客観的基準による評価の計算 (ステップ 2)

客観的基準評価の計算手順で LN が実行する 2 番目のステップは、客観値を評価に変換することです。

[販売業者評価パラメータ (tdpur0100m800)] セッションの [スコア体系をメンテナンス] グループボックスにある次のチェックボックスの設定に従って客観値が評価されます。

  • [納入時間]
  • [納入数量]
  • [納入品質]
  • [オーダ確認]
  • [コストパフォーマンス]

これらのチェックボックスがオンの場合は、販売業者評価の客観的スコア体系 (tdpur8195m000) セッションに指定されている客観的スコア体系に基づいて、計算された客観値が評価されます。

これらのチェックボックスがオフの場合は、客観値が線形的に評価されます。

客観的スコア体系

[販売業者評価の客観的スコア体系 (tdpur8195m000)] セッションで、スコア値を客観的基準に割り当てることができます。評価率をスコア値にリンクできます。

スコア値を評価率に変換するときに使用する客観的スコア体系が、次の順番で検索されます。

  1. 取引先/品目の組合せの客観的スコア体系が検索されます。
  2. その取引先/品目の組合せの体系が存在しない場合は、取引先の客観的スコア体系が検索されます。
  3. その取引先の体系も存在しない場合は、品目の客観的体系が検索されます。
  4. その品目の体系も存在しない場合は、客観的基準のデフォルトの客観的スコア体系が取得されます。

例 1

基準タイプ 納入
単位
割合 率が適用される値
-5 10 % <= -5
-1 50% -4 ~ -1
0 100% 0
5 40% 1 ~ 5
100 30% 6 ~ 100

オーダが 6 日間遅延した場合、取引先は購買オーダラインに対し 30% の割合を適用することになります。

例 2

基準タイプ 品質
割合 率が適用される値
20% 0% 0% ~ 20%
80% 50% 21% ~ 80%
90% 75% 81% ~ 90%
100% 100% 91% ~ 100%

納入済品目の 25% が不合格で、75% が承認済の場合、購買オーダラインについて取引先の評価は 50% です。

この変換後に、LN は客観的基準評価の計算手順の 3 番目のステップとして、[客観的評価 (tdpur8106m000)] セッションで購買オーダラインごとに評価レコードを作成します。

線形基準

[販売業者評価パラメータ (tdpur0100m800)] セッションの [スコア体系をメンテナンス] グループボックスにあるチェックボックスがオフの場合、つまり、客観値から評価率への変換に客観的スコア体系が使用されない場合、値と評価は線形関係になります。このため、それぞれの客観的基準の評価が次のように計算されます。

  • [納入時間]

    ((入庫日 - 現在の計画納期) ÷ 品目リードタイム) × 100
  • [納入数量]

    (承認数量 ÷ オーダ数量) × 100
  • [納入品質]

    ((承認済数量 + 自社が責任を担う不合格数量) ÷ (承認済数量 + 不合格数量)) × 100
  • [オーダ確認]

    100 - ((オーダ確認日 - オーダ日) ÷ (計画納期 - オーダ日)) × 100
  • [コストパフォーマンス]

    (購買価格 ÷ 平均購買価格) × 100
注: 
  • [隔離検査在庫処分 (whwmd2172m000)] セッションの [責任] フィールドが [自社] に設定されている場合、納入品質の評価はマイナスの影響を受けません。
  • 平均購買価格が 0 の場合、コストパフォーマンスの評価は 0 になります。
  • 上記の評価のいずれかが 100 より大きい場合、評価 = 200 - 評価になります。
  • 上記の評価のいずれかが 0 より小さい場合、評価 = 0 になります。