簡略 PCS プロジェクト
受注生産製造環境では、顧客による発注があったときにのみ製造が開始されます。受注生産環境では、受注設計環境とは対照的に、大部分の製品の特徴および仕様は変更される可能性のない固定のものとなります。LN において、設計を伴わない受注生産のタイプは「標準生産」とも呼ばれています。製品はやがて標準部品表および標準工順が作成された後、標準製品となります。
標準生産製品のほとんどは (たとえば原価が高すぎる、あるいは相当大容量に及ぶといった理由で) 在庫に確保することが望ましくない製品です。標準生産の製造では、完成品は発注元の顧客へ直接に輸送されるため、在庫費の大半を節約できます。
プロジェクト管理で受注生産の標準品目の製造に使用できるプロジェクトには、2 つのタイプがあります。
- 標準プロジェクトを設定する
- 簡略 PCS プロジェクトを設定する
簡略 PCS プロジェクトを使用すると、PCS で既知の原価を使用して、活動を特定の販売オーダにペグできます。指定した品目の製造のためにプロジェクトが生成される場合、部品表または工順はプロジェクトにコピーされません。これらは標準のものであり、品目が計画に入ると設計は行えなくなります。
標準受注生産品目の部品表と工順は、冗長データが作成されないよう、それらを活用するプロジェクトとは別に保存されます。