振戻仕訳

振戻伝票は、振戻仕訳 (tfgld1295m000) セッションを使用して作成することができます。

次の取引について、ファイナライズ済取引の振戻仕訳を作成できます。

  • 振替仕訳
  • 財務会計で入力した販売請求書
  • 財務会計で入力した販売貸方票
  • 購買オーダ (費用請求書) にリンクされていない購買請求書
  • 未照合または未承認の購買請求書
  • 購買オーダにリンクされていない購買貸方票
  • 統合マッピング体系において外部パッケージとして定義された統合外部パッケージから生成された取引
  • 開始残高
  • 次の 現預金管理 銀行取引:

    • 前払金
    • 前受金
    • 仮払金
    • 仮受金
    • 仕訳

照合可能な元帳勘定では、未照合の取引のみ振り戻すことができます。

振戻対象は単独取引のみであり、1 取引の振戻可能回数は一度のみに限られます。取引のバッチは振戻対象外です。取引伝票を訂正した場合、または別の伝票にリンクした場合、取引が振戻不可能になります。

購買請求書および販売請求書の振戻には貸方票を使用し、貸方票の振戻には請求書を使用する必要があります。その他の取引の場合は通常、振戻仕訳取引はオリジナル取引と同じタイプです。振戻仕訳取引タイプは、オリジナル取引タイプと同じ取引分類に属していなければなりません。

取引タイプにマイナス金額が許可されている場合、同じタイプ (借方/貸方) の振戻転記が作成されます。金額には逆の符号 (- でなく +、あるいは + でなく -) が使用されます。取引タイプにマイナス金額が許可されていない場合は、同じ金額の貸方転記によって借方転記が振り戻され、同じ金額の借方転記によって貸方転記が振り戻されます。

仕訳帳取引を振り戻すと、オリジナル伝票の伝票履歴で振戻伝票が参照されます。[オリジナル伝票] フィールドに、振戻伝票の伝票番号が表示されます。貸方票を使用して未決済取引を振り戻すと、貸方票が未決済取引にリンクされ、自動的に残高がゼロになります。

未決済取引によって販売貸方票または購買貸方票を振り戻した場合、自動的に借方項目と貸方項目の取引残高を均衡させることはできません。後で、貸方票を請求書にマニュアルでリンクする必要があります。振戻済の取引を訂正する場合、オリジナル伝票を新規伝票にコピーできます。新規伝票での転記は、オリジナル伝票での転記と同じです。取引入力 (tfgld1140m000) セッションで、新規伝票の金額、勘定科目、およびディメンションを任意に変更することができます。

注: 

[取引入力 (tfgld1140m000)] セッションを使用するには、取引入力デフォルト (tfgld0131m000) セッションにユーザ固有のデフォルト値が存在している必要があります。

振戻伝票および新規伝票が作成済の場合、新しいバッチ番号が割り当てられます。標準的な方法で新規バッチをファイナライズする必要があります。

注: 

次の取引は、振り戻すことができません。

  • 統合取引 ([購買]/[直送]、[販売]/[品目付加費用 (出庫)]、[倉庫移動]/[出庫] など)
  • 関係会社間取引
  • 資産、プロジェクト、サービス、およびオーダ管理にリンクされた取引
  • 統合マッピング体系において外部パッケージとしては定義されていない統合外部パッケージで生成された取引