製造倉庫オーダ (timfc0101m000)
セッションの目的: 倉庫からジョブショップに送られ、再度倉庫に戻される資材および完成品を管理します。このセッションでは、品目の出庫、返却、または取消を詳細に行うことができ、これはシリアル番号付品目またはロット管理品目の場合に特に重要です。倉庫オーダにつながるあらゆる資材または完成品が、このセッションの製造倉庫オーダによって示されます。
次のどちらの製造倉庫オーダを表示するかを、[
] メニューで選択できます。- [完成品] の製造倉庫オーダ
- [資材] の製造倉庫オーダ (資材位置番号順にソートされます)
倉庫処理の詳細管理
このセッションでは、資材および完成品の詳細な倉庫処理により、次のことができます。
- 倉庫内に残っている数量を取り消すことと余剰数量をジョブショップから倉庫に返却することを区別できます。
- 特定のロットコードまたはシリアル番号を倉庫に返却できます。これは、特定の資材または製造オーダについてロットまたはシリアル番号が複数倉庫内にある場合に便利です。
- 1 つの資材または製造オーダについて異なる計画出庫日または計画入庫日を指定できます。この異なる日付が計画在庫処理に反映されます。これにより、MRP 計画はより正確な資材計画になります。
- 倉庫オーダの自動処理を使用する場合 (直接処理倉庫オーダラインチェックボックスがオンの場合)、たとえば数量不足などにより前回自動処理が失敗したときに自動処理を再開できます。
- 返品オーダの使用時に異なる倉庫手順を選択できます。
このセッションの使用方法
[資材] 表示で、特定の製造倉庫オーダについて、セッションの見出しとラインどちらでも資材数量の出庫、取消、返却を行うことができます。
ヘッダでの数量の処理
倉庫から資材を出庫する場合は、次の手順を実行します。
- ヘッダの [出庫] フィールドに、出庫する数量を入力します。
- 適切なメニューで [出庫] フィールドに入力した数量がオーダ数量よりも少ない場合は、新しい製造倉庫オーダを作成できます。 ] をクリックします。[
- 資材処理プロセスを続行するには、適切な製造倉庫オーダを選択して、適切なメニューでたとえば [ ] など次の手順アクションを選択します。
資材数量の返却または取消を行う場合は、ヘッダの [返却予定] フィールドまたは [取消予定] フィールドにそれぞれの数量を入力した後、適切なメニューの [ ] をクリックする必要があります。
ラインでの数量の処理
シリアル番号付品目またはロット管理品目の場合は、もっと詳細な資材の処理が必要になります。たとえば、特定のシリアル番号の品目をジョブショップから倉庫に戻すといった場合もあります。このため、適切な倉庫製造オーダをダブルクリックして、詳細セッションを開始する必要があります。詳細セッションで、返却する品目のシリアル番号を指定できます。
複数の製造倉庫オーダ
[製造倉庫オーダ (timfc0101m000)] セッションでは、特定の製造オーダに関して製造倉庫オーダがリストされます。製造倉庫オーダは、次の処理と関連性があります。
- [オーダ - 計画在庫処理 (whinp1501m000)] セッションの計画在庫処理
- 製造オーダが少なくとも発行済である場合: [入庫オーダライン (whinh2110m000)] セッションおよび [出庫オーダライン (whinh2120m000)] セッションの倉庫オーダライン
次のセクションに、たとえば次の納入や有効化構成品目の場合など、製造倉庫オーダの例が複数提供されています。
出庫 - 次の納入
出庫用と次の納入用の 2 種類の製造オーダが用意されています。この 2 つの製造倉庫オーダの引当日は当初同じですが、[製造倉庫オーダ (timfc0101m000)] セッションでマニュアルで引当日を変更できます。
オーダ内訳
