部品表一括変更アクション (tiedm3120m000)
部品表一括変更アクションを使用して構成要素を追加する場合、同じ部品表一括変更に直接リンクする他の部品表一括変更アクションを使用して、その構成要素を削除または置換することはできません。この制約を回避するには、まず該当する構成要素を削除し、次に同じ部品表一括変更を使用して同じ構成要素を追加します。追加した構成要素の設計部品表数量はオリジナルの数量と異なっていてもかまいません。その場合、[設計部品表の数量] フィールドの値が絶対数量として使用されます。
設計部品表構成要素に対して、次のアクションを実行できます。
- [追加]
- [削除]
- [置換]
[部品表一括変更 (tiedm3110m000)] セッションの [アクションごとに設計品目を含む/除く] チェックボックスがオンの場合、適切なメニューから設計品目を含む/除く (tiedm3121m000) セッションを開始して、部品表一括変更アクションの使用時に含める、または除く設計品目のリストを定義できます。
- 部品表一括変更番号
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LN が[設計データ管理パラメータ (tiedm0100m000)] セッションの[部品表一括変更の番号グループ]フィールドに入力された番号グループを使用して生成した「部品表一括変更」番号
- 部品表一括変更状況
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オーダ状況
指定可能な値
- 作成済
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「製造オーダ」の初期状況。まだすべての製造オーダデータを変更できます。材料はまだ出庫されていません。材料の追加や削除、数量の変更ができます。
- 修正
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「製造オーダ」は、[作成済]状況と同じ方法で修正できます。[バージョン管理]チェックボックスがオンの場合、この状況は新たに作成されたバージョンの製造オーダに割り当てられます。この製造オーダの見積を調整できます。すでに登録済の実際原価は新しいバージョン番号で製造オーダに保存されます。
注:必要な変更を行ったら、製造オーダ文書を出力して「製造オーダ」を発行する必要があります。新しい製造オーダが出力または発行されると、見積原価は再び凍結されます。
- スケジュール済
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製造オーダが Infor SCM Schedulerでスケジュールされると、この状況になります。この状況は、Infor SCM Schedulerがインストールされている場合のみ適用されます。
- 出力済
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製造オーダの文書が出力されました。製造オーダパラメータ (tisfc0100s000) セッションの[製造オーダ文書の出力必須]チェックボックスがオンの場合、オーダ文書が出力される前に製造オーダを発行できません。「繰返生産品目」の場合は、オーダ文書の出力が必須になることはないため、[製造オーダ文書の出力必須]チェックボックスは無効です。オーダ文書のタイプに関する説明は、オーダ文書の内容を参照してください。
注:製造オーダ文書が出力されると、オーダの見積を調整できなくなります。
- 発行済
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製造オーダが製造用に発行されると、材料が製造のジョブショップに出庫され、時間が転記されます。まだ次のことを実行できます。
- 計画データの調整
- 原価見積が凍結されていない場合、見積材料費および見積作業費を変更します。
製造オーダは製造オーダの発行 (tisfc0204m000) セッションで発行できます。
- 有効
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製造オーダでの作業が開始されています。製造オーダについて「仕掛品取引」が実施されると、オーダ状況が[有効]になります。製造オーダの状況が[有効]の場合、時間が転記され、材料が出庫されます。見積原価は変更できません。
- 製造完了
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オーダは完了として報告されます。倉庫管理が在庫に納入する必要がある製造済品目の入庫手順を完了すると、製造は[完了]状況を受領します。
- 完了
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オーダは完了済として報告され、完了したすべての製品が在庫に納入されました。まだ製造オーダの時間を処理したり材料を出庫したりできます。次のセッションでオーダを完了として報告できます。
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オーダの完了レポート (tisfc0520m000)
セッションの目的: 1 つまたは複数のオーダの一部または全体を完了として報告します。 -
作業の完了レポート (tisfc0130m000)
セッションの目的: オーダの最終作業を完了として報告します。 -
オーダグループ別作業の完了レポート (tisfc0205m000)
