マスタ計画を使用するには
企業計画はマスタ計画を使用して、バケット化方式で計画データをメンテナンスします。
マスタ計画には 3 種類あります。
- 品目マスタ計画
- チャネルマスタ計画
- 資源マスタ計画
各マスタ計画において、計画データは計画期間別にレコードされます。
品目マスタ計画
若干の例外はありますが、任意の計画品目について品目マスタ計画をメンテナンスできます。マスタ計画範囲を使用して計画品目の供給計画を生成したい場合は、品目マスタ計画をメンテナンスする必要があります。オーダベースの供給計画のみを使用する場合、品目マスタ計画は省略できます。
品目マスタ計画の利点は、複数のタイプのマスタ計画機能にアクセスできる点です。難点は、システムパフォーマンスが低下することです。
原則として、以下の状況において品目マスタ計画が必要です。
- 品目に対して長期 (1 年以上) の計画範囲を使用したいが、範囲全体にわたる計画オーダを扱いたくない
- 需要履歴または販売予算に基づいて予測を生成したい
- 品目の在庫計画をメンテナンスしたい
- 予測、供給計画、または在庫計画を総計または分散したい
- 品目についてチャネル有効在庫 (ATP) を使用したい
- 品目が製品ファミリである
- 品目の商品フローデータを製品ファミリに総計したい
注:
品目に対して品目マスタ計画をメンテナンスするかどうかは、[品目 - 計画 (cprpd1100m000)] セッションの [マスタ計画] チェックボックスを使用して決定します。このチェックボックスがオンの場合のみ品目に対してマスタ計画機能が使用できます。
チャネルマスタ計画
特定の品目/チャネルの組合せについて、チャネルマスタ計画をメンテナンスできます。チャネルマスタ計画は品目マスタ計画と並ぶものですが、ここに含まれるのは、予測や実際需要などの需要関連データおよびチャネル有効在庫 (ATP) のみです。
以下の状況においてチャネルマスタ計画が必要です。
- チャネル別に需要予測をメンテナンスしたい
- チャネル有効在庫 (ATP) を使用したい
資源マスタ計画
特定の資源 (ワークセンタ) について、資源マスタ計画をメンテナンスできます。資源マスタ計画には以下の情報が含まれます。
- 合計使用可能能力
- 企業計画、製造およびサービスにおいて計画/実行する、さまざまな種類の活動に必要な能力
- 空き能力および確約可能在庫能力
原則として、LN が確約可能在庫能力チェックで考慮しなくてはならない各資源については、資源マスタ計画が必要です。