FST での通貨計算

財務諸表 モジュールで、自国通貨ではない財務諸表通貨を定義できます。そのために、再計算の処理方法を指定する必要があります。これを実行するため、以下の項目を指定できます。

  • 財務諸表ごとに、[財務諸表 (tffst1600m000)] セッションで以下の項目を設定します。

    • レポート通貨

      この通貨は、レートが存在する通貨にすることができます。
    • 計算グループ

      このグループで、各会社で使用する自国通貨を定義します。
    • 為替差損益計算書勘定の使用

      通貨の再計算によって、(履歴/レートタイプが変わるので) 値が一致しなくなることがあります。
    • デフォルトレートタイプ

      デフォルトとして使用され、通貨の利益と損失を指定します。
  • 財務諸表用元帳勘定ごとに、[財務諸表用元帳勘定 (tffst1520m000)] セッションで以下の項目を設定します。

    • 履歴レートの使用

      履歴日付を使用するかどうかを指定します。履歴日付は、取引が記帳された年および期間の最終日が取得されて指定されます (tfgld205)。このフィールドでは、財務諸表用元帳勘定に定義されたレートを使用して、財務諸表通貨で金額を計算できます。

    • レートタイプ
    • 為替差益および損失勘定

      通貨の再計算によって、(履歴/レートタイプが変わるので) 値が一致しなくなることがあります。

      差額を計算するには、次の公式が使用されます。

      通貨の利益と損失の金額 = n1 - n2

      n1 = 財務諸表用元帳勘定のレートタイプと日付 (履歴日付または現在の計算日のいずれか) を使用して、レポート通貨で計算された金額

      n2 = 財務諸表のレートタイプおよび処理中に指定されたレート日を使用して、レポート通貨で計算された金額

  • 処理中に、[財務諸表用元帳勘定値の処理 (tffst1249m000)] セッションで次の項目を指定します。

    • レート日

      レートの読込に使用される日付です。n2 および n1 で使用されます (履歴レートが使用されない場合)。

通貨の (再) 計算と通貨システム

財務諸表通貨を (再) 計算する方法は、使用する通貨システムによって決まります。

標準通貨システム | 依存通貨システム | 独立通貨システム | 単一通貨システム