セッションの目的: オーダをオーダグループ別に完了として報告します。 -
生産日程計画の完了レポート (tirpt1201m000) および生産日程計画から製造オーダを完了レポート (tirpt1502m000)
これらのセッションを使用して、RPT 品目について、製造スケジュールの製造オーダを完了として報告します。
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- クローズ
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製造オーダの会計結果が計算されています。製造オーダをクローズする前に、オーダのすべての材料を出庫し、すべての時間を処理する必要があります。外注作業の購買オーダは、処理済になっている必要があります。オーダがクローズされると、オーダ状況をリセットしない限り、材料の出庫や時間の処理はできなくなります。製造オーダのクローズ (ticst0201m000) セッションを使用して製造オーダをクローズできます。
- アーカイブ済
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製造オーダデータがアーカイブに移動されました。詳細は、次の情報を参照してください: 製造オーダのアーカイブ
- 全アクションを品目に適用
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このチェックボックスがオンの場合、 [設計品目を含む/除く (tiedm3121m000)] セッションで選択された、すべての「部品表一括変更」ラインが適用可能な設計品目が変更の対象になります。
このチェックボックスがオフの場合、 [設計品目を含む/除く (tiedm3121m000)] セッションで選択された、少なくとも 1 つの部品表一括変更ラインが適用可能な設計品目が変更の対象になります。
注:このフィールドは、[設計品目を含む/除く (tiedm3121m000)] セッションで直接的および間接的にリストされている設計品目に関係します。
[部品表一括変更アクション (tiedm3120m000)] セッションで、次の 2 つの部品表一括変更ラインを定義します。
- Delete Metal-Wheel
- Replace Metal-Pedal with Plastic-Pedal
[全アクションを品目に適用]チェックボックスがオンの場合:
- 自転車 (赤) の場合はすべてのラインを適用できるので、部品表一括変更は自転車 (赤) の構成要素に対して実行されます。
- 自転車 (青) と自転車 (黄色) の場合は、1 ラインだけしか適用できないため、一括部品用変更はそれらに対して実行されません。
[全アクションを品目に適用]チェックボックスがオフの場合:
- すべての自転車が、部品表一括変更ラインを適用できる構成要素を含んでいるため、部品表一括変更はすべての自転車に対して実行されます。
注:[アクションごとに設計品目を含む/除く]チェックボックスがオンの場合は、このフィールドは使用できません。
- 位置
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部品表一括変更アクションを定義する「部品表一括変更」位置番号
- 部品表一括変更アクション
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「部品表一括変更」のアクション
指定可能な値
- 追加
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特定の構成要素が設計部品表に追加されます。
- 削除
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設計部品表の特定の構成要素が削除されます。
- 置換
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設計部品表の特定の構成要素が新規構成要素に置換されます。
- 旧構成要素タイプ
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「部品表一括変更」の影響を受ける構成要素の品目タイプ
- 旧構成要素
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「部品表一括変更」アクションの実行時に削除する、または別の構成要素で置換する構成要素品目
- 新規構成要素タイプ
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置換または追加する構成要素の品目タイプ
- 新規構成要素
-
置換または追加する構成要素品目
- 一般
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- 位置
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構成要素の位置番号により、一般部品表を明確に識別できます。この番号は、製造部品表内の位置番号に対応します。しかし、一般部品表では複数の製品バリアントを各位置番号に定義できます。
- 置換タイプ
-
[部品表一括変更アクション]が[置換]の場合に[設計部品表の数量]フィールドが設計部品表変更の処理 (tiedm3205m000) セッションでどのように処理されるかを決定します。
指定可能な値
- [* (乗算)]
- [/ (除算)]
- [+ (加算)]