[製造オーダ内訳 (tisfc0105m000)] セッションで定義されるオーダ内訳により、複数の製造倉庫オーダを生成できます。これは、完成品または資材が [品目 (tcibd0501m000)] 詳細セッションで [ロット管理] として定義され、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] 詳細セッションで [在庫内ロット] チェックボックスがオンになっている場合です。該当する有効化コードごとに、製造倉庫オーダが 1 つずつ生成されます。
完成品または資材が [ロット管理] ではない場合は、有効化コード 0 (ゼロ) に対して製造オーダまたは資材の全数量が記録されるため、製造倉庫オーダが 1 つだけになります。
[品目 (tcibd0501m000)] 詳細セッションで [有効化構成供給] チェックボックスがオフの場合も、製造倉庫オーダは 1 つのみです。
資材および完成品の倉庫処理を詳細に管理する必要がない場合には、次のセッションを使用できます。
- 製造オーダの出庫資材 (ticst0101m100)
- オーダの完了レポート (tisfc0120s000)
- 製造オーダ
-
- オーダ発生元
-
オーダのタイプ
指定可能な値
- [JSC 生産]
- [JSC 生産 (マニュアル)]
- [生産日程計画]
- [ASC 生産]
- [ASC 生産 (マニュアル)]
- [製造カンバン]
- [転送]
- [転送 (マニュアル)]
- [プロジェクト]
- [プロジェクト (マニュアル)]
- [EP 物流]
- オーダ
-
指定された納期で指定された数量の品目を製造するオーダ
- オーダ状況
-
製造オーダの処理段階を示す、製造オーダに割り当てられている状況。[作成済]、[出力済]、[発行済] などがあります。
指定可能な値
- 作成済
-
「製造オーダ」の初期状況。まだすべての製造オーダデータを変更できます。材料はまだ出庫されていません。材料の追加や削除、数量の変更ができます。
- 修正
-
「製造オーダ」は、[作成済]状況と同じ方法で修正できます。[バージョン管理]チェックボックスがオンの場合、この状況は新たに作成されたバージョンの製造オーダに割り当てられます。この製造オーダの見積を調整できます。すでに登録済の実際原価は新しいバージョン番号で製造オーダに保存されます。
注:必要な変更を行ったら、製造オーダ文書を出力して「製造オーダ」を発行する必要があります。新しい製造オーダが出力または発行されると、見積原価は再び凍結されます。
- スケジュール済
-
製造オーダが Infor SCM Schedulerでスケジュールされると、この状況になります。この状況は、Infor SCM Schedulerがインストールされている場合のみ適用されます。
- 出力済
-
製造オーダの文書が出力されました。製造オーダパラメータ (tisfc0100s000) セッションの[製造オーダ文書の出力必須]チェックボックスがオンの場合、オーダ文書が出力される前に製造オーダを発行できません。「繰返生産品目」の場合は、オーダ文書の出力が必須になることはないため、[製造オーダ文書の出力必須]チェックボックスは無効です。オーダ文書のタイプに関する説明は、オーダ文書の内容を参照してください。
注:製造オーダ文書が出力されると、オーダの見積を調整できなくなります。
- 発行済
-
製造オーダが製造用に発行されると、材料が製造のジョブショップに出庫され、時間が転記されます。まだ次のことを実行できます。
- 計画データの調整
- 原価見積が凍結されていない場合、見積材料費および見積作業費を変更します。
製造オーダは製造オーダの発行 (tisfc0204m000) セッションで発行できます。
- 有効
-
製造オーダでの作業が開始されています。製造オーダについて「仕掛品取引」が実施されると、オーダ状況が[有効]になります。製造オーダの状況が[有効]の場合、時間が転記され、材料が出庫されます。見積原価は変更できません。
- 製造完了
-
オーダは完了として報告されます。倉庫管理が在庫に納入する必要がある製造済品目の入庫手順を完了すると、製造は[完了]状況を受領します。
- 完了
-
