プロジェクトのクローズ

プロジェクトをクローズする前に、プロジェクトの現在の状況がチェックされます。クローズできるのは、状況が [終了] のプロジェクトだけです。

次の項目がチェックされます。

  • メインプロジェクトが存在する場合、すべてのサブプロジェクトの状況が [クローズ] になっている
  • プロジェクトの製造オーダがすべてクローズしている
  • すべての購買オーダの状況が [クローズ] になっている
  • すべての購買入庫が請求済で、請求書照合手順が財務会計で実行されている
  • すべての販売オーダが、[納入済販売オーダの処理 (tdsls4223m000)] セッションによってクローズされている
  • プロジェクトのすべてのサービスオーダが、履歴で処理されている
  • プロジェクトのすべての取引時間が処理されている
  • プロジェクト在庫が残っていない(プロジェクト棚卸資産評価額は、ユーザが入力した値を超えることはできません。残余在庫がこの値を下回る場合は、自動的に削除されます)
  • PCS プロジェクトから販売オフィス、サービス部署、または倉庫の財務会社に対する内部請求がすべて送信され、処理されている

これらの条件を満たしていない場合、プロジェクトをクローズすることはできません。

プロジェクトをクローズできる場合は、次の手順が実施されます。

  1. [倉庫、品目および有効化コード別在庫 (whwmd2116s000)] セッションで、倉庫オーダの現在の入庫勧告と出庫勧告がすべて削除されます。
  2. プロジェクト原価と結果が計算されます。この計算のために、[プロジェクト別標準原価の計算 (tipcs3250m000)] セッションが自動的に開始されます。
  3. プロジェクト状況が [クローズ] に変更されます。
注: 
  • メインプロジェクトが存在する場合は、メインプロジェクトをクローズする前に、上記の手順にしたがって、サブプロジェクトがすべてクローズされます。
  • [プロジェクト管理パラメータ (tipcs0100m000)] セッションで [PCS プロジェクトの財務会社への制限付き売上原価および収益] チェックボックスをオンにすると、PCS プロジェクトの財務会社に対してではなく販売オフィス、サービス部署、または倉庫の財務会社に対して会計取引が転記されます。PCS プロジェクトからこれらの部署に内部請求が送信されたが、その内部請求がまだ完了していない場合、[プロジェクトのクローズ (tipcs2250m000)] セッションによりプロジェクト状況は [クローズ予定] ではなく [クローズ] に設定されます。まず、その内部請求を完了した後、[プロジェクトのクローズ (tipcs2250m000)] セッションを再度実行して、プロジェクト状況を [クローズ] に設定する必要があります。