構成管理

構成管理のスコープは、顧客、製造部署、または計画部署に、資産構成 (設置基準) に関する正確な情報を提供することです。これらの資産は、顧客が所有するシリアル番号付品目または内部で所有される設備です。「構成管理」 はマルチレベルの構成構造の定義と処理で構成されます。この機能性により、以下のことが可能です。

  • 構成または資産 (資産の構成要素やレベルなど) をフィジカルブレイクダウン構造で定義されているとおりに構築する方法について記述する
  • 資産または構成要素の保証を定義する。修理保証が適用可能かどうかも定義する
  • 品目ブレイクダウンテンプレートを定義する
  • サービス構成を販売またはプロジェクトから生成するか製造で製造部品表を生成するか、または構成構造をシリアル番号付品目のフィジカルブレイクダウンとして直接追加する。これらのプロセスを使用して、カスタマイズ品目をコピーすることも可能
  • 選択した製造部品表を品目ブレイクダウン構造としてコピーする
  • 構成のグラフィカルな概要を示す
  • フィジカルブレイクダウンの作成

    構成管理機能により、顧客または会社が所有する各種資産のフィジカルブレイクダウン構造をモニタできます。シリアル番号付品目構造を論理的に分類するため、構造を設置グループに分類することができます。シリアル番号付品目をマニュアルで作成したり、既存の品目を修正したりできます。シリアル番号付品目は、フィジカルブレイクダウン構造を構成するブロックです。

    ブレイクダウン構造は以下から作成できます。

  • 完成状態構造

    品目ブレイクダウン
  • 販売オーダ (ライン)
  • ASCII ファイル
  • プロジェクトブレイクダウン構造
  • 部品表
  • フィジカルブレイクダウンのメンテナンス

    サービス活動およびメンテナンス活動中に製品構造 (ブレイクダウン構造) を管理するために、フィジカルブレイクダウンを設定することができます。フィジカルブレイクダウンを使用して、シリアル番号付品目間の関係を表示します。

  • フィジカルブレイクダウンの削除

    関連する最上位シリアル番号付品目および関連するすべての子シリアル番号付品目のフィジカルブレイクダウンを同時に削除することができます。

  • 品目ブレイクダウン

    品目ブレイクダウンは、標準品目の構成要素のリストです。品目ブレイクダウンは、マルチレベル構造またはシングルレベル構造として表示することができ、フィジカルブレイクダウンの入力として使用することができます。

  • シリアル番号付品目

    シリアル番号付品目は、複写機から、コンピュータ、空調装置、フォークリフト、旋盤機械、または航空機までの複数の品目で構成される、顧客に固有の構成または所有者に固有の構成にすることができます。シリアル番号付品目をマニュアルで作成したり、既存の品目を修正したりできます。シリアル番号付品目は、フィジカルブレイクダウン構造を構成するブロックです。これらのシリアル番号付品目には一意の番号が付けられ、状況を管理することができます。各シリアル番号付品目は、「サービス」 内の様々な部分からライフサイクル管理されます。このため、シリアル番号付品目は、構成、デポ修理、輸送、または倉庫などのさまざまなロケーションに存在することができます。

  • シリアル番号付品目グループ

    シリアル番号付品目グループは、類似の機能を持つシリアル番号付品目のグループです。シリアル番号付品目グループを定義するには、[シリアル番号付品目グループ (tscfg0110m000)] セッションを使用します。

  • フィジカルブレイクダウン構造の更新

    「フィジカルブレイクダウン構造 (PBS)」 内の親品目の子に対する複数の変更を登録および処理できます。1 つのブレイクダウンレベルで組み込まれるすべての変更が、承認後に同時に PBS へと更新されます。PBS に組み込まれた一連の変更は、変更番号としてグループ化されます。新しい変更が既存の PBS に適用されると、新しい変更番号が作成され、既存のフィジカルブレイクダウン構造がフィジカルブレイクダウン変更にコピーされます。変更が処理されたら、フィジカルブレイクダウン変更をクローズできます。

  • フィジカルブレイクダウン変更の承認/拒否およびフィジカルブレイクダウンの更新

    [状況] が [フリー] に設定されているフィジカルブレイクダウンラインは更新/修正できます。修正されたラインは提出する必要があります。フィジカルブレイクダウンラインの [状況] が [承認保留] に変更されます。変更は [承認済] または [拒否] にすることができます。個々のラインの [状況] を [承認保留]、[承認済]、または [拒否] に設定することも、すべてのラインに対する変更を同時に実施するためにヘッダレベルで状況を設定することもできます。

  • 置き換えられたシリアル番号付品目

    フィジカルブレイクダウン構造の親、最上位品目、またはシリアル番号を置き換えることができます。親、最上位品目、またはシリアル番号を更新すると、関連するすべての構成要素も更新されます。「旧」 品目の状況が 「置換え」 に変更されて、この品目は LN で使用できなくなります。

  • 検査の削除

    シリアル番号付品目および検査に基づき検査の範囲を削除できます。

  • 設置のリンク (tscfg2203m000)

    このセッションは、指定した設置グループに、シリアル番号付品目の特定範囲を設置としてリンクするため作成されます。シリアル番号付品目を設置グループにリンクするためには、次の条件を満たす必要があります。

    • シリアル番号付品目の所有者と設置グループの所有者が同一
    • フィジカルブレイクダウン構造の最上位品目であるか、品目がフィジカルブレイクダウン構造にリンクされていない
  • シリアル番号付品目のフィジカルブレイクダウンツリー構造

    選択したシリアル番号付品目のフィジカルブレイクダウン構造をツリー形式で表示できます。

  • 品目が置き換えられた場合の保証の処理

    シリアル番号付品目を置き換える場合、ソースシリアル番号付品目に存在する保証条件は考慮されません。Infor LN では、ターゲットシリアル番号付品目のマスタデータで定義されている保証テンプレートが考慮され、新しい保証が置換後の品目にリンクされます。

  • 既存データのスキップ

    新規のフィジカルブレイクダウン関係の作成は、既存の親シリアル番号付品目と、完成状態構造に基づいて追加する必要がある子品目との間ではスキップできます。