オーダは完了済として報告され、完了したすべての製品が在庫に納入されました。まだ製造オーダの時間を処理したり材料を出庫したりできます。次のセッションでオーダを完了として報告できます。
-
オーダの完了レポート (tisfc0520m000)
セッションの目的: 1 つまたは複数のオーダの一部または全体を完了として報告します。 -
作業の完了レポート (tisfc0130m000)
セッションの目的: オーダの最終作業を完了として報告します。 -
オーダグループ別作業の完了レポート (tisfc0205m000)
セッションの目的: オーダをオーダグループ別に完了として報告します。 -
生産日程計画の完了レポート (tirpt1201m000) および生産日程計画から製造オーダを完了レポート (tirpt1502m000)
これらのセッションを使用して、RPT 品目について、製造スケジュールの製造オーダを完了として報告します。
-
- クローズ
-
製造オーダの会計結果が計算されています。製造オーダをクローズする前に、オーダのすべての材料を出庫し、すべての時間を処理する必要があります。外注作業の購買オーダは、処理済になっている必要があります。オーダがクローズされると、オーダ状況をリセットしない限り、材料の出庫や時間の処理はできなくなります。製造オーダのクローズ (ticst0201m000) セッションを使用して製造オーダをクローズできます。
- アーカイブ済
-
製造オーダデータがアーカイブに移動されました。詳細は、次の情報を参照してください: 製造オーダのアーカイブ
- 一般
-
- 資材
-
- .
-
- 位置
-
製造オーダの資材の位置番号
- 作業
-
品目を製造するために連続的に実行される工順の一連のステップの 1 つ
次のデータは、工順作業時に収集されます。
- タスク。切断など
- タスクを実行するために使用される機械 (オプション)。切断機など
- タスクが実行される箇所 (ワークセンタ)。木工作業など
- タスクの実行に必要な従業員数
このデータはオーダリードタイムの計算や製造オーダの計画、標準原価計算に使用されます。
- 倉庫
-
資材 ([資材]表示) または完成品 ([完成品]表示) の倉庫
- アクション
-
- 出庫
-
倉庫からジョブショップに出庫される資材数量
- 次の納入
-
将来の日付または時間に出庫される予定の資材数量
- 取消予定
-
[ブロック]チェックボックスがオフの場合、[オーダ数量]フィールドの数量をそれ以上マニュアルで変更して、倉庫から出庫する特定の数量を取り消すことはできません。下記のステップを行って、数量を取り消す必要があります。
注:- 品目数量を取り消すことができるのは、この品目が資材として使用されている場合のみです。完成品の数量はこのセッションでは取り消すことができません。
- 資材数量を取り消すことができるのは、倉庫オーダの状況がまだ[出荷済]になっていない場合のみです。さらに、すでに出庫済の実際数量がオーダ数量よりも少なくなければなりません。
-
取り消したい数量は、ヘッダの[取消予定]フィールドまたは特定の製造倉庫オーダの[取消予定数量]フィールドに入力します。たとえば、特定の資材のオーダ数量が 8 であるときに、実際に必要な数量が 6 の場合は、[取消予定]フィールドに 2 と入力します。
資材内訳が存在する場合は、該当する製造倉庫オーダで数量を取り消す必要があります。資材内訳が存在しなければ、ヘッダの[取消予定]で数量を取り消すことができます。
-
適切なメニューメニューで、[倉庫管理でオーダ数量が修正されます。修正後のオーダ数量がこのセッションに表示されるかどうかは、倉庫出庫手順がそれまでにどの程度進んでいるかによります。
- 倉庫出庫手順がまだ開始されていない場合またはまだ初期段階の場合には、該当する製造倉庫オーダのオーダ数量が調整されます。[取消予定]フィールドに入力した数量が、[オーダ数量]フィールドの数量から差し引かれ、[取消予定]フィールドは再度 0 (ゼロ) になります。
