原価構成要素別製造オーダ仕掛品 (ticst0553m000)
セッションの目的: 製造オーダに関する「仕掛品」 (WIP) を原価構成要素別に表示します。
このセッションを開始するには、[仕掛品の表示 (ticst0550m000)] セッションを開始し、総計レベルフィールドを [金額タイプ別] に設定します。次に、[ ] をクリックします。
- サイト
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サイトの ID
注:マルチサイト機能が有効な場合にのみ表示されます。
- 仕掛品分析日
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「仕掛品」が表示される日付
- 製造オーダ
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指定された納期で指定された数量の品目を製造するオーダ
- 計算オフィス
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「プロジェクト」または「製造オーダ」の企業単位を決定する際に使用され、管理機能も持つ、[原価計算] タイプの「ワークセンタ」
注:製造オーダにリンクされている場合は、該当するワークセンタに関して [ワークセンタ (tirou0101m000)] セッションの計算オフィスとして使用チェックボックスをオンにする必要があります。
- プロジェクト
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特定の顧客オーダに対して実行される、製造アクションと購買アクションの集まり。プロジェクトは、製造予定品目の生産を計画および調整するために開始されます。
標準受注生産の場合、プロジェクトは品目と顧客オーダをリンクするためだけに使用します。プロジェクトには次の項目も含めることができます。
- カスタマイズ品目データ (部品表および工順)
- プロジェクト計画 (活動計画)
- オーダ状況
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製造オーダの処理段階を示す、製造オーダに割り当てられている状況。[作成済]、[出力済]、[発行済] などがあります。
- 工程計画者
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製造オーダの出力、(再) スケジュール、発行、およびワークロードの管理を担当する個人
- 位置
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見積資材 (ticst0101m000) セッションでの位置番号
- 作業
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品目を製造するために連続的に実行される工順の一連のステップの 1 つ
次のデータは、工順作業時に収集されます。
- タスク。切断など
- タスクを実行するために使用される機械 (オプション)。切断機など
- タスクが実行される箇所 (ワークセンタ)。木工作業など
- タスクの実行に必要な従業員数
このデータはオーダリードタイムの計算や製造オーダの計画、標準原価計算に使用されます。
- 品目
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製造で資材として使用される品目
- 参照作業
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作業で実行される「タスク」
- ワークセンタ
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作業が行われる「ワークセンタ」
- 機械タイプ
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品目の製造を行うことができる機械オブジェクトを指します。
機械は作業費レートにリンクされます。作業費レートと労務単価は、製造オーダの実際原価計算の基礎情報として使用されます。
- 所有権
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商品の所有権が発注先から顧客に変更されるかどうか、およびサプライチェーンでのその時期を示します。所有権変更は、組織内の部署や事業単位間でも生じます。これは、内部所有と呼ばれます。所有権の変更時、支払が必要になります。
従来の非 VMI のシナリオでは、顧客が発注先から品目を受け取ると品目の所有権が発注先から顧客に変更されます。顧客は商品の入庫時に品目の支払を行う必要があります。
さまざまな「外注」シナリオでは、所有権は入庫、または出庫倉庫処理中に変更されません。これらの場合、所有権は顧客所有になります。
販売業者管理在庫 (VMI) シナリオの場合、所有権は委託できます。所有権が委託される場合、所有権変更は時間ベース、または消費ベースになります。
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消費ベース
顧客が商品を販売のために、または消費のために出庫したとき -
時間ベース
次の後、しばらくしてからになります。
- 顧客が商品を受け取る
- 商品の最終出庫、または入庫
時間ベースの所有権変更の場合、期間は顧客と発注先の契約で規定されます。
有効値
- 会社所有
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会社所有
- 委託
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委託
- 顧客所有
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顧客所有
- 出庫済として返品
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たとえば製造出庫済の品目よりも所要品目の数が少なかったなどの理由により、品目が製造環境から倉庫に返品された場合、出庫時の本来の所有者が再度所有者になります (品目が損傷していない場合)。
- 繰延
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発注先から顧客に所有権が転送される日付はまだ不明です。変更日は品目のピッキングが済んだ後に決まり、商品転送に関与する両方の倉庫タイプおよび発注先と顧客の間の契約によって左右されます。
- 適用なし
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自己組織が在庫を所有します。所有権処理では、非所有在庫のみを参照します。
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- 合計タイプ
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このレコードで表される「仕掛品取引」のタイプ
有効値
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[完了]
主品目の数量が、完了としてレポートされます。 -
[販売管理出庫]
完了品目が顧客に納入されます。 -
[資材]
製造オーダに関する資材が出庫されます。 -
[作業費]
製造オーダに関する作業時間がレポートされます。 -
[外注原価]
外注費が作成されています。 -
[付加費用]
「付加費用」が製造オーダで請求されています。 -
[能率差異]
「能率差異」 -
[価格差異]
「価格差異」 -
[計算差異]
計算オフィス差異 -
[仕掛品振替 (入庫)]
さらに処理するための、ワークセンタへの未完成品目の「仕掛品振替」 -
[仕掛品振替 (出庫)]
さらに処理するための、次のワークセンタへの未完成品目の「仕掛品振替」 -
[入庫]
在庫への完了品目の入庫
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- 原価構成要素
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原価を分類するためにユーザが定義するカテゴリ
原価構成要素には次の機能があります。
- 品目の標準原価、販売価格、または評価額を細分化する
- 見積の製造オーダ原価と実際の製造オーダ原価との比較レポートを作成する
- 製造差異を計算する
- 原価計算モジュール内で、特定の原価の配分をさまざまな原価構成要素について表示する
原価構成要素は次のような原価タイプから成ります。
- [作業費]
- [材料費]
- [付加費用]
- [一般費用]
- [適用なし]
注:組立管理 (ASC) を使用する場合、[一般費用] タイプの原価構成要素は使用できません。
- 通貨
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一般的に使用されている流通貨幣 (硬貨、債券、紙幣など)
次のような通貨タイプが使用できます。
- 自国通貨: 原価計算、予算記録、税額登録などの内部目的に使用されます。
- 取引通貨: オーダや請求書など、取引先との取引に使用されます。
- 納入仕掛品額
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選択した製造オーダに投入された未完成品目、資材、および消費時間に関連する「仕掛品取引」の金額
- 記帳結果
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たとえばプロジェクトや製造オーダの会計結果。結果は、差異という形でレポートされます。差異は、予測 (予算または計画) 価額と実際価額の差異です。価格差異、能率差異、追加の計算オフィス差異は区別できます。
- 出庫仕掛品額
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在庫に転送済の完成品目に関連する「仕掛品取引」の金額
- 仕掛品額
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「仕掛品」の金額
- WIP 時間
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「仕掛品」の製造時間