標準原価の計算および実現化および在庫の再評価 (ticpr2225m000)

セッションの目的: 品目の「標準原価」と「評価額」を計算および実現します。

このセッションには、[品目 - 原価計算 (ticpr0107m000)] セッションから移動できます。

複数の品目について、一度に標準原価または評価額を計算および実現するには、[標準原価の計算 (ticpr2210m000)] セッションを使用します。

品目

購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具

品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。

非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。

  • 原価品目 (電気代など)
  • サービス品目
  • 外注サービス
  • リスト品目 (メニュー/オプション)
発効日

評価額または標準原価の発効日を指定できます。現在の日付でも過去の日付でもかまいません。

[標準原価計算パラメータ (ticpr0100m000)] セッションの過去の日付の評価額を対象とするチェックボックスがオンの場合、評価額または標準原価を計算または実現する日付を指定できます。

有効値

  • [現在の日付]

    評価額を計算または実現する対象とする日付が、現在の日付となります。
  • [前期の最終日]

    評価額を計算または実現する対象とする日付が、直前の期間の最終日となります。

  • [特定の日付]

    評価額を計算または実現する対象とする日付が過去の日付となり、これを[特定の日付]フィールドに入力することができます。

注: 

[前期の最終日]オプションを選択した場合、[現在の期間の開始時にオリジナル棚卸資産評価額に振戻]チェックボックスもオンにできます。詳細については、低価法を参照してください。

特定の日付

[特定の日付]をクリックすると、このフィールドに過去の日付を入力できます。

現在の期間の開始時にオリジナル棚卸資産評価額に振戻

低価法 (LCMV) を使用して在庫を評価した場合、オリジナルの購買価格に基づいて計算される棚卸資産評価額と異なる棚卸資産評価額が得られることがあります。発効日が前会計期間の最終日であると ([前期の最終日]オプションがオンの場合)、このチェックボックスを使用して、現在の会計期間の開始時に LCMV とオリジナルの購買価格のどちらに基づいた棚卸資産評価額を算出するのかを指定できます。

このチェックボックスがオンの場合、現在の会計期間の開始時にオリジナルの棚卸資産評価額が使用されます。

このチェックボックスがオフの場合、現在の会計期間の開始時に LCMV に基づく棚卸資産評価額が使用されます。

注: 

[発効日]フィールドが[前期の最終日]の場合にのみ、このチェックボックスをオンまたはオフにすることができます。

標準原価履歴データの削除

このチェックボックスがオンの場合、標準原価データを実現するときに標準原価履歴データが削除されます。どの標準原価履歴データが削除されるかは、[標準原価計算パラメータ (ticpr0100m000)] セッションにある[標準原価履歴を保持する年数]フィールドの値によって異なります。

詳細については、原価履歴のアーカイブ/削除 (ticpr2230m000) を参照してください。

パフォーマンスについて

このフィールドの設定は、システムのパフォーマンスとデータベースの拡張に影響することがあります。 詳細は、次の情報を参照してください: 品目の標準原価計算データの削除