- 倉庫出庫手順がすでに相当進んでいる場合は、製造倉庫オーダの[オーダ数量]は調整できません。ただし、取消済数量が[取消済数量]フィールドに表示されるので、倉庫の従業員はこの数量については倉庫からピッキングを行う必要がないと判断できます。[取消予定]フィールドは再度 0 (ゼロ) になります。
]をクリックします。
注:[ブロック]がオンの場合は、[オーダ数量]フィールドで直接オーダ数量をマニュアルで変更できます。上記の取消手順を行う必要はありません。
- 返却予定
-
ジョブショップから倉庫に返却したい品目の数、または倉庫からジョブショップにリコールしたい完成品の数。返却数量を入力した後、適切なメニューメニューで[
]をクリックして、返却プロセスを開始します。[複数ロット]チェックボックス/[複数シリアル]チェックボックスがオンの場合は、どのロットまたはシリアル番号付品目を倉庫に返却するのか明らかにするためにロット番号/シリアル番号を指定する必要があります。そのためには、特定の製造倉庫オーダの詳細セッションを開始します。
このフィールドを使用できるのは、品目に資材内訳が存在しない場合のみです。資材内訳が存在する場合は、特定の製造倉庫オーダの詳細セッションの[返却数量]フィールドを使用する必要があります。
詳細は、詳細セッションの返却数量フィールドを参照してください。
- 数量
-
- 見積
-
製造オーダに必要とされる見積資材数量
- 実際
-
倉庫から出庫され、ジョブショップに入庫される資材数量
- 倉庫別処理中
-
倉庫でブロック解除されているものの、ジョブショップでまだ入庫されていない資材数量
- ブロック
-
倉庫でブロックされ、ジョブショップで入庫されない資材数量
- 方法
-
- バックフラッシュ
-
このチェックボックスがオンの場合、 「バックフラッシュ」は、資材の出庫方法として適用されます。
- 在庫出庫の直接開始
-
このチェックボックスがオンの場合、資材の倉庫オーダラインは、製造オーダの発行時に自動的にブロック解除されます。このため、在庫出庫の開始 (tisfc0207m000) セッションを実行して資材をブロック解除する必要はありません。
このチェックボックスがオフの場合、資材がバックフラッシュされていなければ、メニューで[
]をクリックして、資材の倉庫オーダラインをブロック解除する必要があります。ブロック解除された倉庫オーダラインは、倉庫の従業員が倉庫出庫手順を開始する合図となります。この手順は、資材の出庫勧告から始まります。倉庫出庫手順によって、資材がジョブショップに送られます。この資材に関する直接処理倉庫オーダラインチェックボックスがオンの場合、倉庫オーダラインがブロック解除された後で、自動的に倉庫出庫手順が実行されます。
- 直接処理倉庫オーダライン
-
このチェックボックスがオンの場合、 適切なメニューメニューの[
]をクリックして倉庫内の資材をブロック解除したときに、自動的に倉庫出庫手順が実行されます。このチェックボックスがオフの場合、 適切なメニューメニューの[
]をクリックして倉庫オーダラインをブロック解除したときに、残りの倉庫手順をマニュアルで実行する必要があります。 - 資材管理方法
-
このフィールドの値は、[部品表 (tibom1110m000)] セッションの[オーダ文書に出力]チェックボックス、および品目 - 倉庫管理 (whwmd4600m000) セッションのフロア在庫チェックボックスによって変わります。デフォルトの組合せとその結果として指定される資材管理方法を次の表に示します。
オーダ文書に出力 フロア在庫 [資材管理方法] の値 オフ オン 作成される資材ラインなし オフ オフ [引当のみ] オン オフ [出力および引当] オン オン [出力のみ] 指定可能な値
- 引当のみ
-
オーダ文書の資材を出力せず、割り当てるだけです。
- 出力および引当
-
オーダ文書の資材を出力するとともに、資材を割り当てます。
- 出力のみ
-
オーダ文書の資材を出力しますが、資材を割り当てません。
- 完成品表示
-
- 品目
-
