販売でのレート換算基準
レート換算基準を指定して、為替レートの決定に使用される日付を設定できます。外貨の金額は、有効な為替レートに基づいて自国通貨に換算されます。
会社の通貨システムでは、金額の計算方法と登録方法を定義します。会社の通貨システムは、[会社 (tcemm1170m000)] セッションの [通貨システム] フィールドで指定できます。
次の通貨システムが利用可能です。
- 単一通貨
- 独立通貨
- 依存通貨
通貨システムに基づいて、販売で次のレート換算基準を指定できます。
通貨システム: | 単一通貨 |
レート換算基準: | [伝票日付] |
[予定入出金日] | |
[マニュアル入力] | |
[固定] | |
[納期] |
通貨システム: | 独立通貨 |
レート換算基準: | [伝票日付] |
[予定入出金日] | |
[マニュアル入力] | |
[固定ハード] | |
[固定ローカル] | |
[固定ローカルとハード] | |
[納期] |
通貨システム: | 依存通貨 |
レート換算基準: | [伝票日付] |
[予定入出金日] | |
[マニュアル入力] | |
[固定] | |
[納期] |
レート換算基準の使用
標準通貨システムで使用できるのは、[伝票日付] および [マニュアル入力] に限ります。
- 伝票日付
- 伝票が作成された日時に有効なレートが使用されます。[伝票日付] レート換算基準は、すべてのタイプの取引に適用されます。このレートはマニュアルで変更できます。
請求書が転記されると、請求でレートが更新されます。
- マニュアル入力
- このレートはマニュアルで入力できます。デフォルトでは、伝票が作成された日時に有効なレートが使用されます。[マニュアル入力] レート換算基準は、すべてのタイプの取引に適用されます。
- 納期
- 商品がまだ納入されていない場合は、オーダ日に有効なレートが使用されます。ただし、このオーダ日が過去の日付の場合は、現在の日付に有効なレートが使用されます。
商品が納入されている場合は、実際納期に有効なレートが使用されます。
[納期] レート換算基準は、販売オーダ、サービスオーダ、および販売請求書にのみ適用されます。このレートをマニュアルで変更することはできません。
- 入庫日
- 該当する商品の入庫が予定されている日時に有効なレートが使用されます。[入庫日] レート換算基準は、購買オーダおよび購買請求書にのみ適用されます。このレートをマニュアルで変更することはできません。
- 予定入出金日
- 該当する販売請求書または購買請求書の予定支払日時に有効なレートが使用されます。
予定入出金日 = 予定納期 ÷ 入庫日 + 支払期間
支払期間は、[支払条件 (tcmcs0113s000)] セッションで指定されます。[予定入出金日] レート換算基準は、すべてのタイプの取引に適用されます。このレートをマニュアルで変更することはできません。
請求書が転記されると、請求でレートが更新されます。
- 固定
- このレート換算基準は、依存通貨システムまたは単一通貨システムでのみ使用できます。[固定] レート換算基準は、すべてのタイプの取引に適用されます。
取引通貨と参照通貨間の換算レートをマニュアルで入力した場合、そのレートは固定レートとなります。レートをマニュアルで入力しないと、そのレートは固定レートになりません。したがって、該当する伝票が作成された日時に有効なレートが使用されます。
- 固定ハード
- このレート換算基準は、独立通貨システムでのみ使用できます。[固定ハード] レート換算基準は、すべてのタイプの取引に適用されます。
取引通貨とレポート通貨間の換算レートをマニュアルで入力した場合、そのレートは固定レートとなります。現地通貨レートは、実際の伝票の伝票日付に基づいています。
取引通貨とレポート通貨間の換算レートをマニュアルで入力しないと、そのレートは固定レートになりません。したがって、該当する伝票が作成された日時に有効なレートが使用されます。
- 固定ローカル
- このレート換算基準は、独立通貨システムでのみ使用できます。[固定ローカル] レート換算基準は、すべてのタイプの取引に適用されます。
取引通貨と現地通貨間のレートをマニュアルで入力した場合は、レートが固定されます。その他のレートは、実際の伝票の伝票日付に基づいています。
現地通貨レートをマニュアルで入力しないと、そのレートは固定レートになりません。したがって、該当する伝票が作成された日時に有効なレートが使用されます。
- 固定ローカルとハード
- このレート換算基準は、独立通貨システムでのみ使用できます。[固定ローカルとハード] レート換算基準は、すべてのタイプの取引に適用されます。
取引通貨と自国通貨間の換算レートをマニュアルで入力した場合、そのレートは固定レートとなります。現地通貨レートは、実際の伝票の伝票日付に基づいています。
取引通貨と自国通貨間の換算レートをマニュアルで入力しないと、そのレートは固定レートになりません。したがって、該当する伝票が作成された日時に有効なレートが使用されます。