- [- (減算)]
- [= (合算)]
- 設計品目を含む/除く
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設計品目を含む/除く (tiedm3121m000) セッションで指定した品目が「部品表一括変更」から除かれるのか、この変更に含まれるのかを決定します。
[包含]を選択した場合、[設計品目を含む/除く (tiedm3121m000)] セッションでこのオーダに関連する品目としてリストされた設計品目だけが、部品表一括変更によって変更されます。
注:[除外]を選択しても、品目を指定しない場合は、すべての設計品目が部品表一括変更に含まれます。
- 使切資材を含む
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このチェックボックスがオンの場合、 [設計部品表別使切資材および代替資材 (tiedm2115m000)] セッションで定義した、設計部品表構成要素の「使切資材」もコピーされます。
[部品表一括変更別設計部品表コピーデータの生成 (tiedm3235m000)] セッションまたは[部品表一括変更の処理 (tiedm3250m000)] セッションを実行すると、これらの資材が[EBOM コピーデータ内の使切資材および代替資材 (tiedm2125m000)] セッションにコピーされます。
- 代替資材を含む
-
このチェックボックスがオンの場合、 [設計部品表別使切資材および代替資材 (tiedm2115m000)] セッションで定義した、設計部品表構成要素の「代替資材」もコピーされます。
[部品表一括変更別設計部品表コピーデータの生成 (tiedm3235m000)] セッションまたは[部品表一括変更の処理 (tiedm3250m000)] セッションを実行すると、これらの資材が[EBOM コピーデータ内の使切資材および代替資材 (tiedm2125m000)] セッションにコピーされます。
- 参照指示レベルで部品表一括変更アクション
-
このチェックボックスがオンの場合、 「部品表一括変更」アクションを定義して、「参照指示」を追加、置換、または削除できます。[新規参照指示]フィールドおよび/または[旧参照指示]フィールドを使用して、参照指示を入力します。
- 旧参照指示
-
「部品表一括変更」アクションの実行時に削除する、または別の参照指示で置換する「参照指示」
- 旧参照指示
-
参照指示についての記述。たとえば、構成要素品目の取り付け場所を表すコードなどです。
- 新規参照指示
-
「部品表一括変更」アクションの実行時に旧構成要素に置き換わる、または追加される「参照指示」
- 新規参照指示
-
参照指示についての記述。たとえば、構成要素品目の取り付け場所を表すコードなどです。
- 長さ
-
置換する構成要素の長さと幅、または設計部品表に追加する構成要素の長さと幅
- サイズ単位
-
使用される計測単位
- 幅
-
置換する構成要素の幅、または設計部品表に追加する構成要素の幅
- 単位数
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構成要素の置換に必要な単位数
- 設計部品表の数量
-
設計部品表の構成要素の正味数量
LN が新規の設計部品表を生成する場合は、[部品表一括変更アクション]と組み合わせて現行フィールドの値を使用します。
次の 3 つの場合があります。
- [削除]。フィールドは適用されません。
- [追加]。このフィールドの値は[設計部品表変更の処理 (tiedm3205m000)] セッションの[正味数量]フィールドの値に適用されます。
設計部品表の数量は、製造部品表の構成要素の場合と同様に次の式で計算されます。[正味数量] = ([長さ] × 部品表変換係数) × ([幅] × 部品表変換係数) × [単位数] ÷ [変換係数]
構成要素に[幅]がない場合、([幅] × 部品表変換係数) の値は式から外します。
変換係数は[変換係数 (tcibd0103m000)] セッションで定義できます。品目または設計品目の単位に応じた変換係数を使用します。
- [置換]。フィールドは、[正味数量]を値として、また置換タイプを数学演算子として使用して計算されます。可能な場合は、LN は前述の公式で[正味数量]を最初に計算します。前述の公式を使用して[正味数量]を計算できない場合、LN は現行フィールドの値を使用し、置換タイプを数学演算子として使用して、[設計部品表変更の処理 (tiedm3205m000)] セッションの[正味数量]フィールドを計算します。
注:単位数 3 長さ 2 幅 4 部品表変換係数 1 変換係数 1 LN は次のように計算します。新しい[正味数量] = 3 × (2 × 1) × (4 × 1) ÷ 1 = 24 = [設計部品表の数量]
これが不可能な場合 (長さがなかった場合など)、[設計部品表の数量]の値を[正味数量]の新しい値として使用します。
[部品表一括変更アクション] = [置換] 置換タイプ = [+ (加算)] [正味数量] (旧) = 5
[正味数量] (新規、[設計部品表変更の処理 (tiedm3205m000)] セッション内) = ([設計部品表の数量]) × (置換タイプ) × ([正味数量] (旧)) = 24 + 5 = 29
- 非依存数量
-
このチェックボックスがオンの場合、設計品目の「正味数量」がコピーされ、部品表の仕損数量が更新されます。
このチェックボックスがオフの場合、設計品目の正味数量がコピーされ、部品表の正味数量が更新されます。