購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具
品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。
非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。
- 原価品目 (電気代など)
- サービス品目
- 外注サービス
- リスト品目 (メニュー/オプション)
[資材]表示では、品目は資材です。[完成品]表示では、品目は完成品です。
- 数量
-
- オーダ済
-
製造オーダに対してオーダされる完成品数量
- 実際
-
製造で完了としてレポートされ、倉庫に入庫済の完成品数量
- 倉庫別処理中
-
製造で完了としてレポートされているものの、倉庫にまだ入庫していない完成品数量
- 完成品
-
- 連番
-
オーダラインの連番
- 有効化コード
-
有効化構成品目に関する差異をモデル化するために使用する、販売オーダラインやプロジェクト成果物ラインなどの参照番号
- 取引タイプ
-
在庫移動のタイプ。[出庫]または[入庫]のいずれかです。[出庫]と[入庫]の意味は、その品目が資材であるか完成品であるかによって決まります。
ヘッダの品目が資材 ([資材]表示) の場合、取引タイプの意味は次のとおりです。
取引タイプ オーダタイプ 移動 [出庫] ジョブショップ 資材が倉庫からジョブショップに出庫されます。 [入庫] ジョブショップ 資材はジョブショップから倉庫に送られます。 [出庫] 転送 資材が中央倉庫から工程倉庫に出庫されます。 [入庫] 転送 資材が工程倉庫で入庫されます。 ヘッダの品目が完成品 ([完成品]表示) の場合、取引タイプの意味は次のとおりです。
取引タイプ 移動 [入庫] 完成品は倉庫に入庫されます。 [出庫] 完成品が倉庫からジョブショップに戻されます。 注:再作業の場合、または倉庫に戻された資材の場合、[出庫]と[入庫]の意味は、前述の意味とは逆になります。
- ブロック
-
このチェックボックスがオンの場合、製造倉庫オーダがブロックされます。つまり、これは次のことを意味します。
- 倉庫管理において、製造倉庫オーダに対して倉庫手順を開始することができません。
- オーダ数量は変更できます。
このチェックボックスがオフの場合、製造倉庫オーダはブロック解除されます。つまり、これは次のことを意味します。
- 倉庫管理において、製造オーダの倉庫手順を開始することができます。資材または完成品に対して自動処理を指定してある場合、このチェックボックスをオフにすることで、自動処理が開始されます。
- オーダ数量は変更できません。
このチェックボックスがオフになるのは、次の場合です。
- 適切なメニューメニューで資材に対して[次の納入]チェックボックスがオフになっている製造倉庫オーダラインがすべてブロック解除されます。 ]をクリックした場合。[
- 製造オーダを完了済としてレポートした場合。
注:このチェックボックスは、一度オフに設定されると、もう一度オンにすることができません。
- 状況
-
関連する倉庫オーダラインの状況
- 次の納入
-
このチェックボックスがオンの場合、製造倉庫オーダには次の納入である資材数量が示されます。つまり、この数量は将来の日付または時間に出庫されます。
注:このチェックボックスが適用されるのは、このセッションの[資材]表示のみです。
- オーダ数量
-
倉庫から出庫または倉庫に入庫される数量、またはその予定数量
- 実際数量
-
すでに倉庫から出庫または倉庫に入庫されている数量
- 取消予定数量
-
[ブロック]チェックボックスがオフの場合、[オーダ数量]フィールドの数量をそれ以上マニュアルで変更して、倉庫から出庫する特定の数量を取り消すことはできません。下記のステップを行って、数量を取り消す必要があります。
注:- 品目数量を取り消すことができるのは、この品目が資材として使用されている場合のみです。完成品の数量はこのセッションでは取り消すことができません。
