通貨タイプ

LN 会社では、次のタイプの通貨が使用されます。

  • 自国通貨

    会社で使用される基準通貨。すべての金額がこの通貨建てで表されます。

    複数通貨システムでは、財務会社ごとに自国通貨を 3 つまで定義できます。標準通貨システムの場合を除いて、これらの通貨のいずれかは参照通貨と一致する必要があります。単一通貨システムおよび独立通貨システムでは通常、参照通貨は現地通貨 (機能通貨) と一致します。複数の自国通貨を使用すると、金額が 3 つの自国通貨すべてで算出されて保存されます。自国通貨額が表示されるセッションでは、「通貨変換」 コマンドを使用して、希望の自国通貨建てで金額を表示できます。標準通貨システムの場合、通貨変換は G/L と A/P - A/R サブ管理の表示セッションおよびレポートでのみ使用できます。これだけでなく、LN FP5 以降の 財務諸表 (FST) モジュールには、複数通貨レポート用の拡張オプションも用意されています。

    1 つの会社に定義できる 3 つの自国通貨は次の通りです。

    • 現地または機能自国通貨

      この自国通貨は、会社が設立された国の法定通貨です。通常、税金レポートは現地自国通貨で行う必要があります。
    • レポート通貨 1 およびレポート通貨 2

      代替レポート通貨
  • 参照通貨 (ロジスティック通貨とも呼ばれる)

    標準通貨システム以外の通貨システムの場合、参照通貨は会社の財務会計に使用される自国通貨になります。

    • 単一通貨システムと独立通貨システムの場合、参照通貨はすべての財務会社の現地通貨 (機能通貨) と一致します。
    • 依存通貨システムの場合、参照通貨は通貨を使用したすべての計算の基準になります。
    • 標準通貨システムの場合、参照通貨は、各会社間で使用される自国通貨以外の共通通貨になります。この通貨建てで共有金額を表すことができます。この通貨は、計算の通貨基準として使用されません。
  • 取引通貨

    取引先との取引に使用される通貨

    たとえば、次の金額が取引通貨建てで表されます。

    • 契約金額
    • 請求額
    • 価格表