品目 - 輸送管理 (fmfmd1100m000)

セッションの目的: 品目の輸送関連データを表示およびメンテナンスします。このセッションでメンテナンスされる品目の発生元は、共通情報パッケージです。品目の輸送関連データは、積荷計画および輸送評価のために使用されます。

それぞれの品目に、次のような固有の輸送管理データを追加できます。

  • 運送業者、輸送タイプ、輸送サービスレベル、輸送クラスなどの輸送データ
  • サイズ、形状、重量などの物理的な特徴。品目によっては、輸送のために再梱包および再保管が必要になります。これによって、物理的な特徴が変わる可能性があります。
注: 
  • 輸送データ、形状、税金コードの値は、[品目輸送デフォルト (fmfmd1101m000)] セッションで指定されている輸送デフォルトから初期設定されます。つまり、現在の品目の品目タイプと品目グループに対して輸送デフォルトが存在していると、このデフォルトが現在のセッションのフィールドに自動的に挿入されます。
  • 物理的な特徴は、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] セッションから初期設定されます。[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] セッションで特徴が何も定義されていない場合、[品目 (tcibd0501m000)] セッションで特徴に関するデータが検索されます。
  • 品目の物理的な特徴を表す測定単位は、[輸送マスタデータパラメータ (fmfmd0100m000)] セッションで定義されます。
  • [ディメンション] グループボックスの品目寸法フィールドのデフォルト値が 0.0000 なのは、積荷作成または概略計画でこの寸法を利用できないことを意味します。
品目

輸送固有のデータを定義する品目

組合せコード

以下のような輸送に関連する品目のメインプロパティを表すコード

  • 食品
  • 冷凍品
  • 有毒物質

組合せコードは、望ましくない品目の組合せの積荷や出荷を、計画エンジンが作成しないようにするために使用します。たとえば、食品を有毒物質と一緒に出荷することはできません。これを実現するために、食品には EAT のような組合せコードを割り当て、有毒物質には TOX のような組合せコードを割り当てます。

組合せコードは、以前にユーザが選択しているか、または次のソースのうち 1 つからデフォルトとして取得されます。

  • [品目輸送デフォルト (fmfmd1101m000)] セッションで定義される輸送デフォルト
  • このセッションで選択した輸送手段グループ
  • 現在のセッションで選択されている輸送手段の組合せ
  • このセッションで選択した輸送タイプ

選択した輸送手段グループまたは輸送手段の組合せに組合せコードがない場合を除き、品目の組合せコードは選択した輸送手段グループまたは輸送手段の組合せの組合せコードと同じでなければなりません。

輸送タイプ

輸送タイプ」。選択する輸送タイプの組合せコードは、現在の品目の組合せコードと同じでなければなりません。

既存の値、つまり[品目輸送デフォルト (fmfmd1101m000)] セッションで定義されているデフォルトまたは以前にユーザが選択した値を上書きできます。しかし、「輸送手段の組合せ」または「輸送手段グループ」が現在のセッションで選択され、その輸送手段グループまたは輸送手段の組合せに輸送タイプが存在している場合、輸送タイプは輸送手段の組合せまたは輸送手段グループから取得されます。この値を変更してはいけません。

輸送手段の組合せ

輸送手段の組合せは、各種「車両タイプ」および/または「輸送手段」で構成され、「積荷」を連携して輸送します。輸送手段の組合せに複数の輸送手段が含まれている場合、輸送は、積荷ごとに複数の輸送手段で積荷構築を行うことができます。輸送手段の組合せは輸送オーダクラスタでも使用されます。輸送手段の組合せは輸送オーダクラスタにリストされた商品を輸送するために組み合せた輸送手段を示します。

輸送手段グループが[輸送手段グループ]フィールドで選択されている場合、輸送手段の組合せを選択できません。現在の品目に運送業者が挿入されている場合、輸送手段の組合せをこの運送業者に割り当てる必要があります。[運送業者/LSP 別輸送手段の組合せ (fmfmd0144m000)] セッションで、運送業者に輸送手段の組合せを追加できます。

輸送手段グループ

輸送手段グループ」

現在のセッションで運送業者が選択されている場合、[運送業者/LSP 別輸送手段グループ (fmfmd0152m000)] セッションにズームできます。運送業者が選択されていない場合は、[輸送手段グループ (fmfmd0150m000)] セッションにズームします。選択する輸送手段グループの輸送タイプは、現在の品目に対して選択した輸送タイプと同じでなければなりません。

このフィールドで選択した輸送手段グループで[単独使用可能]チェックボックスがオンになっている必要があります。

現在のフィールドの既存の値、つまり[品目輸送デフォルト (fmfmd1101m000)] セッションで定義されているデフォルトまたは以前にユーザが選択した値を上書きできます。

輸送クラス

以下の項目別の品目の分類

  • 製品の密度 (1 平方フィート当たりのポンド数)
  • 収容能力 (サイズ、重量、形状)
  • 処理
  • 責任 (品目の価値)