- 資材数量を取り消すことができるのは、倉庫オーダの状況がまだ[出荷済]になっていない場合のみです。さらに、すでに出庫済の実際数量がオーダ数量よりも少なくなければなりません。
-
取り消したい数量は、ヘッダの[取消予定]フィールドまたは特定の製造倉庫オーダの[取消予定数量]フィールドに入力します。たとえば、特定の資材のオーダ数量が 8 であるときに、実際に必要な数量が 6 の場合は、[取消予定]フィールドに 2 と入力します。
資材内訳が存在する場合は、該当する製造倉庫オーダで数量を取り消す必要があります。資材内訳が存在しなければ、ヘッダの[取消予定]で数量を取り消すことができます。
-
適切なメニューメニューで、[倉庫管理でオーダ数量が修正されます。修正後のオーダ数量がこのセッションに表示されるかどうかは、倉庫出庫手順がそれまでにどの程度進んでいるかによります。
- 倉庫出庫手順がまだ開始されていない場合またはまだ初期段階の場合には、該当する製造倉庫オーダのオーダ数量が調整されます。[取消予定]フィールドに入力した数量が、[オーダ数量]フィールドの数量から差し引かれ、[取消予定]フィールドは再度 0 (ゼロ) になります。
- 倉庫出庫手順がすでに相当進んでいる場合は、製造倉庫オーダの[オーダ数量]は調整できません。ただし、取消済数量が[取消済数量]フィールドに表示されるので、倉庫の従業員はこの数量については倉庫からピッキングを行う必要がないと判断できます。[取消予定]フィールドは再度 0 (ゼロ) になります。
]をクリックします。
注:[ブロック]がオンの場合は、[オーダ数量]フィールドで直接オーダ数量をマニュアルで変更できます。上記の取消手順を行う必要はありません。
- 取消済数量
-
倉庫で取り消される数量。倉庫管理では、[オーダ数量]から[取消済数量]を引いた残りの数量が出庫されます。詳細については、取消予定数量を参照してください。
- ロット選択
-
[品目 (tcibd0501m000)] 詳細セッションの[ロット管理]チェックボックスがオンの場合、品目はロット管理品目であり、資材が出庫されるロットをこのフィールドに表示できます。ロットコードは[製造オーダの出庫資材 (ticst0101m100)] セッションで設定されます。
[ロット管理]チェックボックスがオフの場合、値は[任意]となり、変更できません。
指定可能な値
- 任意
-
入庫または出荷の対象商品に、特定のロット条件は付与されません。複数のロットを使用できます。
- 同一
-
入庫または出荷に任意のロットを選択できますが、入庫または出庫の全体を同一ロットにする必要があります。
- 特定
-
1 つの特定ロットのみの入庫または出荷ができます。
- 複数ロット
-
このチェックボックスがオンの場合、この製造倉庫オーダで複数のロットが使用されます。
- シリアル番号
-
シリアル番号付品目の番号
- 複数シリアル
-
このチェックボックスがオンの場合、この製造倉庫オーダで複数のシリアル番号が使用されます。
- 改訂
-
設計品目 (E 品目) または改訂管理される品目 (つまり、設計品目へリンクする品目) のバージョンまたは改訂バージョン。1 つの設計品目に対して複数の改訂を作ることが可能です。
例
設計品目: 設計品目: マウンテンバイク E-MB01
改訂 記述 状況 A1 バイクのドラフト設計図 未発行 A2 バイクの設計図 未発行 A3 バイク MB01 の親設計品目 発行済 A4 廃止されたバイク 取消済 - 倉庫
-
商品を収容する場所。各倉庫に対して、住所データおよびそのタイプに関するデータを入力できます。
- 日付
-
製造倉庫オーダが完成品に関するものである場合、この日付は製造オーダの要求納期を表します。
製造倉庫オーダが資材に関するものである場合、この日付はジョブショップで資材が必要となる日付を表します。
- 所有権
-
商品の所有権が発注先から顧客に変更されるかどうか、およびサプライチェーンでのその時期を示します。所有権変更は、組織内の部署や事業単位間でも生じます。これは、内部所有と呼ばれます。所有権の変更時、支払が必要になります。
