、それらの合計が現行フィールドの値と同じになり、数量が各有効化コードに均等に配分されます。

内訳が存在する場合、オーダ数量は内訳ラインのオーダ数量の合計により管理されます。

不合格の作業

[「不合格」に設定]をクリックしたときに、製造オーダでシリアルが[不合格]となる作業を指定します。

シリアル番号

単一の物的品目に対する一意の識別番号。マスクを使用してシリアル番号が生成されます。シリアル番号は、たとえば日付、モデルや色の番号、連番などを示す複数のデータセグメントによって構成されます。

シリアル番号は品目および工具に対して生成することができます。

ロットコード

特定の (ロット) コードで識別され、一括して製造および保管される大量の品目。ロットは商品の識別に使用します。

有効化コード

有効化構成品目に関する差異をモデル化するために使用する、販売オーダラインやプロジェクト成果物ラインなどの参照番号

シリアル状況

完成品のシリアル番号の状況

指定可能な値

[作成済]

シリアル番号が生成された後のシリアル番号付完成品の初期状況。

このシリアル番号は、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションのシリアル番号を生成するタイミングフィールドの値に基づき、LN によって生成されます。このフィールドが[マニュアル]に設定されている場合、プロセスの任意の時点でシリアル番号を生成できます。

[割当済]

製品が完成しています。シリアル番号がシリアル番号付品目にリンクされ、シリアル番号付品目は倉庫管理へ転送できる状態になっています。

[倉庫に発送済]

シリアル番号付品目が完了とレポートされ、送信されますが、まだ倉庫に受領されていません。さらに、入庫手順を行う必要があります。

[倉庫で入庫済]

シリアル番号付品目が倉庫に入庫されます。入庫手順が行われます。

[倉庫からリコール]

シリアル番号付品目は倉庫内にありますが、ジョブショップに戻す必要があります。

[倉庫から返品]

シリアル番号付品目は倉庫管理では倉庫内にありましたが、現在はジョブショップ管理に戻されます。さらに、出庫手順を行う必要があります。

[メンテナンス可能状態へ転送済]

シリアル番号付品目がサービスに転送されます。

[不合格/仕損]

シリアル番号付品目が製造オーダで不合格です。シリアル番号付品目は、サービスではメンテナンス可能状態へ転送できず、別の製造オーダで使用できません。再作業オーダを使用した再作業は引き続き可能です。

注: 

新規に作成された完成状態がこの状況になることはありません。

[不合格]

シリアル番号付品目が製造オーダで不合格です。この状況にある品目は隔離検査に送られるか、廃棄されます。

[隔離検査]

シリアル番号付品目が製造オーダで不合格であるため、隔離検査倉庫または指定した隔離検査場所に送られます。

[仕損]

シリアル番号付品目が製造オーダで不合格であり、再作業の対象ではありません。

不合格の作業

シリアルが製造オーダから削除される不合格の作業フィールドで指定された作業の番号を表示します。

有効

このチェックボックスがオンの場合、完成状態構造は完成しています。シリアル番号付構成要素にシリアル番号が存在し、ロット管理 (シリアル番号付) 品目にロット番号が存在する場合、完成状態構造は完成しています。シリアル状況が (マニュアルまたは自動で) [作成済]または[不合格]から[割当済]に変わると、自動的に完成状態構造の完了をチェックします。

完成状態構造が有効でない場合は、フィジカルブレイクダウン構造の作成 (tscfg2210m000) セッションで完成状態構造をメンテナンス可能状態構造にコピーすることはできません。さらに、[在庫処理パラメータ (whinh0100m000)] セッションの完成状態シリアルをチェックフィールドが[警告]または[ブロック]の場合には、品目を出荷できません。

再作業オーダ

シリアル番号付品目について再作業オーダが存在する場合、このフィールドに再作業オーダ番号が表示されます。