輸送の分類は、品目の輸送価格を決定するために使用される 1 つの基準です。LN では、輸送クラスもオーダラインの計画グループを決定する基準の 1 つにすることができます。輸送クラスは主に米国で使用されます。

既存の値、つまり[品目輸送デフォルト (fmfmd1101m000)] セッションで定義されているデフォルトまたは以前にユーザが選択した値を上書きできます。このフィールドで選択した輸送クラスは、この品目の輸送オーダの初期値となります。

輸送価格グループ

同じ価格設定の特徴が適用される品目のグループ

高さ

輸送準備が整った品目の高さ。品目によっては、輸送のために再梱包が必要になります。

輸送準備が整った品目の幅。品目によっては、輸送のために再梱包が必要になります。

長さ

輸送準備が整った品目の奥行き。品目によっては、輸送のために再梱包が必要になります。

容積

輸送準備が整った品目の容積。品目によっては、輸送のために再梱包が必要になります。

重量

輸送準備が整った品目の重量。品目によっては、輸送のために再梱包が必要になります。

長さ

輸送管理マスタデータのデフォルトの長さ単位。デフォルトのマスタデータ単位は、[輸送マスタデータパラメータ (fmfmd0100m000)] セッションで設定されます。

フロアスペース

このフィールドには、輸送マスタデータのデフォルトの表面積単位が表示されます。デフォルトのマスタデータ単位は、[輸送マスタデータパラメータ (fmfmd0100m000)] セッションで設定されます。

容積

このフィールドには、輸送管理マスタデータのデフォルト容積単位が表示されます。デフォルトのマスタデータ単位は、[輸送マスタデータパラメータ (fmfmd0100m000)] セッションで設定されます。

重量

このフィールドには、輸送管理マスタデータのデフォルト重量単位が表示されます。デフォルトのマスタデータ単位は、[輸送マスタデータパラメータ (fmfmd0100m000)] セッションで設定されます。

個数単位

品目の個数単位。品目の棚卸単位と個数単位には変換係数が必要ですのでご注意ください。

個数

1 つの品目が占める個数単位の部分。たとえば、個数単位がボックスで、そこに 10 品目入れることができる場合、0.1 を入力します。このような場合では、端数を許可するため個数単位には丸め係数が必要になることにご注意ください。[個数別単位]フィールドは反比例を示します。つまり、0.1 の代わりに 10。

個数別単位

品目の棚卸単位個数単位との割合で、1 個数単位にいくつの品目を入れることができるかを示します。たとえば、棚卸単位が INV、個数単位が LMT (積込メートル) で、棚卸単位と個数単位との割合が 100 の場合、このフィールドは次の値を示します: 100 INV/LMT。これは、積込メートルに 100 品目入れることが可能であることを意味します。

追加レート単位

輸送レートの定義対象である単位別の数量。共通情報で定義されている単位から選択できます。多くの輸送レートは距離および重量を基準にします。単位別追加数量を使用すると、容積など他の単位を基準にレートを定義したり、距離、重量、およびその他の単位の組合せを基準にレートを定義したりできます。

例 1

単位別追加数量による輸送レート: 

[追加レート数量]: 1 パレット、[距離]: 1000 km

[距離別金額]: 10

例 2

距離/ゾーンの単位の組合せによる輸送レート: 

[重量]: 10 kg

[追加レート数量]: 1 m³

[境界タイプ]: [最小]

距離 0 100 500
距離別金額 10 15 20
重量別金額 5 5 10
追加レート単位別金額 5 5 7

この例で、輸送レートは、重量および容積別に距離を基準にして決定します。アムステルダムからロッテルダムまでの出荷 SH0001 の詳細: 距離: 70 km、重量: 50 kg、容積: 7 m³

出荷 SH0001 の輸送費は次のように計算されます。

10 × 70 (距離) + 5 × 50 (重量) + 5 × 7 (容積) = 985 
スタック係数
価格

品目の価格。原価品目に限り価格を入力できます。原価品目は、「出荷ライン」の「追加コスト」を決定するために使用されます。

棚卸単位

品目の在庫の計測単位。たとえば、個、キログラム、1 ダース、メートルなどがあります。

棚卸単位は、計測を変換する際の基準単位としても使用されます。特に、購買オーダや販売オーダのオーダ単位や価格単位に関する変換で使用されます。これらの変換では、常に基準単位として棚卸単位が使用されます。このため、棚卸単位はすべての品目タイプ、また在庫として保存できない品目タイプにも適用できます。

通貨

追加コストを表す通貨。これは、原価品目にのみ適用されます。

検索キー

検索時に役立つ、記述の代替フォーム。通常、略語、頭字語、または正式な記述を想起しやすい語が使用されます。

輸送サービスレベル

現在の品目の輸送に対して優先される「輸送サービスレベル」。選択した輸送サービスレベルは、発生元オーダの入力時に輸送リードタイムの計算にも使用されます。

運送業者/LSP

現在の品目の輸送に対して優先される「運送業者」。選択した運送業者は、発生元オーダの入力時に輸送リードタイムの計算にも使用されます。