従来の非 VMI のシナリオでは、顧客が発注先から品目を受け取ると品目の所有権が発注先から顧客に変更されます。顧客は商品の入庫時に品目の支払を行う必要があります。
さまざまな「外注」シナリオでは、所有権は入庫、または出庫倉庫処理中に変更されません。これらの場合、所有権は顧客所有になります。
販売業者管理在庫 (VMI) シナリオの場合、所有権は委託できます。所有権が委託される場合、所有権変更は時間ベース、または消費ベースになります。
-
消費ベース
顧客が商品を販売のために、または消費のために出庫したとき -
時間ベース
次の後、しばらくしてからになります。
- 顧客が商品を受け取る
- 商品の最終出庫、または入庫
時間ベースの所有権変更の場合、期間は顧客と発注先の契約で規定されます。
-
- 詳細
-
- 返却
-
このチェックボックスがオンの場合、返却される数量が製造倉庫オーダに含まれます。
- オリジナル有効化コード
-
倉庫オーダのオリジナル有効化コード。
- 直接処理倉庫オーダライン
-
このチェックボックスがオンの場合、 適切なメニューメニューの[
]をクリックして倉庫内の資材をブロック解除したときに、自動的に倉庫出庫手順が実行されます。このチェックボックスがオフの場合、 適切なメニューメニューの[
]をクリックして倉庫オーダラインをブロック解除したときに、残りの倉庫手順をマニュアルで実行する必要があります。注:倉庫管理でも、倉庫出庫手順を自動的に実行するように定義できます。
- 出庫戦略
-
製造倉庫オーダの出庫戦略を表示します。
指定可能な値
- フリー
-
オーダ品目についてピッキング制約はありません。
- 優先
-
最初にこの取引先の使用可能在庫を使用してから、自社の在庫または別の取引先の在庫を使用する必要があります。
- 制限付
-
この取引先の在庫のみを使用する必要があります。この取引先に有効在庫がない場合、不足が適用されます。
- 適用なし
- 関連オーダタイプ
-
製造倉庫オーダの基礎になるオーダタイプ
- [工程]
- [転送]。詳細は、転送オーダを参照してください。
- 返却
-
- 返却数量
-
倉庫からジョブショップへ (完成品の場合) またはジョブショップから倉庫へ (資材の場合) 戻したい数量
数量を返却するには、次の手順を実行します。
- [返却数量]フィールドに返却する数量を入力します。
- オプションで、[返品理由]フィールドに理由コードを、[返品オーダタイプ]フィールドにオーダタイプを指定します。
-
必要に応じて、[ロット/シリアルを選択]フィールドで[ ]をクリックします。その後、[ロット/シリアルの返却 (whinh2149m000)] セッションでロットコードまたはシリアル番号を指定できます。
[複数ロット]チェックボックスおよび[複数シリアル]チェックボックスがオフの場合は、シリアル番号またはロットコードが 1 つだけ製造倉庫オーダに適用されるか、または製造倉庫オーダにはシリアル番号/ロットコードはまったく適用されません。次の手順として、[ ]をクリックすると、現在の製造倉庫オーダからのロットコードまたはシリアル番号が自動的に返品オーダにコピーされます。ロットコードが定義されていない場合、ロットコードなしの返品オーダが作成されます。
- [ ]をクリックします。指定された数量の製造倉庫オーダが作成されます。
- 返品オーダタイプ
-
返却数量について作成される製造倉庫オーダの倉庫オーダタイプ
- 返品理由
-
返却数量について作成される製造倉庫オーダの返品理由
- ロット/シリアルを選択
-
製造倉庫オーダでロット/シリアル番号が複数使用されている場合に、どのロット/シリアル番号を返却するかを選択できます。
- プロセス
-
指定した返却数量を返却するための新しい製造倉庫オーダを作成できます。
- 倉庫
-
- オーダタイプ
-
倉庫オーダのタイプを識別するコード。倉庫オーダタイプにリンクしたデフォルトの倉庫手順は、その倉庫オーダタイプが割り当てられた倉庫オーダの倉庫での処理方法を決定します。ただし、デフォルトの手順は、倉庫オーダごと、またはオーダラインごとに修正できます。
