計画の生成 (fmlbd0280m000)
セッションの目的: 「積荷計画」を作成します。
輸送計画のもとになるのは輸送オーダです。商品の数を特定して輸送を計画するには、これらの商品がリストされた輸送オーダおよび輸送オーダラインを選択し、優先する計画オプションを選択して、輸送計画エンジンを開始します。その結果、選択された輸送オーダおよび輸送オーダラインに合せて、いくつかの「出荷」および積荷から構成される「積荷計画」が生成されます。
標準経路または経路計画に基づく計画
経路計画または標準経路の範囲を選択している場合、輸送オーダラインに対して積荷計画が作成され、選択した輸送計画または標準経路が割り当てられます。
[標準経路/経路計画の輸送オーダラインへの割当 (fmfoc2280m000)] セッションを使用して、標準経路および経路計画を輸送オーダラインに割り当てます。
特定の範囲の経路計画または標準経路について積荷計画を作成することで、時間を節約できます。なぜなら、これらの積荷計画には、指定された経路計画または標準経路が割り当てられる輸送オーダラインのみ含まれているからです。限られたデータ量に基づいて計画することで、システムのパフォーマンスを節約し、計画エンジンを高速化できます。
- 選択
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- 既存の計画に追加
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- 既存の計画に追加
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このチェックボックスがオンの場合、 [計画]フィールドで選択できる既存の積荷計画に積荷計画が追加されます。選択した輸送オーダが積荷計画に追加される方法は、[輸送オーダの再計画]フィールドで選択したオプションによって決定されます。
- 計画
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このセッションで選択された輸送オーダを追加する必要のある「積荷計画」
- 再計画対象の輸送オーダラインのみ
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このチェックボックスがオンの場合、選択された輸送オーダ範囲の輸送オーダラインのうち再計画を要するものだけが、既存の計画に追加されます。
- 追加を行う積荷/出荷の状況
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このフィールドは[既存の計画に追加]チェックボックスがオンの場合に利用できます。
[選択範囲]フィールドで指定した基準に合致する輸送オーダラインが、このフィールドで指定された状況までの積荷と出荷に追加されます。
指定可能な値
- [実際]
- [進行中]
- [確認済]
- [出荷済]
- 計画
- 計画アルゴリズム
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- 計画アルゴリズム
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選択された範囲の輸送オーダに対する積荷計画の作成に使用される「計画アルゴリズム」
- 選択範囲
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- 輸送オーダ
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特定の数の商品を輸送するための命令。輸送オーダは、1 つのオーダヘッダと 1 つまたは複数のオーダラインから構成されます。
輸送オーダヘッダには、輸送オーダにリストされている商品の納期、およびこの商品を受領する顧客の名前と住所など、一般情報が含まれます。
輸送オーダラインには、輸送する品目の他に、この品目に関する明細 (数量や寸法など) が含まれます。
- ライン
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輸送オーダライン番号
- ライン
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輸送オーダライン番号
- 経路計画
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プール地点となる積込住所および荷降住所のネットワーク。通常、経路計画は、マルチモーダル輸送に該当する経路に対して定義されます。経路計画は、1 つまたは複数のプロセスから構成されます。指定した輸送分類および輸送手段グループに応じて、経路の一部であるプロセスごとに異なる処理が可能です。
- 標準経路
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標準経路は、固定スケジュール、鉄道サービス、ボートサービスに応じて納入/積荷住所に立ち寄るトラックなど、特定の頻度で回る固定経路です。通常、標準経路による輸送は非固定経路の場合よりもコストを抑えることができます。たとえば、アムステルダムからロッテルダムを経由してアントワープまで 1 日に一度運行する経路などを定義できます。
- 状況
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輸送オーダは状況が[予定]、[計画]、または[実際]のときに限り、積荷構築用に選択できます。
- 計画積込日
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輸送オーダの出荷予定日
- 計画荷降日
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輸送オーダの荷降予定日
- オプション
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- 輸送オーダの再計画
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- 輸送オーダの再計画
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輸送オーダヘッダまたは輸送オーダラインデータに変更が加えられた場合、輸送オーダラインの再計画が必要になります。このフィールドのデフォルト設定は、[輸送オーダの再計画]セッションの[輸送計画パラメータ (fmlbd0100m000)] フィールドから取得されます。
- 輸送オーダラインを個別に再計画
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再計画される輸送オーダラインに対して新規出荷ラインが作成されます。この新規出荷ラインは、既存の積荷および出荷と一致した場合、この積荷および出荷に追加されます。一致しなかった場合は、再計画された輸送オーダラインに対して新しい出荷および積荷が作成されます。
- 計画輸送オーダと結合
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再計画される輸送オーダラインが既存の輸送オーダラインと組み合わされ、この結合ラインについて新規出荷ラインが作成されます。この新規出荷ラインが既存の出荷と一致した場合、その出荷に挿入されます。一致しなかった場合は、新しい出荷/積荷が作成されます。
- 出荷計画日基準
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- 出荷計画日基準
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輸送オーダの積込および荷降「タイムウィンドウ」で定義されたタイムスパンは長期にわたる可能性があります。これにより、計画済出荷の積込日および荷降日が、輸送オーダの発生元オーダの計画積込日および計画荷降日と著しく異なってしまう場合があります。積荷構築エンジンで出荷の計画積込日および荷降日の計算方法を制御するには、次のオプションを使用します。
- 運送業者/LSP 選択基準
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- 運送業者/LSP 選択基準
