標準原価計算パラメータ (ticpr0100m000)
セッションの目的: 標準原価計算 (CPR) モジュールのパラメータをメンテナンスします。
- 発効日
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パラメータが変更された日時。パラメータの有効期限は、最新のパラメータ設定の発効日までです。現行セットには発効日がありません。
- 記述
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パラメータセットの記述。デフォルトは直前のパラメータセットの記述です。混同を避けるために、必ずこの記述を削除してから新規にテキストを追加する必要があります。
- 計算設定
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- 標準原価計算コード
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標準原価、評価額、または販売価格の計算方法の指定。このコードには、特定の原価計算データが保存されます。
標準原価計算パラメータ (ticpr0100m000) セッションで定義される価格計算コードは、標準原価を決定します。他の原価計算コードはシミュレーションに使用されます。カスタマイズ品目の価格計算コードは、プロジェクト別に保存されます。
例
- 特定の作業費レート
- 外注費レート
- シミュレート購買価格
- 付加費用
- EU ごとの標準原価必須
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このチェックボックスがオンの場合、すべてのオーダの品目と企業単位の組み合わせについて「標準原価」を利用する必要があります。
このチェックボックスがオフの場合、品目と企業単位について標準原価が利用できない場合、標準原価は品目の標準原価基準から取得されます。これは、その品目で予定されていない企業単位でオーダが発生した場合、フォールバックとなります。
標準原価基準チェックボックスが [品目 - 原価計算 (ticpr0107m000)] セッションでオンになっている品目および企業単位の組み合わせが、標準原価基準として使用されます。
注:このチェックボックスを使用できるのは、[コンセプトの有効化 (tcemm4600m000)] セッションの企業単位別標準原価パラメータが [有効] に設定されている場合のみです。
- 作業費レートタイプ
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このパラメータは、どのタイプの作業費レートによって標準原価の計算が決定されるかを指定します。
注:このフィールドは、[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションの [サイト別ジョブショップ] パラメータが [準備中] または [有効] に設定されている場合は適用されません。
指定可能な値
- [ワークセンタレート]
- [タスク関係レート]
- [タスク関係/ワークセンタレート]
- ゼロ構成要素標準原価を許可
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このチェックボックスがオンの場合、品目の構成要素の 1 つの標準原価がゼロのときにも、該当品目の標準原価計算は停止されません。
このチェックボックスがオフの場合、品目の構成要素の 1 つの標準原価がゼロならば、該当品目の標準原価計算は停止されます。
注:[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションのサイト別ジョブショップパラメータが [無効] に設定されている場合のみ適用されます。
- 販売価格に固定費を含める
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原価は、変動費および固定費という 2 つの部分に分けることができます。変動費は常に品目の販売価格に加算されます。固定費は、[販売価格に固定費を含める] フィールドがオンの場合にのみ、販売価格に加算されます。
注:標準原価の変動部分と固定部分には差異を見出すことができますが、このパラメータは標準原価には影響しません。
- 評価額に固定費を含める
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原価は、変動費および固定費という 2 つの部分に分けることができます。変動費は常に品目の評価額に加算されます。固定費は、[評価額に固定費を含める] チェックボックスがオンの場合にのみ評価額に加算されます。
注:- このパラメータは、在庫の評価が標準原価 (固定振替価格) に基づく場合にのみ適用できます。LIFO、FIFO、または MAUC などといった実際の評価方法を使用する場合は、このチェックボックスの設定とは無関係に固定費と変動費が在庫評価に含まれます。
- 標準原価の変動部分と固定部分には差異を見出すことができますが、このパラメータは標準原価にはいっさい影響しません。
- オーダ倉庫に基づく工程倉庫評価
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このチェックボックスがオンの場合、メイン倉庫の品目に割り当てられた付加費用も工程倉庫にある品目の評価額に含まれます。この結果、品目のメイン倉庫からの出庫価格は、工程倉庫の品目の入庫価格と等しくなります。このため、転送差額および製造差額は発生しません。
このチェックボックスがオフの場合、倉庫の品目について付加費用が定義済ならば、評価額のみが保存されます。つまり、工程倉庫の品目に付加費用が割り当てられていないときには、工程倉庫の品目に関する評価額は存在しないことになります。
注:[オーダ倉庫に基づく工程倉庫評価] チェックボックスをオンにする場合、[標準原価] が評価方法である工程倉庫との関係を持つ品目について、評価額を正しく計算するには、最初に次の付加費用を削除する必要があります。
- 品目/工程倉庫の組合せに関する付加費用
- 品目グループ/工程倉庫の組合せに関する付加費用
- 過去の日付の評価額を対象とする
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このチェックボックスがオンの場合、過去の日付について評価額を計算/実現できます。過去の日付には、[前期の最終日] または [特定の日付] を使用できます。
このチェックボックスがオフの場合、現在の日付についてのみ評価額を計算/実現できます。
評価額の計算と実現は次のセッションで実行されます。
- [標準原価の計算 (ticpr2210m000)]
- [標準原価の実現および在庫の再評価 (ticpr2220m000)]
- [標準原価の計算/実現および在庫の再評価 (ticpr2225m000)] ([品目 - 原価計算 (ticpr0107m000)] セッションから開始されます)
このパラメータは、PCS プロジェクトのカスタマイズ品目について評価額が計算されるプロジェクト別標準原価の計算 (tipcs3250m000) セッションにも適用されます。
注:低価法 (LCMV) を使用する場合は、このチェックボックスをオンにする必要があります。
- 品目からの計算および実現 - 原価計算セッション使用
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このチェックボックスがオンの場合、 [品目 - 原価計算 (ticpr0107m000)] セッションから直接、品目の「標準原価」と「評価額」の計算および実現ができます。
品目の標準原価と評価額を計算および実現するには、このチェックボックスの設定にかかわらず、[標準原価の計算 (ticpr2210m000)] セッションも使用できます。
- 標準原価履歴を保持する年数
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LN に標準原価が保持される年数。原価履歴のアーカイブ/削除 (ticpr2230m000) セッションでは、標準原価履歴データを削除する際にこの年数が考慮されます。
標準原価履歴は、たとえば、「日付が古い」 在庫処理を実行するときに使用されます。これに該当する場合には、循環棚卸や購買管理モジュール、販売管理モジュール、またはサービス内での「遡及処理」などがあります。また、標準原価履歴は、過去の日付で棚卸資産評価額を調べるためにも利用できます。
- デフォルト作業費構成要素
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- 労務費の原価構成要素
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タイプが[労務費]となっている原価構成要素の場合の、[作業費レート (ticpr1150m000)] セッションの原価構成要素フィールドのデフォルト値
- 機械費の原価構成要素
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タイプが[機械費]となっている原価構成要素の場合の、[作業費レート (ticpr1150m000)] セッションの原価構成要素フィールドのデフォルト値
- 労務間接費の原価構成要素
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タイプが[労務間接費]となっている原価構成要素の場合の、[作業費レート (ticpr1150m000)] セッションの原価構成要素フィールドのデフォルト値
- 機械間接費の原価構成要素
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タイプが[機械間接費]となっている原価構成要素の場合の、[作業費レート (ticpr1150m000)] セッションの原価構成要素フィールドのデフォルト値
- 外注費の原価構成要素
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[外注費レート (ticpr1160m000)] セッションの原価構成要素フィールドのデフォルト値
- 記述
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対応する原価構成要素に関する記述