- 理由
-
納入済商品が不合格となり、返却される理由
- 返品の所有権
-
資材ラインが倉庫管理に送り返される場合、ラインが製造倉庫オーダラインに渡されて保存されるように、このフィールドを設定する必要があります。
指定可能な値
-
[出庫済として返品]
資材が再使用できる場合、この値を使用します。 -
[会社所有]
資材が再使用できない場合、この値を使用します。
-
- 初期非表示
-
- 発行済
-
このチェックボックスがオンの場合、製造倉庫オーダラインが倉庫管理に発行されます。
このチェックボックスがオフの場合、製造倉庫オーダラインは倉庫管理に発行されません。これは、倉庫オーダを含まないバックフラッシュの場合などに発生します。
- 仕様
-
- 販売先取引先
-
この需要を満たす供給は、必ずこのフィールドに表示される販売先取引先に対して引当済または需要ペギング済でなければなりません。
この特徴を使用して、需要に一致する供給が検出されます。
- ビジネスオブジェクトタイプ
-
この需要を満たす供給は、必ずこのフィールドに表示されるオーダタイプに対して引当済または需要ペギング済でなければなりません。
この特徴を使用して、需要に一致する供給が検出されます。
注:次のフィールドは常に組み合せて使用されます。組合せによって、関連するオーダまたはオーダラインが識別されます。
- [ビジネスオブジェクトタイプ]
- [ビジネスオブジェクト]
- [ビジネスオブジェクト参照]
指定可能な値
- サービス (マニュアル)
- メンテナンス販売オーダ
-
メンテナンス販売オーダ
- メンテナンス販売 (マニュアル)
- メンテナンス作業オーダ
-
メンテナンスオーダ
- メンテナンス作業オーダ (マニュアル)
- 販売オーダ
-
販売オーダ
- 販売スケジュール
-
販売スケジュール
- 適用なし
- 販売 (マニュアル)
- サービスオーダ
-
サービスオーダ
- ビジネスオブジェクト
-
この需要を満たす供給は、必ずこのフィールドに表示されるオーダ (オーダライン) に対して引当済または需要ペギング済でなければなりません。
この特徴を使用して、需要に一致する供給が検出されます。
注:次のフィールドは常に組み合せて使用されます。組合せによって、関連するオーダまたはオーダラインが識別されます。
- [ビジネスオブジェクトタイプ]
- [ビジネスオブジェクト]
- [ビジネスオブジェクト参照]
- 参照
-
この需要を満たす供給は、必ずこのフィールドに表示される参照コードに対して引当済または需要ペギング済でなければなりません。
この特徴を使用して、需要に一致する供給が検出されます。
このフィールドは、次の 2 とおりの方法で使用できます。
- [販売先取引先]フィールドが入力済の場合、[参照]フィールドは顧客定義による参照コードの記録に使用されます。
- [販売先取引先]フィールドが未入力の場合、[参照]フィールドは内部参照の記録に使用されます。
参照コードを使用すると、一連の部品の工順が異なる場合 (たとえば、一部の部品が外注先に輸送されて後から返却される場合) でも、これらの部品を互いにリンクしておくことができます。
- 製品バリアント
-
この需要を満たす供給は、必ずこのフィールドに表示される製品バリアントに対して引当済または需要ペギング済でなければなりません。
注:このフィールドは、次の条件に当てはまる場合にのみ入力可能です。
- 同一構成の多重販売チェックボックスが[組立計画パラメータ (tiapl0500m000)] セッションでオンになっている
- [同一構成の多重販売] チェックボックスが [製品バリアント (組立) (tiapl3500m000)] セッションでオンになっている。
- 品目タイプが [製造] または [製品] の品目であり、[品目 (tcibd0501m000)] セッションで [デフォルト供給ソース] が [組立] に設定されている