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デフォルトの[運送業者/LSP 選択基準]は、[輸送計画パラメータ (fmlbd0100m000)] セッションで定義されます。デフォルトの[運送業者/LSP 選択基準]を使用することも、また使用可能なオプションのいずれかを選択することもできます。
- 最安値
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積荷構築については、最もレートの安い運送業者およびそれに該当する経路計画または標準経路が選択されます。輸送オーダクラスタについては、最もレートの安い運送業者が選択されます。これらのレートは、価格設定の運送業者レート帳簿で定義されています。詳細については、輸送レート帳の定義および輸送レートの取得を参照してください。
最安値を提示できる運送業者が複数ある場合は、納入時間が最速の運送業者が選択されます。最安値かつ最短の納入時間を提示できる運送業者が複数ある場合は、最短経路をとる運送業者が選択されます。
- 最速
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積荷構築については、最も輸送時間が短い経路計画または標準経路およびそれに該当する運送業者が選択されます。LN によって使用可能な運送業者の輸送手段グループの平均速度、その住所のカレンダー、および標準経路がチェックされます。輸送オーダクラスタでは、運送時間の最も短い運送業者が選択されます。LN によって、利用可能な運送業者の輸送手段グループの平均速度がチェックされます。
最短の納入時間かつ最安値を提示できる運送業者が複数ある場合は、最短経路をとる運送業者が選択されます。
- 最短
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LN によって最短距離の経路計画/標準経路が検索された後、使用可能な運送業者が検索されます。
最短経路をとる運送業者が複数ある場合は、最安値の運送業者が選択されます。最短経路をとり、最安値を提示する運送業者が複数ある場合は、納入時間が最短の運送業者が選択されます。
- オプション
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- 輸送管理が積荷計画を先導
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このチェックボックスがオンの場合、 輸送で作成された積荷計画に対して倉庫管理が行った変更を、輸送がチェックします。たとえば、輸送で作成された出荷を倉庫管理が別の積荷に移動したい場合、輸送が以下の項目についてチェックを実行します。
- 積荷に割り当てられた輸送手段グループに備わる使用可能能力
- 積荷の輸送タイプ
- 積荷の組合せコード
- 出荷および積荷に関連するオーダラインの計画グループ
出荷と積荷の組合せコードと輸送タイプは一致する必要があります。
また、出荷と積荷に関連付けられているオーダラインの計画グループも一致する必要があります。
このチェックボックスがオフの場合、上記のチェックは輸送では実行されません。輸送および倉庫管理で作成された出荷および積荷は、[計画積荷/出荷 (whinh4180m000)] セッションで表示できます。
- 複数計画の輸送手段を認可
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このチェックボックスがオンの場合、状況が 「計画済」 の複数の積荷計画に対して個別の輸送手段をスケジュールできます。
- 追加コストを計算
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このチェックボックスがオンの場合、選択された範囲の輸送オーダのどれかに追加コストが適用されると追加コストが計算されます。
- 詳細な計画ログ
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このチェックボックスがオンの場合、積荷計画の作成時に積荷計画の作成処理実行についての追加情報が生成されます。この情報は、使用される計画アルゴリズムへの理解を深め、積荷計画の誤りを解決する助けになります。計画ログ (fmlbd0530m000) セッションにこの情報は表示されます。
- 約定引当在庫のみの計画
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このチェックボックスがオンの場合、計画レポートは、在庫の一部または全部の約定引当が適用される輸送オーダラインのみを含み、約定引当在庫のみが計画に含められます。
- 計画アルゴリズム固定
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このチェックボックスがオンの場合、計画エンジンは、計画アルゴリズムフィールドで選択された「計画アルゴリズム」のみ使用します。このチェックボックスがオフの場合、計画エンジンは、選択されたアルゴリズムを最初に使用します。選択されたアルゴリズムに基づいて計画が作成できない場合、計画エンジンは次のアルゴリズムを使用します。これに失敗した場合、エンジンでは 3 番目のアルゴリズムが使用されます。
アルゴリズムが使用される順番は以下のとおりです。
- [プール]
- [統合]
- [直接出荷]
- 事前定義デバイスに出力
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このチェックボックスがオンの場合、レポートを出力するためにユーザプロファイルで定義されたデフォルトデバイスが選択されます。
注:このフィールドはデフォルトでオンに設定されています。
- 出力
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- レポート
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このチェックボックスがオンの場合、積荷計画のレポートが生成されます。
- 履行を出荷に結合
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- 履行を出荷に結合
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履行計画ラインが単一出荷に結合される時間間隔。履行計画ラインを結合する基準として使用可能なオプションは次のとおりです。
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[正確な出荷日 / 時間別] : 正確な出荷日と時刻に対する履行が出荷に結合され、それ以外は新規出荷が作成されます。
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[出荷日別] : 同じ出荷日 (0:00 から 24:00 まで) に対する履行が結合され、それ以外は新規出荷が作成されます。
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[計画積込日までを含む] : [計画積込日]フィールドの範囲内に指定された値の出荷日を持つすべての履行が結合されます。[開始] および [終了] フィールドは、次の範囲を定義します: このセッションの[計画積込日]
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[許容範囲内の出荷日] : 次の履行出荷日が許容範囲にあるすべての履行が結合されます。たとえば、履行 1 が 10:00 で、指定した許容範囲が 2 時間である場合、8:00 から 12:00 までのすべての履行が結合されます。13:00 の履行は、別の出荷で計画されます。
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- 許容範囲
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履行計画ラインが 1 つのオーダに結合される基準となる、履行計画ラインの出荷日からの時間間隔。このフィールドの時間単位は、測定の単位を選択することで変更できます。
注:このフィールドは、履行計画ラインが単一出荷に結合される基準となる[許容範囲内の出荷日]のオプションを選択している場合のみ有効になります。
- 許容範囲
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許容範囲の時間間隔を測定する単位