納入地点に基づく出荷作成
出荷作成とは、(ピッキング済) 出庫勧告に基づいて出荷が自動的に作成される処理です。
納入地点の値は、[販売スケジュールライン (tdsls3107m000)] セッションの [納入地点] フィールドを介して販売から倉庫管理に渡されます。スケジュールラインが倉庫管理に転送された時点で、納入地点が出庫倉庫オーダラインに渡されます。
次の出荷作成基準を使用できます。
- 出荷元タイプ、出荷元コード、出荷元住所
- 出荷先タイプ、出荷先コード、出荷先住所
- 積荷計画 (Y/N)
- マニュアル出荷 (Y/N)
- オフィス
- オフィス会社
- 経路
- 受渡条件
- 権利移動地点
- 輸送理由
- 運送業者
- 計画納期
- 納入地点
- 出荷参照
商品の移動先が最も詳細に定義されているレベルは出荷先取引先と出荷先住所です。ただし、顧客/相手先ブランド製造者 (OEM) の施設が広大であるために、商品を入庫できる納入地点が複数存在することがよくあります。商品の納入が円滑に済むように、発注先/輸送会社は、商品の荷卸を行う特定の納入地点を把握しておく必要があります。このためには、納入地点を納品先住所に追加し、出荷作成基準に含めます。
出荷ラインと同じ納入地点が設定された出庫勧告が 1 つの出荷に分類されます。[倉庫オーダタイプ (whinh0110m000)] セッションの [出荷ごとに 1 納入地点] チェックボックスを使用して、出荷作成時に出荷ラインを納入地点別にグループ化できます。このチェックボックスがオンの場合は、次のように出庫ラインがグループ化されます。
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他の出荷作成基準で許可されている場合、同じ納入地点が設定された複数の出庫ラインは、同じ出荷に出荷ラインとして配置されます。それ以外の場合は、別々の出荷に出荷ラインとして配置されます。つまり、特定のケースでは、同じ納入地点に対して複数の出荷を作成することができます。
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異なる納入地点が設定された複数の出庫ラインは別々の出荷に配置されます。
納入地点に基づいて出荷が作成されるシナリオの例を次に示します。
オーダ | 位置 | 出荷先取引先 | 納入地点 | 出荷 |
SSC000123 | 10 | VW | ドック A | SHP000234 |
SSC000123 | 20 | VW | ドック B | SHP000235 |
SSC000124 | 10 | Opel | ドック A | SHP000236 |
SSC000125 | 10 | VW | ドック A | SHP000234 |
SSC000126 | 10 | Opel | SHP000237 |
輸送統合
出庫オーダラインに納入地点が指定されており、[倉庫オーダタイプ (whinh0110m000)] セッションの [出荷ごとに 1 納入地点] チェックボックスがオンになっている場合は、その納入地点が対応する輸送オーダに渡されます (輸送が導入されている場合)。輸送では、[出荷ごとに 1 納入地点] チェックボックスを修正できません。つまり、輸送での積荷作成は常に、倉庫管理の出荷作成指示書に基づいて行われることになります。これは、輸送の計画エンジンによって、納品先住所ではなく納入地点ごとに別々の出荷が構築されることを意味しています。このため、1 つの積荷内の 1 つの荷卸住所に対して複数の出荷が発生することがあります。