マルチレベル原価計算の出力 (ticpr2420m000)
セッションの目的: 製造品目の「製品構造」の各レベルについて、「標準原価」と「評価額」の計算を出力します。出力される計算は、[標準原価の計算方法] フィールドが [トップダウン] に設定されている標準原価の計算 (ticpr2210m000) セッションを使用した場合に実行される計算と同じです。
シミュレートした標準原価/評価額の計算も出力できます。このセッションでは、標準原価表の更新が行われないことに注意してください。
- 選択範囲
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- 原価計算コード
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標準原価、評価額、または販売価格の計算方法の指定。このコードには、特定の原価計算データが保存されます。
標準原価計算パラメータ (ticpr0100m000) セッションで定義される価格計算コードは、標準原価を決定します。他の原価計算コードはシミュレーションに使用されます。カスタマイズ品目の価格計算コードは、プロジェクト別に保存されます。
例
- 特定の作業費レート
- 外注費レート
- シミュレート購買価格
- 付加費用
- 品目
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購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具
品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。
非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。
- 原価品目 (電気代など)
- サービス品目
- 外注サービス
- リスト品目 (メニュー/オプション)
- 有効化コード
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有効化構成品目に関する差異をモデル化するために使用する、販売オーダラインやプロジェクト成果物ラインなどの参照番号
- 計算日
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標準原価計算データの出力対象期間を示す日付。
標準原価計算日付は、現在の日付以外の日付で原価/評価額の計算をシミュレートする場合に重要です。原価計算日付には、過去または将来の日付も使用できます。この日付に基づいて、指定された原価計算日付の時点での製品と工順の構造が自動的にシミュレートされます。デフォルトでは、現在の日付が表示されます。
- 企業単位
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標準原価計算を出力する企業単位またはその範囲
注:[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションの[企業単位別標準原価]チェックボックスが[有効]の場合にのみ表示されます。
- 設定
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- 通貨
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レポートで表示する価格の通貨
- 計算オプション
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- 事前定義オーダ数量主品目
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このチェックボックスがオンの場合、主品目の事前定義済のオーダ数量に基づいて標準原価計算が行われます。
このチェックボックスがオフの場合、標準原価計算の基礎となる[オーダ数量の使用]フィールドに、値を入力する必要があります。
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事前定義済オーダ数量
品目 - オーダ処理 (tcibd2100m000) セッションで次のフィールドのいずれかの値を選択して、事前定義済のオーダ数量が取得されます。
- プロジェクトオーダ数量
- プロジェクト推奨オーダ数量
後述の手順を使用して、適切な数量が選択されます。
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プロジェクト品目
品目コードのプロジェクトセグメントにプロジェクトが含まれている場合、その品目はプロジェクト品目となります。
プロジェクト品目に対して、事前定義済オーダ数量を次のように定義します。
- プロジェクトオーダ数量フィールドの値をゼロより大きくすると、その数量が事前定義済オーダ数量となります。
- ゼロ以下の場合は、プロジェクト推奨オーダ数量フィールドの値が事前定義済オーダ数量となります。
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- オーダ数量の使用
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標準原価計算の基準となる主品目のオーダ数量。[事前定義オーダ数量主品目]チェックボックスがオフの場合にのみ値を入力できます。
- 事前定義オーダ数量サブ品目
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このチェックボックスがオンの場合、サブ品目の標準原価および評価額はサブ品目の事前定義オーダ数量を基準にします。このチェックボックスがオフの場合、標準原価計算の基礎となっているサブ品目の数量は、主品目の数量から取得されます。
例
数量 事前定義済オーダ数量 主品目 自転車 1x 5 サブ品目 車輪 2x 15 サブ品目 ... ... ... [事前定義オーダ数量サブ品目]チェックボックス 結果 オン Default15 品目を基準にした車輪の標準原価: 100
主品目の標準原価:
- 2 × 100 の車輪 = 200
- ...
オフ Default車輪のオーダ数量: 5 × 2= 10
Default10 品目を基準にした車輪の標準原価: 105
主品目の標準原価
- 2 × 105 の車輪 = 210
- ...
注:このチェックボックスは、標準原価計算パラメータ (ticpr0100m000) セッションで標準原価計算コード以外の価格計算コードで計算された標準原価および評価額にのみ適用されます。
- 原価構成別の詳細
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このチェックボックスがオンの場合、標準原価および評価額計算の詳細が原価構成要素別に出力されます。
- 固定費を含む
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このチェックボックスがオンの場合、作業費や付加費用など、固定費として定義した原価が出力されます。