データ設定および有効化

この章では、データを設定し、拡張税金構成のパラメータを有効にする処理について説明します。有効化とは、Infor LN に拡張税金構成機能を導入するために実行する必要がある一連の処理です。有効化処理は、「準備段階」 と 「有効化段階」 で構成されます。有効化処理の進捗は、さまざまな状況を使用して示されます。

「準備段階」 では、マスタデータを定義または修正し、パラメータを設定します。「有効化段階」 では、準備段階で完了した設定処理に基づいてデータを構築する処理を開始します。

「拡張税金構成」 機能は、コンセプトと有効化活動に分類されます。

コンセプトは、特定の機能を指し、複数の有効化活動で構成されます。有効化活動は、特定のセッションのパラメータを設定する場合など、コンセプトを有効化するために完了する必要があるステップです。コンセプトのすべての有効化活動が完了したら、そのコンセプトを有効化できます。

[コンセプトの有効化 (tcemm4600m100)] セッションを使用して [会社 (tcemm1170m000)] セッションで定義されたすべての財務会社の拡張税金構成機能を有効化できます。

拡張税金構成の状況は、[コンセプトの有効化 (tcemm4600m000)] セッションを使用して設定する必要があります。すべての会社の拡張税金構成の状況が、定義済の税金パラメータのデータと同期されます。

[コンセプトの有効化 (tcemm4600m000)] セッションで状況が [準備中] に設定されると、古い税金処理システムから新しい税金処理システムへのアップグレードが可能となります。

これは、複数の財務会社環境の場合、特定の財務会社に対して可能です。品目を属性とした商品およびサービス分類に関するマスタデータは、品目が指定されている古い税金処理データのアップグレードに使用できます。商品およびサービス分類データが利用可能できない、またはマップできない場合は、特定のアップグレードがスキップされます。

注: 

税金の例外セッションにはアップグレードが必要です。

[コンセプトの有効化 (tcemm4600m000)] セッションの拡張税金構成パラメータの状況を [有効] に設定すると、すべての財務会社で、古い税金処理セッションで定義された国について新規税金処理のデフォルトが設定されているかどうかが必ずチェックされます。デフォルトが設定されていない場合は、拡張税金構成機能を有効にできます。